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軽井沢を文学する

2022-08-13 01:56:48 | 軽井沢タリアセン夫人


 

軽井沢を文学する

 


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デンマンさん。。。最近 軽井沢を文学 したのですかァ〜?


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いや。。。今年の秋、小百合さんと軽井沢を訪ねて一緒に軽井沢を文学するつもりです。。。

じゃあ、つい最近、軽井沢を文学したのは誰なんですか?

ちょっと次のリストを見てください。。。

 


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『拡大する』

『軽井沢文学散歩』


 



これはライブドアの 僕の「徒然ブログ」の日本時間で8月4日の午後1時56分から午後6時55分までのアクセス者の記録です。。。赤枠で囲んだ箇所に注目して欲しい。。。



あらっ。。。8月4日の午後2時35分に 軽井沢文学散歩 を読んだネット市民が居たのですわねぇ〜。。。

そうなんです。。。実は、福岡市に住んでいる蒲田美鈴(かまた みすず)さんが読んだのですよ。。。

 


(ip86235.jpg)

 



美鈴さんは福岡市で何をしているのですかァ〜?



地元の福岡女子大学の女子大生ですよ。。。国際教養学科に籍をおいて日本言語文化コースをとっているのです。。。

 


(fukujo.jpg)



 



美鈴さんは、どのようにして記事を見つけたのですか?



次のように検索したのです。。。

 


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『拡大する』

『現時点での検索結果』

『軽井沢文学散歩』


 



あらっ。。。軽井沢文学散歩 デンマン 徒然ブログ と入れて検索したのですわねぇ〜。。。



そうです。。。美鈴さんは「徒然ブログ」の常連さんなのですよ。。。

それにしても そのものズバリを入れて検索したのですわねぇ〜。。。

あのねぇ〜、美鈴さんは、『軽井沢文学散歩』を前に読んだことがあったのです。。。今度、友達と信州を旅行するので、軽井沢にも立ち寄ることにしたのですよ。。。

それで、軽井沢のどこに行こうかと思って再び記事を読んだのですか?

そうです。。。

。。。で、軽井沢のどこに行くことにしたのですか?

あのねぇ〜、ざっと記事を読んだあとで次のコメントに目が止まったのです。。。

 


(com17-01-17.jpg)

 



「軽井沢に恋した熟女」が「小百合さんとデンマンさんがお歩きになった“幸福の谷”と“ささやきの小径”を散歩したいと思います」と書いてある。。。



それで、美鈴さんも“幸福の谷”と“ささやきの小径”を散歩したいと思ったのですか?

そうです。。。「軽井沢に恋した熟女」が読んだ箇所を小百合さんも もう一度読んでみてくださいよ。。。

 


堀辰雄と“死のかげの谷”



堀辰雄にとって「幸福の谷」は、幸せそうには見えなかったのですわ。



。。。で、どのように見えたのですか?

夏は確かに観光客がやって来て、多少は賑(にぎ)わうのですけれど、冬になると人影もなく寂しい谷になってしまうのでござ~♪~ますわ。それで「死のかげの谷」と呼んだ方がよさそうだ、と書いているのでござ~♪~ます。

ほおォ~。。。そうですか?

デンマンさんだって、「風立ちぬ」をお読みになったのでしょう?

読んだけれど、僕にとって、それ程思い出に残るような作品ではなかったのですよう。

どうしてでござ~♪~ますか?デンマンさんが気に入るような夢とロマンのお話でござ~♪~ますわ。

でもねぇ、主人公の男の妻は死んでいるのですよう。ロマンチックと言うよりも、悲しみが小説の底流に滲(にじ)んでいる。僕は20代の頃に読んだのだけれど、ルンルン気分の恋愛に惹かれる若い男には、実に悲しい、やるせない話と思えて、あまり好きになれなかった。卑弥子さんは、そういう悲しい話が好きなのですか?

あたくしは悲しいお話だとは思いませんでしたわ。むしろ男性に、それほどまでに思われている女性がうらやましいと思えましたわ。だから、あたくしもデンマンさんに、いつまでもいつまでも懐かしく思い出されるような女にならねばならないと努力しているのでござ~♪~ますわァ~。ォほほほほ。。。

(半分白けながら。。。) うん、うん、うん。。。見上げた心がけですよう。そんな事よりは「幸福の谷」の話ですよう。

んも~~。。。デンマンさんには、繊細な女心が全くお分かりにはならないのでござ~♪~ますわね?

あのねぇ~、脇道にそれると、この記事がまた長くなるのですよう。「幸福の谷」がテーマなのだから、余計な事はなるべく言わないでくださいよね。

分かりましたわ。「幸福の谷」に戻ればよろしいのでしょう。。。確かに夏は木漏れ日が漏れて、それなりに避暑地らしい雰囲気があるようでござ~♪~ますわ。でも、冬は人影もなく本当に寂しい厳寒の谷になるのでござ~♪~ます。しかも、堀辰雄が小説を書いていた当時は、冬になると水道もとまり、木造の建物は防寒対策もほとんどとられていなかったと言う事です。

ほおォ~。。。卑弥子さんは、そこまで調べたのですか?

そうでござ~♪~ますわ。あたくしも、いつの日にかデンマンさんと二人で「幸福の谷」を訪れるのでござ~♪~ますもの。。。おほほほほ。。。

ほらァ~。。。また、卑弥子さんは余計な事を言うのですよう。。。でもねぇ、言っておきますが、今年の秋ではないですよう。来年の秋ね。

分かっておりますわア。

それで、堀辰雄がどうしたと言うのですか?

「風立ちぬ」を書き上げた堀辰雄は、初めの予定では「幸福の谷」と書くつもりだったそうでござ~♪~ますわ。でも、冬の厳しい谷の様子を見て、最終章の題を「死のかげの谷」としたのでござ~♪~ますう。

ほおォ~。。。さすがは京都の女子大学で「日本文化と源氏物語」を講義している卑弥子・准教授だけの事はありますよねぇ~。読みが深いですよう。僕は、改めて卑弥子さんの文学的な才能を見直しましたよう。

このぐらいの事は、その辺で遊んでいるミーちゃんハーちゃんでも分かりますわよう。

つまり、卑弥子さんは、冬は「幸福の谷」ではなく「死のかげの谷」だと言いたいのですね?

 


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【デンマン注】 地図の中の“幸福の谷”は誤って記載されています。
実際は「同志社シーモアハウス」のすぐ上(北)の道です。



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そうでござ~♪~ますわ。しかも夏場だって、それ程、幸せそうではないのでござ~♪~ますわ。



それはどう言う訳ですか?

だいたい、あの近辺にある別荘の庭はコケで覆われているのでござ~♪~ますわ。あの谷の付近だけではござ~♪~ませんわ。軽井沢って、どこもかしこも苔で覆われていますわよう。住むには湿気との戦いなんだそうですわ。

ほォ~。。。卑弥子さんは、そんなことまで調べたのですか?

だってぇ~。。。いつの日には、あたくしとデンマンさんと二人して「幸福の谷」に行くのですものォ~、うふふふふ。。。だから、しっかりと下調べをしておこうと思い立ったのでござ~♪~ますわ。

なるほどォ~。。。ごもっともな事ですよう。。。で、卑弥子さんが調べる限り、思ったほど幸せそうじゃないので、僕と一緒に「幸福の谷」に行くのを断念した。。。そう言う訳ですね?

もちろん、デンマンさんとご一緒に行きますわよう。

でも、卑弥子さんにとって「幸福の谷」は「死のかげの谷」なのでしょう?

だから、あたくしはデンマンさんが「死のかげの谷」を一人でお散歩している間、すぐそばの万平ホテルのカフェテリアでお待ちしていますわ。

 


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【デンマン注】 実は、この写真はジョン・レノンではなく、アラン・ドロン

 



キャア~!すてきィ~。。。そいでぇ、ジョン・レノンがお気に入りだったと言うローヤルミルクティーを飲みながら、デンマンさんがぜひ食べたいと言っていた木の実のタルトをあたくしもいただくのでござ~♪~ますわ。

 


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つまり、花より団子ですね?



いいえ、団子だけではござ~♪~ませんわ。あたくしはホテルの中を散策したいのでござ~♪~ますわ。レトロな雰囲気に満ち満ちていてシックで素敵なのでござ~♪~ますう。

 


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こういう時代がかった雰囲気が卑弥子さんは好きなのですか?



そうでござ~♪~ますわ。「大正デモクラシー」の頃の自由でのびのびとしていて、それでいて古風な感じがメチャいいのでござ~♪~ますわ。

そういうところは京都生まれの京都育ちの影響でしょうね。

。。。んで、「幸福の谷」のあと、どこへ行くのでござ~♪~ますか?

 


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小百合さんの別荘がある近くに「ささやきの小径(こみち)」と呼ばれている散歩道があるのですよう。

 


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これがその小径でござ~♪~ますか?



そうですよう。中央を流れている“せせらぎ”は矢ケ崎川です。堀辰雄の小説「美しい村」にも登場する小径ですよ。

ずいぶん狭い散歩道ですわね?

左右には別荘や木立が続き、小鳥のさえずりが聞こえてきます。なんとなくロマンチックな感じがするでしょう?ここを小百合さんと二人で散歩したいのですよう。うしししし。。。

あたくしとは。。。?

来年の秋ですよ。だから、今年の秋には邪魔をしないでくださいね?

どうして「ささやきの小径」なのでござ~♪~ますか?

実は、他にも呼び名があるのですよう。「アカシアの小径」、「恋人たちの小径」。。。なんとなく分かるでしょう?愛する人と甘くささやき合いながら散歩する小道ですよう。

つまりデンマンさんは、この小径を小百合さんと夢とロマンをささやきながら散歩するのでござ~♪~ますか?

そうですよう。いけませんか?

。。。んで、あたくしとは。。。?

来年の秋ね。だから、今年の秋は邪魔をしないでね。

んも~~、いちいち余計な事を言わないでくださいましなァ。。。んで、どうしてこの小径が特別なのでござ~♪~ますか?

実は、この小径にも英語の名前があるのですよう。サナトリウム・レーンと言うのですよう。

なぜ、そういう名前が付いているのでござ~♪~ますか?

大正10年に軽井沢避暑団、現在の軽井沢会、の要請で療養所が造られた。この療養所が「軽井沢サナトリウム」と呼ばれるようになったのですよう。

その療養所が「ささやきの小径」のそばにあったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。イギリス人のニール・ゴードン・マンロー博士が病院長だった。だから、この人の名前を取って「マンロー病院」とも呼ばれたのです。このマンロー博士は、人類学者としても有名で、アイヌ研究の第一人者として日本では良く知られていた。

日本人もその療養所で治療を受けたのでござ~♪~ますか?

そうですよう。特に肺結核治療が得意と言われ、堀辰雄や土井晩翠なども通院して治療を受けたのです。堀辰雄の小説「美しい村」でも、このサナトリウムはたびたび登場しています。小説の中で「レイノルズ先生」として登場するのが、実はこのマンロー博士なのですよう。

。。。んで、今でもその療養所はあるのでござ~♪~ますか?

残念ながら建物は取り壊されてしまった。だから、もう見ることはできません。雲場池(くもばいけ、別名、スワンレイク)の近くにある外人墓地ではマンロー博士が今も静かに眠っていますよう。

「ささやきの小径」には、何かロマンチックなエピソードでもあるのでござ~♪~ますか?

堀辰雄の小説「美しい村」では、実際の婚約者だった矢野綾子との想い出が綴られているのですよう。なかでも、サナトリウムのあった道を2人で腕を組んで散歩するシーンは幻想的に書かれています。堀辰雄はこの道に沿って並ぶアカシア並木を愛したと言うことですよ。

それで別名「アカシアの小径」でござ~♪~ますか?

たぶんね。。。堀が「美しい村」を書いた当時、そのアカシアは背丈ほどだったらしい。現在は、上の写真でも分かるようにアカシアが成長してアーチのようになっていますよう。

。。。んで、デンマンさんも堀辰雄と矢野綾子の真似をして、恋人同士のように小百合さんと「ささやきの小径」を甘くささやきながら散歩するのでござ~♪~ますか?

そうですよう。いけませんか?

。。。んで、あたくしとは。。。?

来年の秋ね。だから、今年の秋は邪魔をしないでね。




『軽井沢文学散歩』より
(2008年12月12日)


 



あらっ。。。2009年の秋に、デンマンさんは卑弥子さんと一緒に「ささやきの小径」を甘くささやきながら散歩したのですかァ〜?



いや。。。卑弥子さんは学会で発表しなければならないので都合がつかずに軽井沢にやって来ませんでした。。。

マジで。。。?

僕はウソと卑弥子さんの尻は突きませんから。。。

別に、隠さなくてもいいのですわ。。。

隠していません。。。隠してません。。。僕の言う事を信じてくださいねぇ〜。。。卑弥子さんは十二単(ひとえ)でやって来ますからね、あのダブダブの着ぶくれした姿でやってきたら、花魁(おいらん)道中ですよ。。。様になりません。。。



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【卑弥子の独り言】


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ですってぇ~。。。

あたくしが大和撫子(なでしこ)のおくゆかしい十二単を着ているのをデンマンさは、よりによって「あのダブダブの着ぶくれした姿でやってきたら、花魁(おいらん)道中ですよ。。。様になりません。。。」というような憎まれ口をきいているのですわァ〜。。。

あなたは、そのようには思わないでしょう?

ええっ。。。? 「そんなことは どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」

あなたは、そのような強い口調で あたくしに ご命令なさるのでござ〜♬〜ますかァ?

いけ好かないお方。。。

わかりましたわ。。。

では、デンマンさんが暮らしているバンクーバーに一度も行ったことがない人のためにバンクーバーを紹介するクリップを貼り出しますわ。

ジックリとご覧になってくださいませぇ〜♬〜。

 


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世界で最も住みやすい街バンクーバー






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ビデオを見ても、なんだかワクワクしてくるでしょう?

とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。

だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいまし。

じゃあねぇ~~。

 


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メチャ面白い、

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