デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

日本の貧困親子

2023-12-15 03:55:45 | 病める日本・高齢化社会

 

日本の貧困親子

 


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デンマンさん。。。、日本の貧困親子ってぇ、バンクーバーで暮らしながら、どうして知っているのですか?


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ジュンコさん、ネットもあり、ラジオやテレビだってあるでしょう! あの、2011年の東日本大震災の時にも、津波が押し寄せてきて世界的にテレビがニュースが伝えた時にも、僕の友達が、すぐに僕に対して、「ケイトー、日本ですごいことが起きているけれど、テレビで見た?」と突っ込んできましたよ。。。国際化になったとしみじみと思いました。

じゃあ、大正時代の関東大震災のときには、もしデンマンさんがバンクーバーにいたら、知るまでに相当な時間がたったでしょうねぇ〜?

それはそうでしょう!。。。当時は、ラジオもテレビも、もちろんネットもない時代だったから、バンクーバーの庶民は、地元の新聞で知るより他に方法はなかったでしょう!

。。。で、日本の貧困親子 というのは、どのようにして知ったのですか?

YouTubeで「人間ドキュメント」のクリップを探していたら次のクリップに出くわしたのですよ。。。

 


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でもねぇ〜、この番組は2016年に放送されたものですよ。。。今から7年前です。。。でも、考えてみたら、現在の日本は7年前と比べて 経済的にも政治的にも決してよくなっていないと思うのですよ。。。



7年前よりは、むしろ、ひどくなっていると思いますわァ〜。。。

そうでしょう。。。最近の日本からのニュースを見ても、良いニュースはあまりないですからねぇ〜。。。一部の経営者や利権にあぐらをかいている政治家を除いて、庶民の貧困は進んでいると思いますよ。。。

それにしても、貧困にあえいでいる子供達が日本だけで300万人にも居るというのは、ショックですわねぇ〜。。。

 


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僕も、この番組を見てちょっとショックでしたね。。。日本の子供達の6人に一人が貧困家庭で暮らしているのですよ。。。僕がサヨナラニッポンしたのは、日本が経済大国を目指してまっしぐらのときだったから、まさか将来 子供の6人に一人が貧困家庭であえぐようなるとは思ってもみませんでしたよ。。。



でも、デンマンさんだって、日本がいつまでも経済大国のままでいられるとは思っていなかったのでしょう?

もちろんですよ。。。僕は歴史オタクだと思っていますからねぇ〜。。。今でも、そうですよ。。。学生時代に ちゃんと日本史でも、国語でも、「平家物語」を勉強しましたからねぇ〜。。。平清盛が。。。。あるいは清盛の長男だったか? 「平家にあらずんば人にあらず」と豪語しました。。。その平家だって、天下を取っていたのは、いわば長い日本史では束の間でした。。。歴史は繰り返すと言いますからねぇ〜。。。だから、日本が経済大国になっても長い世界史の上では、いわば束の間のことだと思いましたよ。。。

それで、サヨナラニッポンしたのですか?

僕は、あのクレージーな うなぎのぼりの経済活動、生産活動の中で、「ほころび」があるのを身にしみて感じていました。。。

 




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あらっ。。。これは昭和の頃のラッシュアワーの時間帯ですわねぇ~。。。デンマンさんも、こういう満員電車に乗って通勤したのですかァ~?



確かに、この当時は日本経済大国に向かってまっしぐらでしたからねぇ~。。。猛烈社員たちが、こうして満員電車にも関わらず、ガッツ、ガッツ、イケイケ、イケイケ、…エネルギッシュに通勤したものでした。。。日本経済大国の産業戦士たちですよ。。。でも、僕は、当時は、横浜市の綱島にある松下通信工業の社員寮に住んでいたのです。。。東横線の線路を挟んで会社とは目と鼻の先ですよ。。。社員寮から歩いて5分で会社です。。。

 



サヨナラニッポン

 


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ケイトーも、ずいぶん前に サヨナラニッポン した一人よねぇ~?


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そうです。。。でもねぇ~、僕がサヨナラニッポンした当時の日本は、経済大国の真っ最中だったのですよ。。。実際、当時は、技術や才能を持った人が不足して、大手の会社や工場では人手不足だった。。。僕は、大学の情報工学の研究室にいたのだけれど、先輩が研究室にやって来て、ナショナルソフトという松下産業が100%出資していたソフトウエアの会社に引き抜かれて、入社試験を受けずに松下産業の正社員になったのですよ。。。

あらっ。。。それってぇ不正入社じゃないのォ~?

そうですよ。。。コネで入社したのですからね。。。メディアで問題になるのを避けるために、翌年の正社員入社試験に上司の命令で、大阪の枚方にある松下産業本社まで横浜から出張して入社試験を受けに行ってきました。。。

試験に落ちたらどうなるのォ~?

あとで問題にならないために人事ファイルを作るための形式的なものですよ。。。だから、試験に合格しなかったとしても、退社する必要がなかった。。。

それってずるいことよねぇ~。。。

でも、それほど必要な人材が不足していたのですよ。。。日本経済大国を維持してゆくためには、必要な人材は入社試験などは度外視して、大学や研究所から引き抜いてきたのです。。。

それなのに、どういうわけでサヨナラニッポンしたのォ~?

僕は海外に出てゆく夢を持っていた。。。それで、海外雄飛の資金を貯めるためと割り切って働き始めた。。。とにかく、当時はクレージーだった。。。平日の残業は1.5倍、休日出勤は2倍の時間給。。。普通の社員の年収の3倍は稼ぎました。。。若くて独身だから、休日出勤にも率先して働きました。。。中には家庭を持っている中年の平社員もいたけれど、過労で入院してしまった。。。それほど仕事に追われていた。。。

そう言われてみると、日本には過労死で亡くなった人がたくさんいたわよねぇ~。。。

そうです。。。東大を出て電通に入社したエリート女子社員・高橋まつりさんが、上司の嫌がらせもあって、過労でノイローゼになって自殺したという事件がありました。。。

 


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こういう事は海外に住んでいる私達には全く理解が出来ないわァ~。。。



日本が経済大国であった時代にも、色々な社会問題を抱えていたのですよ。。。そういう事もあって、3年働いて金をためて、会社を辞めて僕は海外へ出ていったのですよ。。。一生は一度限り、世界を見てみたいと思ったわけです。。。

それで最終的にバンクーバーに落ち着いたというわけねぇ~。。。




『サヨナラニッポン』より
(2023年7月29日)


 



デンマンさんが勤めていた、ナショナルソフト(株)という松下産業(株)が100%出資していたソフトウエアの会社は、松下通信工業(株)の中にあったのですかァ~?



そうです。。。僕は松下産業(株)の正社員だったから、松下通通信工業(株)に出向し、そこから更にナショナルシソフト(株)に出向していたのですよ。。。

 


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そういうわけで松下通通信工業(株)の社員寮で暮らしていたのですわねぇ~。。。



そうです。。。寮費は一ヶ月3000円。。。

3万円じゃなくて3千円ですかァ~?

そうです。。。食事抜きです。。。

どうして食事抜きなのですか?

僕は朝飯を食べなかった。。。昼飯は安い社員食堂で食べ、夕食は6時に無料の残業食を食べた。。。土日も出勤した。。。そういうわけで普通の同年代の社員よりも年収は3倍ですよ。。。

そうやって3年間クレージーにお金を貯めて、デンマンさんは海外に出ていったのですわねぇ~。。。

そうです。。。利息のいい有利な社内貯金をしていたので会社を辞める時には、おろして横浜銀行綱島支店に口座を開いて入金した。。。かなりの大金だったので貯金係の行員が菓子折りを持って、「貯金してくれてありがとうございました」と、わざわざ寮までやってきましたよ。。。3年間遊んで暮らせるだけのお金を貯めていました。。。寮母さんには海外に出てゆくことを話してあったので、時たま早めに寮に帰ると「デンマンさん、夕食が余っているので、食べませんか?」と呼びに来たものです。。。だから、菓子折りは、感謝を込めて寮母さんにあげました。。。

デンマンさんは、ガメツイほどにお金を貯めたのですわねぇ~。。。

そういう事ができる時代だったのですよ。。。とにかく、当時は猛烈社員がたくさんいました。。。だから、テレビのコマーシャルにも、その影響が出て「モーレツ」はキャッチフレーズになりました。。。

 


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このコマーシャルを見て、当時を懐かしがる人もたくさんいると思いますよ。。。日本経済大国の真っ最中でしたから。。。



でも、その影で過労死したり、ストレスを溜め込んで鬱病になったり、悲惨な思いをした人もたくさんいたのではありませんか?

確かに、当時を思い出したくない人もいるかも知れません。。。でもねぇ~、歴史は繰り返すと言うけれど、当時の日本を再現しているのが現在のインドですよ。。。次の通勤列車の殺人的な光景を見てください。。。

 


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日本の場合には危険防止のために、しっかりとドアが締まってから運転手が列車を発車させるのだけれど、インドの場合には、ドアが開いたままで発車するのですよ。。。とにかく、車外はもちろん、機関車にも乗るほどだから、ドアなど しっかりと閉めようという習慣がない! もう、日本の常識から考えると、これはクレージーとしか言いようがない!

 


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とにかく、こういうわけでインドには猛烈社員が増えているというわけです。。。



じゃあ、インドが経済大国になるのも時間の問題ですか?

すでに、インドは経済発展の途上にあるのですよ。。。

 


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フランス、イタリア、カナダ、韓国はすでに GDP でインドに抜かれてしまっているのです。。。現在の経済成長が続くと、あと10年もすれば、日本もインドに抜かれてしまうというのですよ。。。

 



 



日本の歴史がインドで繰り返されている、と言うわけですかァ~?



そうです。。。かつての日本経済大国のエネルギーが 今度はインドに移って歴史が繰り返されるのです。。。上の殺人的な通勤ラッシュがそのことを物語っていますよ。。。




『ビックリ』より
(2023年10月14日)


 



なるほどォ〜。。。日本が経済大国の時代の国家的なエネルギーは衰退して、今や インドに そのエネルギーが乗り移ったようなものですわねぇ〜。。。



そうです。。。歴史の流れというのがあるように思います。。。日本も、やがて「これではだめだ」と思う世代がやってきて明治維新を起こしたような人材が出てくるまでは駄目ですよ。。。

そうでしょうか?

とにかく、今の日本の若い人たちも貧困にあえいでいるのですよ。。。

 


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現在、20代、30代の貧困者が増えているのですよ。。。この若者たちが元気にならなければ、日本はいつまで経っても過去の栄光を取り戻せませんよ。。。



インドのたくましい人民を見習わなければなりませんわねぇ〜。。。

そうです。。。

でも、また あの通勤地獄になったら 昭和時代のあのモーレツ社会の「二の舞い」になるのではありませんかァ〜?

大丈夫です。。。なにしろ人口が減少しているのだから、あの通勤ラッシュにはなりません。。。



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【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

あなたも、今、貧困にあえいでいる子供達がたくましい若者になって日本を建て直さない限り、日本は貧困大国になってしまうと思いますか?

ええっ。。。 「そんなことは どうでもいいから、他に何か面白いことを話せ!」

あなたは、そのように わたしにご命令なさるのですかァ~?

分かりましたわ。。。

じゃあ、どういうわけで 子供達が苦しまねばならないのか?

あなたも次の動画を見て考えてください。。。

 



 

ええっ。。。 「そんなひどい母親は 極めて稀なんだよ! そんな女のことなんか無視していいから、他に何か面白いことを話せ!」

貴方が そう言うのでしたら面白い動画をお目にかけますわ。。。

ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!

 


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ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」

あなたなは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?

わかりましたわァ。。。

では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。

日本の古代史にも、興味深い不思議な、面白いお話がありますわァ。

次の記事から興味があるものをお読みくださいねぇ~。。。


天武天皇と天智天皇は

同腹の兄弟ではなかった。


天智天皇は暗殺された

定慧出生の秘密

藤原鎌足と長男・定慧

渡来人とアイヌ人の連合王国

なぜ、蝦夷という名前なの?

平和を愛したアイヌ人

藤原鎌足と六韜

古事記より古い書物が

どうして残っていないの?


今、日本に住んでいる人は

日本人でないの?


マキアベリもビックリ、

藤原氏のバイブルとは?



ところで、他にも面白い記事がたくさんあります。

興味のある方は次の記事も読んでみてくださいね。

 


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『後家殺し』

『奇想天外』

『下女のまめは納豆』

『オペラミニ』

『三角パンツ』

『サリーの快楽』

『ラーメン@ゲブゼ市』

『安心できない@病院』

『ブルマー姿@自転車』

『女性の性欲研究』

『頭のいい馬』


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『トランプ@マラウイ』

『きれじ』

『コッペパン』

『くだらない話』

『大蛇が破裂』

『グルーヴ』

『タスマニアデビル』

『女と反戦』

『裸女に魅せられ』

『素敵な人を探して』

『カクセンケイ』

『博士の異常な愛情』


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『パレートの法則』

『こんにちわ@ブリュッセル』

『いないいないばあ』

『食べないご馳走』

『10分間に900件を越すアクセス』

『5分間に340件のアクセス』

『縦横社会』

『村上春樹を読む』

『パクリボット』

『露出狂時代』

『露出狂と反戦』

『オナラとサヴァン症候群』

『検疫の語源』

『共産党ウィルス』

『馬が合う』


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『オックスフォードの奇人』

『風馬牛』

『未亡人の苦悶』

『群青の石deロマン』

『露出で検索』

『テレポーテーション』

『露出狂』

『第6感』

『大邱の読者』

『無重力の性生活』

『パパは何でも知っている』

『音の力』

『ソフタ』

『くだらない』

『くだらない』

『アルゴー船』

『無重力』

『集団行動』

『ブラック・ダリア猟奇事件』

『殺し屋火山の謎』

『彗星に着陸』



とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。


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(hiroy2.png+betty5d.gif)
『スパマー HIRO 中野 悪徳業者』

 


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ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

ためになる関連記事



平成の紫式部、橘卑弥子でござ~ます
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『卑弥子の源氏物語』

『平成の紫式部』

めれんげさんの『即興の詩』

めれんげさんの『極私的詩集』

Jagel - Soft Japanese Bagel
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"JAGEL - Soft Japanese Bagel"


(linger65.gif)

『センスあるランジェリー』

『ちょっと変わった 新しい古代日本史』

『面白くて楽しいレンゲ物語』


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『軽井沢タリアセン夫人 - 小百合物語』

『今すぐに役立つホットな情報』




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フェルメールの謎

2023-12-15 02:41:24 | 美術・芸術

 

フェルメールの謎

 


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今日、ケイトーはフェルメールの謎に迫るわけぇ~?


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そうです。。。 いけませんか?

いけないどころか、私も俄然、興味がわいてきたわァ~。。。

あれっ。。。 シルヴィーはフェルメールのファンなのォ~?

そうよ。。。 日本でも話題になってるじゃない。。。

あれっ。。。 シルヴィーはバンクーバーに居ながら日本のことまで知ってるわけぇ~?

日本語が解る世界の134ヵ国のネット市民に読まれているブログを書いているケイトーにしては時代遅れなことを言うわねぇ~。。。 ネットをちょっとばかり覗けば、日本美術展史上、最大の「フェルメール展」を上野の森美術館で開催していることがすぐにわかるわァ~。。。

マジで。。。?

だってぇ~、次のようなクリップが どこの国でも見れるじゃない!

 


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来年(2019年)の2月3日まで開かれてるのよ。。。 「光の魔術師」とも称されるフェルメールの、わずか35点とされる希少な現存作品のうち、日本国内過去最多の9点を展示しているのよ。。。



シルヴィーが、そこまでフェルメールにハマっているとは知らなかったなァ~。。。

。。。で、今日はフェルメールのどういう謎を解くわけなのォ~?

もちろん、冒頭に出ている写真の名画ですよ。。。

「真珠の耳飾りの少女」ねぇ~。。。

そうです。。。

 


真珠の耳飾りの少女


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『真珠の耳飾りの少女』(蘭: Het meisje met de parel, 英: Girl with a Pearl Earring)は、オランダの画家 ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の絵画であり、彼の代表作の一つ。

『青いターバンの少女』・『ターバンを巻いた少女』とも呼ばれ、オランダのデン・ハーグのマウリッツハイス美術館が所蔵する。
口元にかすかな笑みを湛えるかのようにも見えるところから「北のモナ・リザ」「オランダのモナ・リザ」とも称される。

制作されたのは、1665年もしくは1666年と推定されている。
フェルメールが33歳から34歳の頃で、画家として安定した技量を発揮しつつあった時期であるが、異論がないわけではない。
この少女のモデルをフェルメールの娘マーリアであるとして1670年代とする意見もあるが、1670年代の彼の技法はこの絵と明らかに異なっているため、可能性は低い。

ただし、本作の構図は極めて単純で、少女の上半身が描かれているだけで他に年代を推定できるような物品や背景が無く、後で述べるように少女の特徴であるターバンも全くの異国の風俗で、オランダ社会のファッションの移ろいとは無縁であるなど、時代から隔絶した趣が強く、1665年又は1666年という数字もあくまで推測の域を出ない。

この絵画には「IVMeer」という署名があるが、日付はない。

注文を受けて描かれたのか、そうであれば誰から注文を受けたのか、という事も不明である。
その後、フェルメールは1675年に43歳で破産同然で死去したので、残された作品も競売にかけられるなどして散逸した。
『真珠の耳飾りの少女』も、他の絵とともに1696年に競売された目録が残っている。

その後、1881年まで所有者は転々としたが、フェルメールの希少な作品が海外に流れるのを防ごうとしてきたヴィクトール・ド・ステュエール(Victor de Stuers)の説得に応じたデ・トンブ(A.A. des Tombe)は、1881年にハーグのオークションにてわずか2ギルダー30セント(およそ1万円)でこの絵を購入した。
当時この絵は極めて汚れており、そうした低評価もやむを得なかった。

デ・トンブには相続人がいなかったため、この絵を他の絵画と一緒にマウリッツハイス美術館に寄贈し、以後ここに所蔵されている。
1882年には補修が行なわれ、1960年、1994年から96年にも補修されたが、1994年から2年間の修復は入念かつ徹底的に実施され、その結果、絵はフェルメールによって描かれた当時の状況に非常に近いものとなっている。
現在取引きされるなら、その価格は100億円とも150億円とも言われる。

ここに描かれている少女が誰かは興味深い問題で、様々な説がある。
フェルメールの娘マーリアとする意見もある他、彼の妻、恋人、あるいは作者の全くの創作などとも言われるが、フェルメールの家族や知人の肖像画は無く、伝記の類も残っていないので真相は不明である。




出典: 「真珠の耳飾りの少女」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



。。。で、この絵についてケイトーが迫る謎ってぇ、いったいどのような謎なのよ。。。



だから、上の説明にも書いてあるとおり、ここに描かれている少女が誰かは興味深い問題で、様々な説がある、と書いてある。。。

つまり、このモデルは誰か? その事を解明するわけなのォ~?

そうです。。。

でも、それは、もう解明されてるわよ。。。

あれっ。。。 そうなのォ~?

あらっ。。。 やだァ~。。。 ケイトーは知らなかったのォ~?

知りませんよ。。。 上の説明でも「フェルメールの娘マーリアとする意見もある他、彼の妻、恋人、あるいは作者の全くの創作などとも言われるが、フェルメールの家族や知人の肖像画は無く、伝記の類も残っていないので真相は不明である」と書いてあるのですよ。。。 解明されていたら、ちゃんとモデルが誰であるか?書いてあるはずでしょう!?

だから、上の説明を書いた人も知らなかったのよ。。。

じゃあ、モデルはいったい誰なわけぇ~?

次の映画を見れば解るわよう。。。

 


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真珠の耳飾りの少女 (映画)

 

『真珠の耳飾りの少女』(原題:Girl with a Pearl Earring)は、2003年のイギリス・ルクセンブルク合作のドラマ映画。
ヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」を題材にした作品。

ヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」を着想に、トレイシー・シュヴァリエが書き上げた同名の小説を映画化した作品。

 

あらすじ

1665年のオランダ、デルフトの街。
タイル絵師の父を持つグリートは、画家のフェルメールの家に下働きとして入る。

フェルメール夫人に、アトリエの掃除を命じられ、「窓を拭いてよろしいですか? 光が変わりますが?」と問う。
芸術を理解しない夫人との対比がされている。

グリートは陰影、色彩、構図に隠れた天分を持っていた。
才能を見出したフェルメールはグリートに遠近法や絵の具の調合を教える。

絵の構図が悪いと考えたグリートは、アトリエでモデルとなった椅子を除けて、陰影を強調する。
フェルメールはこれを見て、描いていた椅子を消し、光と影を付け加える。

ついに、フェルメールはグリートをモデルとした製作を決意し、狂気の目でグリートを見るようになる。
創造の苦しみに耐えるフェルメール。

夫人はフェルメールがグリートに恋情を抱いていると誤解する。
フェルメールが使用人とアトリエに篭りきっている事はあらぬ噂を呼び、夫人を苦しめる。

とうとう夫人は逆上し、立ち入らないはずのアトリエに乱入する。
そこで夫人は自分の耳飾りをつけたグリートの肖像画を目にする。




出典: 「真珠の耳飾りの少女 (映画)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



この映画を見ればすぐに判るのよ。。。 モデルになったのはフェルメールの家で下働きをしていたグリートなのよ。。。



あのねぇ~、シルヴィー。。。 上の映画はドキュメンタリーでも、ドキュドラマでもないんだよ。。。 上の説明にも書いてあるとおり、トレイシー・シュヴァリエが書き上げた同名の小説を映画化した作品なのですよ。。。

でも、その小説も史実を基にした書いたんじゃないのォ~?

違うのです。。。 その上の説明にも書いてあるとおり、史実では、絵のモデルは「フェルメールの娘マーリアとする意見もある他、彼の妻、恋人、あるいは作者の全くの創作などとも言われるが、フェルメールの家族や知人の肖像画は無く、伝記の類も残っていないので真相は不明」なのですよ。。。

そのように言うからには、ケイトーは絵のモデルが誰だか知っているのねぇ~。。。?

知ってます。。。 ちょっと次の2つの絵を見てください。。。

 


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『拡大する』

 



あらっ。。。 なんだか2つとも よく似てるわねぇ~。。。



でしょう。。。?

向かって左の絵はいったい誰なのォ~?

1599年にグイド・レーニによって描かれたと伝えられる『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』です。。。

ベアトリーチェ・チェンチという女性は、いたい何者なのォ~?

あのねぇ~、ベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)はイタリアの名門貴族の娘なのですよ。。。 ところが、お父さんが悪逆非道だったので、思い余って殺害してしまった。。。 悪い男には違いなかったけれど、とにかく殺した相手が父親ですよ。。。 だから、裁判にかけられて、斬首刑という判決が下された。。。 

 


ベアトリーチェ・チェンチ

Beatrice Cenci



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(1577年2月6日 - 1599年9月11日)

 

イタリアの貴族の女性。
ローマで起こった尊属殺人事件(父親殺し)裁判の主役として知られている。
その悲劇的な最期から、多くの文学・芸術の題材とされて来た。

ベアトリーチェは貴族のフランチェスコ・チェンチの娘として生まれた。
フランチェスコはその暴力的気性と不道徳きわまりない行動から、教皇庁裁判官と一度ならず悶着を起こしていた。
一家はローマのレゴラ区にあったチェンチ宮に暮らしていた。

チェンチ宮はローマのユダヤ人居住区の端にある、中世の要塞跡に建てられたものだった。
家族は他に、兄ジャコモ、父親の2番目の妻ルクレツィア・ペトローニ、そしてその子供でまだ幼かったベルナルドがいた。
一家は、ローマの北、リエーティ近郊の小さな村に「ペトレッラ・デル・サルト要塞」という名前の城を所有していた。

伝えられるところによれば、父フランチェスコは妻と息子たちを虐待し、ベアトリーチェとは近親姦の関係にあった。
ある時、父フランチェスコが別の罪で投獄された。
貴族であったことから、恩赦を受け、すぐに釈放されたが、その時、ベアトリーチェは頻繁に受ける虐待を当局に訴えた。

ローマ市民は誰でもフランチェスコがそういう人間だということは知っていたが、何の手も打たなかった。
父フランチェスコは娘が自分を告発したことに気付き、ベアトリーチェと妻ルクレツィアをローマから追い出し、田舎の城に住まわせた。

ベアトリーチェ、ルクレツィア、そして2人の兄弟は、こうなったらもう父親を亡き者にするしかないと決心し、全員でその計画を練った。
1598年、父フランチェスコが城に滞在中、2人の召使い(1人は後にベアトリーチェの秘密の恋人となった)の助けを借り、父親に麻薬を盛ったが、殺すにはいたらなかった。

やむなく、家族全員で父親を金槌で殴り殺し、死体はバルコニーから突き落とした。
ベアトリーチェは事故だと主張したが、誰も信じる者はなかった。

父親の不在に気付いた官憲は事件の真相の調査を開始した。
ベアトリーチェの恋人は拷問を受け死んだが、真相は一言も喋らなかった。

家族の友人(その人は殺人に気付いていた)は危険を避けるため、もう1人の召使いを殺すよう命じた。
しかし計画は露見し、ベアトリーチェたちは逮捕され、有罪判決を受け、死刑を宣告された。

ローマの人々は、殺人の動機を知って、裁判所の決定に抗議した。
それにより処刑は短期間延期されることになったが、ローマ教皇クレメンス8世はまったく慈悲を示さなかった(チェンチ家の財産を懐に入れるため処刑を決定したともされる)。

1599年9月11日未明、被告たちはサンタンジェロ城橋に移送され、そこに処刑台の足場が組まれた。
ジャコモは木槌で手足を4隅に打たれ、四つ裂の刑に処された。

ルクレツィアとベアトリーチェは順番に斬首された。
唯一若い弟だけは死刑を免れたが、財産を没収され(その財産は教皇の家族のものとなった)、刑務所に戻される前、処刑台で家族の処刑を見せられた。
ベアトリーチェの遺体はサン・ピエトロ・イン・モントリオ教会に埋葬された。

ローマの人々にとって、ベアトリーチェは、傲慢な貴族社会へのレジスタンスの象徴となった。
そして、毎年、彼女が処刑される日の前夜、ベアートリーチェの幽霊が斬られた自分の首を持って橋に戻ってくるという伝説が生まれた。




出典: 「ベアトリーチェ・チェンチ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 


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『拡大する』

 



この左の絵は、ベアートリーチェが処刑される前夜にグイド・レーニが描いたと言われているのです。。。



マジで。。。?

もう一度2つの絵を見比べてください。。。 肩越しに振り向いた様子、ターバンを巻いている姿など、実に 良く似ているのですよ。。。

確かに、言われてみれば、良く似ているのだけれど。。。

シルヴィーは信じられないようだから次の拡大写真を見てください。。。

 


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『拡大する』

 



この眼などそっくりだと思いませんか?



確かに、似ているようにも思えるけれど。。。

じゃあ、次の拡大写真も見てください。。。

 


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『拡大する』

 



この唇など、まるで瓜(ウリ)二つだと思いませんか?



確かに、言われてみれば、そう見えるわねぇ~。。。 でも、フェルメールは、どういうわけでベアートリーチェをモデルにして書いたわけぇ~?

グイド・レーニが描いたベアートリーチェの絵を見て、彼女の悲劇的な話を聞いたら、フェルメールはショックを受けたのですよ。。。 それで、彼なりにベアートリーチェが死後の世界で安らかに日々を送れるようにと、鎮魂の意味を込め、フェルメールの心象としてのベアートリーチェを想い浮かべて「真珠の耳飾りの少女」を描いたのです。。。

マジで。。。?

そうですよ。。。 それが証拠に、今では「真珠の耳飾りの少女」として知られているけれど、この絵は、もともと「ターバンを巻いた少女」と言われていたのです。。。




初出: 2018年12月5日



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【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

あなたは、どう思いますか?

デンマンさんのお話に共感しましたか?

 

ところで、シルヴィーさんが出てくる面白い記事は他にも たくさんあります。。。

次の記事の中から面白そうなものを選んで読んでください。


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『角さんと原発と天罰(2013年1月5日)』

『真紀子落選(2013年1月14日)』

『野火(2013年1月18日)』

『タイタニックと国際化(2013年2月1日)』

『宮澤理恵@Macao(2013年2月28日)』


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『サイバー戦争』

『エロくて、ごめんね』

『モバイル社会とガラケー』

『元老のアメリカ』

『ケネディ家の呪い』

『欧米を敵に回す』

『ソフィアからこんにちわ』

『ドイツが原爆をロンドンに』

『いまだに謎』

『さらば大前研一』

『空飛ぶスパイ』

『愛情はふる星@ベトナム』

『ヒラリーと塩野七生』

『ケネディ夫人@インドネシア』

『究極の大前研一批判本』


とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。 バーィ。


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ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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