如意君伝
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デンマンさん...、 上のタイトルは「にょいくんでん」と読むのォ〜?
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そういうことやァ〜。。。めれちゃんは聞いたことがあるかァ~?
初耳ですわァ〜。。。 本のタイトルやのォ〜? それとも中国の映画のタイトル?
もともとは、16世紀の中頃、明の時代に書かれたポルノ小説やねん。。。 この本のあとに『金瓶梅』という好色小説が書かれるのやけど、この本は『如意君伝』の影響を随所に受けていると言われてるねん。。。そやけど、残念ながら『金瓶梅』以前に書かれたという『如意君伝』は、まだ見つかっておらんのやァ〜。。。
。。。ということは、それ以後に書かれた『如意君伝』があるということやのォ〜?
そうなのやァ〜。。。1763年(宝暦13年)に日本で出版された『如意君伝』がある。。。この書の正式な名称は、「則天皇后如意君伝」というのやがなァ〜。。。原本は呉門の徐昌齢の作とされている。。。
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これは文字通りのポルノ小説やがなァ〜。。。
あの有名な『金瓶梅』はポルノ小説とちゃうのォ〜?
『金瓶梅』はポルノ小説と言うほど猥褻で下品で顕(あらわ)な性描写はほとんど無い。
そもそも、あんさんは どないなわけで『如意君伝』を取り上げはったん?
ちょっと次のリストを見て欲しいねん。。。
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■『拡大する』
これは GOO のわての「デンマンのブログ」の4月24日のアクセス解析のグラフとランキングやねん。。。
あらっ。。。BING で「如意君伝」を入れて検索して「日本史」のカテゴリーを開いたネット市民がいたのやねぇ〜。。。
そういうことやがなァ〜。。。赤枠で囲んだ7番の URL をクリックすると次の検索結果が出てきよる。。。
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■『拡大する』
■『現時点での異検索結果』
上の検索結果には、あんさんのブログの「日本史」のカテゴリーは出てはりませんやん。。。
検索する人の履歴や趣味によって、検索結果が異なるねん。。。 そやけど、ページを更に調べてゆくと間違いなく「日本史」のカテゴリーが出てくるねん。。。 時間の節約のために、具体的にどの記事を読んだのか調べるために、わては次のように検索してみたのやがなァ〜。。。
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■『拡大する』
■『現時点での異検索結果』
「如意君伝 デンマン」と入れて検索しやはったのやねぇ〜。。。
そういうことや。。。検索しやはったネット市民は「日本史」カテゴリーの中の次の2つの記事を読んだのやがなァ〜。。。
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■『道鏡伝説の起源』(PART 2 OF 3)
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■『肥後ずいき人気』(PART 1)
。。。で、『如意君伝』のことが紹介されてはるのォ〜?
『肥後ずいき人気』の中では次のように紹介されてるねん。
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芥川が「知っている」書の中に、『如意君伝』なるタイトルが見える。
この本は、作家・駒田信二氏によれば、「中国風流本の四大奇書」の一書だそうである。
他の三書は『痴婆子伝』 『肉蒲団』 『杏花天』 だそうで、芥川は全部読んでいたことになる。
駒田氏の教示に従い、『如意君伝』の素性を紹介しよう。
この本は中国では禁書となり、押収されて滅びてしまった。
ところが、わが国に伝わり、宝暦13(1763)年に日本橋南通3丁目の小川彦九郎、同庄七の手で和訓本の体裁で発行された。
その4年後、翻訳書が出版された。
『通俗如意君伝』である。
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翻訳者は「自辞矛斎蒙陸(じじむさいもうろく)」という。
中野三敏氏の研究では、この狂号のぬしは山口輝雄(きゆう)という。
通俗は、わかりやすいという意味である。
(中略)
本編の主人公は、独裁者、則天武后である。
この恐るべき女傑のお相手をつとめるのが、「如意君」、彼は何者であるか?
薛敖曹(せつごうそう)という。
背が高く、色白のはなはだ美しい若者で、色男に似ず頭が優れており、読書を好み諸芸に通じ、おまけに酒が強い。
変わっているのは、「肉具ハナハダ壮大ニシテ常ノ人」ならず、男の一物が馬鹿に大きかったというのである。
何でも頭から根まで筋ばっていてミミズのようで、怒ると頭は蝸牛(かたつむり)の如く、竿は皮を剥ぎたる兎の如し、突き立つ雁首に一斗の粟(あわ)を入れた袋を下げてもたるることなし、というから力も強い。
遊郭の女は皆恐れて、叫びながら逃げ去る。
(中略)
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「頃(このころ)太后スデニ六十余歳に及ビ玉ヘドモ。 淫心サカンナルママニ」肉具の大なる男を召し入れては寵愛する。
牛晋卿(ぎゅうしんけい)という宦官(かんがん)が、武后のかすかな溜息を聞き、恐れながら、としゃしゃりでる。
声をひそめて奏上することは、かの薛敖曹のことである。
武后の目が光る。
晋卿の郷里の者という。
聞くに従い、よだれをが流れだした。
そなた、早速その者を連れて参れ、と命ず。
(中略)
晋卿、ささやきていわく、君の肉具に合う容器は武后以外に無し、この機会を逸すと君は、人道(男女の交わり)を知らないで終わるぞ。
この時、敖曹、30歳である。
晋卿の、人道うんぬんに、たちまち心がぐらついたというのだから、まあ大した男ではない。
もっとも大した男だったら、春本に登場するはずがない。
春本の読者にすれば、こんな嬉しい人物はいないのである。
(中略)
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奈良後期の女帝、孝謙帝に重用された、河内の人、弓削道鏡(ゆげのどうきょう)は実在の僧だが、彼は宮中に入って病気を治した功で帝に信頼されたのだった。
このくだりは、ロシア帝政末期の怪僧ラスプーチンと似ている。
道鏡は太政大臣禅師に昇任し、ついには法王にもなった。
野望はさらに募り、宇佐八幡のお告げと称して皇位の継承を企てた。
孝謙帝が亡くなられて失脚したが、道鏡が女帝に目をかけられた理由が巨根だったから、という俗説は、恐らく『如意君伝』がわが国に伝えられてからのことと考えて間違いあるまい。
『如意君伝』が成立したのは明代らしく、日本の室町時代である。
いつごろ原本が伝来したのか不明だが、江戸期には知識人の間で読まれていた様子である。
紹介した『通俗如意君伝』が出版された前後から、道鏡と巨根を結びつけた川柳が、続々と詠まれている。
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「道鏡はすわるとひざが三つ出来」
「ちんぽこめらと公卿(くげ)を嘲弄す」
「公家めらがやきおりますと道鏡言い」
(注: 写真とイラストはデンマンが貼り付けました。
読み易いように改行を加えています。
赤字はデンマンが強調のため)
175-187ページ 『春本を愉しむ』
著者: 出久根達郎 2009年9月20日発行
発行所: 株式会社 新潮社
あらっ。。。芥川龍之介も読みはったのやねぇ〜。。。
そうやがなァ〜。。。中国のポルノ小説の4大奇書ということやから、おそらく誰もが読みたくなるやろなァ〜。。。
ところで、最近中国の映画『如意伝(如懿伝)』がネット上に出てきよるけど、これも『如意君伝』と関係あるのォ〜?
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この映画は『如意君伝』とは全く関係あらへん。。。この如懿(にょい)というのは、清朝の乾隆帝の皇后になる女性で、この映画のヒロインやがなァ〜。。。
そもそも「如意」とは、どないな意味やのォ〜?
あのなァ〜。。。『如意君伝』というのは、年をとった皇后・武則天と最后の寵臣・薛敖曹(せつごうそう)との 情事を描いたポルノ小説やがなァ〜。。。薛は武皇后より“如意君”という渾名をつけられた。それは、彼が彼女の性欲を完全に満たしてくれる男だったからである。。。つまり、「皇后を満足させてくれる思いのままになる男」というような意味やがなァ〜。。。
あんさんは、詳しいのやねぇ〜。。。令和の芥川龍之介になれるやんかァ〜。。。
さよかァ〜。。。(微笑)
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【レンゲの独り言】
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ですってぇ〜。。。
あなたも『如意君伝』を読みたくなりましたか?
ええ。。。そんな事はどうでもいいから、他にもっと面白いことを話せ!
あなたは、そのように強い口調で あたしに命令なさるのですか?
分かりましたわ。
では、あなたのために、ニーチェのおじさまが語った言葉をお聞かせしますわ。
あなたは ニーチェの言葉をどう思いますか?
デンマンさんは何度となく、めれんげさんに『即興の詩』サイトを再開するように催促していました。
そして、めれんげさんも、デンマンさんの勧めに応じて『即興の詩』サイトを再開することになりました。
■めれんげさんの『即興の詩』サイト
それにしても再開して間もないのに 検索結果 3,960,000件中の 9位に躍り出るなんてすごいですよね。
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■『現時点での検索結果』
すぐ上のリンクをクリックしてみれば解るように
現在では めれんげさんの『即興の詩』サイトはトップと2位を独占していますわ。
検索エンジン最適化をいつも考えて頑張っている人には
「どうしたら、そんなに上位に掲載されるのォ~?」と不思議に思えたり羨ましく思えるかもしれません。
その秘訣を知りたかったらデンマンさんが面白い記事を書いていますわ。
次のリンクをクリックして読んでみてください。
■『おばさんの下着に見るSEO』
ところで、めれんげさんは可愛い猫を飼っていますが
あなたも、猫ちゃんを飼っていますか?
ええっ。。。 ワンワンちゃんを飼っているのですか?
そういえばデンマンさんが『ワンワンちゃん』という面白い記事を書いていました。
気が向いたら下のリンクをクリックして読んでみてください。
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■『ワンワンちゃん』
とにかく、次回も興味深い話題が続きます。
あなたもどうか、また読みに戻ってきてくださいね。
では、また。。。
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じゃあね。バーィ
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