欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『縦穴式住居』は古民家の原型!

2014年02月15日 09時25分06秒 | 建築のうんちく



『快適、安上がり、堅牢な縦穴式住居!』



皆さんは、「竪穴式住居」で生活された事がありますか?

私は、あるんです!



家の前が、雑木林でしたので、子供の頃、直径3メートル位の小さな

「竪穴式住居」を自分で作って、夏も冬も、住み心地を研究しました。



この「竪穴式住居」と言うのは、夏は涼しく、冬は温かいのです!

冬に、内部の「炉」で火を焚くと、汗をかくほどに、温かいです。



内部で、火を焚いても、ちゃんと、煙が屋根の方から、自然に出て行きます!



…「竪穴式住居」は、石器時代後期から、奈良時代まで使われました。

それもそのはずで、どこにでもある材料で、簡単に作れます!




皆さんは、なぜ、「竪穴式住居」の土間が、低くなっているか、分かりますか?




もし、地面と同じ高さに「土間」を設けると、「雨水」が「土間」に侵入

して来ます。

それだけでなく、「ヘビ」「ダニ」「害虫」まで、屋根と地面の間から侵入して

来てしまいます。



また、「竪穴式住居」は、壁が無いので、もし、「縦穴」にしないと、建物内部

で、人が立ち上がった時に、屋根が低いので、頭が屋根にぶつかるんです!




…最近になって、「ドームハウス」みたいな、「壁の無い」屋根が壁の役目も

兼ねる住居が、登場してきていますが、こんな、アイデアは数千年前に、もう

あったんですね^^




この「竪穴式住居」に壁の付いたものが、「古民家」のスタイルへと変わって

行きます。






…この『竪穴式住居』を、もっと、現代的に、使い易くした家を、研究中です!

永住する「住宅」にも最適だと思いますし、災害地域の「仮設住宅」、また、

戦争難民の「難民キャンプ」にも応用出来ると、思います。




現代の「建築基準法」に従って、「現代的竪穴住居」を設計した場合、発電用

「太陽電池パネル」「浴室」「トイレ」「キッチン」を装備して、4人家族が

使用可能なモノを建てた場合、費用は、最低で500万円位から可能です!




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