ザ・バレンタイン女 (PART 1 OF 3)
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前略
バレンタインデーに
間に合うように
送ります。
でも、もしかすると
間に合わないかも…
デンマンさんと一緒に食べた
長崎ちゃんぽん。
「柚子こしょう」も入れました。
行田の「とんでん」で
茶そばが旨いと言っていた
デンマンさん。
面倒でも5分で茹で上がるので
食べてみてね。
それに今回も
「麺職人」を入れましたよ。
それから、心躍る甘酸っぱさの
フルーティMINTIA!
最近、私はカバンに入れて
持ち歩いてます。
デンマンさんの
迷惑そうな顔が
思い浮かびます。
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でも、1年に一度ぐらいは
女の子の気持ちになって
ルンルン気分で
スキップしながら
舐めてみてください。
うふふふふ。。。
うららかな春のバンクーバーの
街を歩きながら。。。
また、フードストアに向かう
買いものついでに。。。
それから、思いつくままに
チョコレート、即席うどん
山菜そばを入れました。
日本の味を懐かしみながら
食べてみてくださいね。
では。。。
早々
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小百合より
2011年2月3日
『愛とロマンの小包』より
(2011年2月20日)
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Subj:小百合さん、おはよう!
心のこもったバレンタインの小包を
楽しんでいますよ。
きゃはははは。。。
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date: Mon, Feb 14, 2011 3:51 pm.
Pacific Standard Time
日本時間:2月15日(火曜日)午前8時51分
小百合さん、おはよう!
心のこもったバレンタインの小包を楽しんでいますよ。
「ほうれんそうのおみそ汁」を食べてみました。
2種のかつお節(かつお荒節; そうだかつお節)が香りと味を引き立てる“生味噌ずい”だってぇ〜
きゃははははは。。。
旭松食品株式会社だってぇ〜
初めて聞く会社名ですよ。
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永谷園の「しじみみそ汁」とパッケージか、あまりに似ているので永谷園だと思いましたよ。
「ほうれんそうのおみそ汁」という名前だけれど、ほうれんそうよりも、わかめの味が90%を占めていました。
でも、鰹節の味が効いていて旨かったですよ。
小百合さんの心のぬくもりを感じ取ることができました。
きゃははははは。。。
バレンタインの小包らしくGODIVAのミルクチョコレートが入っていたけれど、マジでメイドインベルギーでした。
僕がこうしてチョコレートの製造元を書くことを考えて、小百合さんが本物を入れたのだと思いましたよ。
きゃははははは。。。
小百合さんの心遣いを感じました。
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そう言う訳で、小百合さんの小包を毎日楽しんでいます。
軽井沢タリアセン夫人も素晴らしいバレンタインを楽しんだと信じていますよ。
じゃあね。
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件名:思ったより早くついたので
ビックリしています。
日付: Thu, 17 Feb 2011 13:26:40 +0900 (JST)
バンクーバー時間:2月18日午後8時26分
差出人: "sayuri@hotmail.com"
宛先: "denman@coolmail.jp"
今年もバレンタインがきましたね
今回は早かったね、間に合わないかと・・・
2月末になってしまうと思ってました。
さっきデンマンさんからのメールを開けて
もう着いたのか〜っとビックリしてます。
今年の冬、初めて風邪を引いたというメールを読みましたよ。
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小百合さん元気?
今年初めての風邪を引きましたよ。
んもお~~
外に出る機会が多くなると、やっぱり風邪を引きやすくなるんだよね。
去年の12月29日から、ほぼ毎日のようにバンクーバー図書館へ歩いて通っているんだよ。
1月30日の日曜日にも図書館へ行きました。
ロビーが2階にあってエスカレーターの後ろの方に長机に10台ばかりネットに接続可能なパソコンが置いてある。
2階には他に20台ほど同じようなパソコンが配置されている。
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7階建ての図書館だから、ネットができるパソコンはすべての階を合わせれば210台ほどになる。
だから、予約しなくても、ぶらりと訪ねて空いているパソコンを見つけるのはそれほど難しい事ではない。
1月30日には長机の片側に5台並んでいる、ちょうど真ん中が空いていたので、そこに座った。
見れば向かい側のパソコンも空いていた。
記事を書き始めたら、そのうち向かい側に大きなカナダ人の女が現れた。
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身長が180センチで体重が少なくとも80キロはあるプロレスラーのような女です。
これで長机の10台はすべてふさがれたことになる。
おおおォ~ すっげぇ~ と感心して見ていたら、この女がすごいセキをし始めたのですよう。
体を震わせ、周りの空気も振動させるようなすごいセキです!
僕はモニターに隠れるようにして、この大女のセキをかわしました。
ところが、まったく遠慮のない大女で、立て続けにセキをしまくる!
モニターに隠れるようにしたって、風邪のウィルスはこの女の吐き出した飛沫に乗って長机の周りの空気に浮遊している。
これはヤバイ!
女は1時間ほどネットをやって帰って行ったけれど、僕はさらに1時間続けたから、2時間の間に風邪のウィルスの飛沫を吸い込んだに違いない。
翌日、案の定、喉のあたりが可笑しい。
僕の場合、これまでの風は鼻から来て喉に来るのだけれど、
あの大女の風邪は喉に直接来た。
あの長机に座っていた10人のうち、彼女を除いた9人は、まず間違いなく彼女から風邪を移されたに違いない。
とにかく、タチの悪い風邪を移されましたよ!
『夢とロマンの横浜散歩』より
(2011年2月12日)
デンマンさんも女子プロレスラーの風邪には弱かったようですわね。
うふふふふふ。。。
まだまだ寒いから
また風邪を引かないように気をつけて下さい
では。。。
小百合より
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Subj:小百合さん、おはよう!
夕べは小百合さんが送ってくれた
田舎作り「茶そば」を
茹でて食べましたよ。
きゃはははは。。。
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date: Sun, Feb 20, 2011 12:48 pm.
Pacific Standard Time
日本時間:2月21日(月曜日)午前5時48分
小百合さん、おはよう!
今日はまるで春を思わせるポカポカした日差しを感じながら歩いてバンクーバー図書館まで歩いてやって来ましたよ。
実にさわやかな、すがすがしい朝でした。
夕べは小百合さんが送ってくれた田舎作り「茶そば」を茹でて食べましたよ。
自然の恵みたっぷりと育ったそばを大切に作った茶そばです。素朴な味をご賞味ください。
…と袋の裏に書いてあったよ。
【茶そばのおいしい茹で方】
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一袋(150グラム)に対して約2リットルの湯を沸騰させ、その中へよくさばきながら落とし込みます。
軽く箸でかき混ぜ沸騰したまま約5分間で茹で上がります。
茹で上がった茶そばをザルに移し冷水をかけてよく冷やしてから調理してください。
茶そばは茹で上がり直後が一番美味です。
だってぇ~。。。
そう言う訳で書いてある通りに茹で上げました。
良質の茶の香りがなんとも言えずに香(こお)ばしく漂ってきましたよ。
そばを冷やしてから“そばつゆ”を作り始めました。
パウエルストリートにある日本食料品店へ行けば「そばつゆの素」を売っているけれど
それでは面白くないので自分流の“そばつゆ”を作りましたよ。
きゃはははは。。。
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僕のマンションから歩いて5分のところにあるジョーのスーパーマーケットでトマトベースの缶入りpizza sauceを買ってきたのですよ。
213mL(ミリリットル)で99セント。日本円で83円。
例によってカナダでは3本の指に入るトロントにある大手の食品販売会社(Loblaws Inc.)が製造して販売しているものです。
3分の1をフライパンにあけ
これに小百合さんが小包みの中に入れてくれたヤマチュウ食通の味「柚子こしょう」を少々加え、
更に、たまねぎを千切りにして炒めたものを加え
それに蜂蜜をちょっとばかり加えたのでした。
そう言う訳で、奇妙な「そばつゆ」が出来上がりましたよ。
でも、これが意外にうまかったよ。
とにかく、茶そばの素材が良かったのですよ!
pizza sauceを使っただけに「イタリア風茶そば」になりましたよ!
きゃははははは。。。
でもねぇ、「柚子こしょう」を入れたおかげで日本風味も引き立ったのでした。
軽井沢タリアセン夫人の心のぬくもりを感じながら、じっくりといただきました。
小百合さん、ありがとう!
バレンタインの小包を充分に楽しませてもらっていますよ。
小百合さんも「茶そば」をたべて、それから行田の大長寺の桜でも見に行ってね。
でも、まだ桜が咲くには早すぎるかな?
とにかく、ポカポカした良い日に行田までドライブしてみたら。。。?
「長崎ちゃんぽん」でも食べてルンルン気分になってね。
じゃあね。
P.S.:
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小津安二郎のグルメ手帳を読んでいたら「うなぎ 野田岩」(港区東麻布)に出くわしましたよ。
館林で小百合さんと一緒に食べた「うな重」が懐かしく思い出されてきました。
茶そばもいいけれど、たまには「うなぎ」も食べたいなァ。
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あのねぇ~、今日もバンクーバー図書館へ歩いて行ってきたのですよ。
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往復で1時間歩くと、いい運動になりますわね。
そうなのですよ。 10時にマンションを出てロブソンストリートの1本裏のハローストリートを散歩するつもりで、のんびりと歩いていったのです。
どうしてハローストリートなのですか?
ロブソンストリートは東京で言えば銀座通りですからね。 ちょっと五月蝿(うるさ)いのですよ。 のんびりと散歩するという雰囲気ではないのです。
ハローストリートは静かなのですか?
ロブソンストリートから南へ1本だけ住宅地の方へ入り込んだ通りなのだけれど、車はほとんど通らないのですよ。 それでねぇ、今朝、初めてMINTIAのカバーのセロハンを取ってタブレットを2粒ばかり口に入れたのです。 ココロ踊る甘酸っぱさがふんわりと匂いたち、小百合さんの手紙が思い浮かんできたのですよ。
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それで、もしかしてティーンエイジャーの女の子のようにスキップしたとか。。。? うふふふふふ。。。
よく分かりましたね。 そうなのですよう。 うししししし。。。 MINTIAのケースをポケットに入れてマンションを出たのだけれど、Barclay Manor のある小さな公園の一角にさしかかると、陽気の加減か?桜に似た花が狂い咲きしている。
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どのようなお花ですの?
小さくて可憐な花なのですよ。「あれっ。。。寒桜かな?」。。。そう思って近寄って手にとって見ると、花の色は“ソメイヨシノ”と同じなのだけれど、花びらはチマチマしていて束になっている感じで。。。
何というお花ですの?
ちょっと分からない。 木に咲く花は桜と梅ぐらいしか僕は知らないのですよ。 (微笑) それで、桜色の花びらを見ていたら、また小百合さんの手紙が思い出されてきたのです。 MINTIAのケースをポケットから取り出してたタブレットを2粒、口に入れたのですよ。 気温は3度で肌寒かったのだけれど、ちょうど雲の間から日差しが差し込んでポカポカしてきた。 それで口の中に心躍る甘酸っぱさが広がると、もうじっとして居られなくなて、ついついスキップしてルンルン気分で飛び跳ねて歩き出したのですよう。 きゃはははは。。。
通りには他に誰も居なかったのですか?
いや。。。向かい側の歩道に胴体の長いソーセージドッグを散歩させている50歳ぐらいのカナダ人のおばさんが僕の方を見て呆気にとられていましたよ。(微笑)
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それでデンマンさんは無視して、そのままスキップしながら遠ざかったのですか?
いや。。。せっかく僕の姿を眺めて唖然としているようなので僕は手を上げて「ハ~♪~イ!」と言ってニッコリしたのですよ!
そのおばさんは挨拶を返したのですか?
いや。。。呆気にとられたまま、ちょっち考え込むようにして、それから苦笑いを浮かべて首をゆっくり振りましたよ。 「陽気の加減で、あんな風に調子に乗ってしまう男が出てくるのかもね?!」。。。おばさんは、そう思っているようでしたよ。 しばらくして振り向いたら、遠ざかってゆく僕の背中をしばらくじっとして眺めていましたよ。 きゃはははは。。。
マジで。。。?
ただ平凡に30分歩いて図書館へ行くのもつまらないので、たまには“おふざけ”するのも精神衛生上いいことですよ。 (爆笑)
。。。で、メールの中に書いてありましたけれど、うな重のことで面白い記事があったのですか?
そうですよ。 ここに書き出しますから小百合さんも読んでみてください。
うなぎ 野田岩
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天然うなぎにこだわり
店を休んだ江戸前うなぎの名店
小津のグルメ手帳に出てくる店を種類別に分けたとき、一番多いのが「うなぎ屋」だ。 最初に「うなぎ」としてのくくりで17店、途中「うなぎ - つづき」として15店が追加され、計32店の「うなぎ屋」が登場する。
毎年年末には、小津は年越しそばを食べる代わりに、「太く長くいきるほうがよい」と主張して、ことさら太いうなぎを食べたというエピソードもあるほどだから、小津のうなぎ好きも相当なものだったに違いない。
大串で有名な千住の『尾花』は小津がよく通った名店だが、昔はもちろん今現在も、天然うなぎにこだわり続けている麻布飯倉の『野田岩』も、グルメ手帳に登場する名店だ。
「当時うちが出していたのは、正真正銘の江戸前うなぎ。中でも7月頃、東京湾に南風が吹くと、風に導かれるようにえさを求めて湾奥までやってくるうなぎの旨さは格別でした」
そういって当時を懐かしむのは、『野田岩』5代目、金本兼次郎さん。 当時はどの店も、うなぎはすべて天然という贅沢な時代。 小津の舌もとことん磨きがかかっていた筈だ。
しかし、小津がうなぎを堪能した昭和36年あたりから、冬場の天然うなぎが獲れなくなったという。
「周りは養殖うなぎを当たり前のように扱っていましたが、うちは以後14年間、冬場は店を閉めました」
現在では、天然物の獲得はさらに厳しい状況だが、4月中旬から12月下旬までの期間は、天然うなぎが『野田岩』のメニューに上がる。
その天然うなぎの香りと味を、金本さんは「良質のバターを火の上に落としたような濃い匂いだが、油は淡白で繊細な味わい」と表現する。
天然うなぎは、触るだけで香水のようないい香りが手に移るという。 焼きは「火鉢一生」といわれるほど難しい。
86 – 87ページ 『いま、小津安二郎』
取材・文: 丹野達弥・田中宏幸
2004年3月1日 初版第3刷発行
発行所: 株式会社 小学館
あらっ。。。なんだか、とっても美味しそうなうなぎを出すお店のようですわね。 でも、どうして「うなぎ 野田岩」を取り上げたのですか?
たまたま『いま、小津安二郎』を読んでいたら目に付いたのですよ。
でも、先日の記事では『天ぷら おかめ』を取り上げていましたよね。
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■『夢とロマンの小包』
(2011年2月20日)
よく覚えていますね。
まだ1週間も経っていないのですもの。。。覚えていますわ。
あのねぇ~、「うな重」の写真を見たら小百合さんと一緒に食べた「うな重」を思い出したのですよ。
うな重を一緒に食べたってぇ。。。もうずいぶん前のことでしょう?
そうです。。。でも、「うな重」の写真を見たら昨日の事のように思い出したのですよ。 僕がそのとき書いたメールを読んでみてください。
(すぐ下のページへ続く)