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欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『スウェーデン式サウンディング試験』だけでは駄目!!

2014年05月13日 10時32分57秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『地盤調査と言えば、スウェーデン式サウンディング試験だが…』





皆様のお家は、『どのような地盤調査』をしましたか?

ほとんどのお家が、『スウェーデン式サウンディング試験』ではないですか?



この、検査方法は、スウェーデンの国鉄が、線路の地盤を検査する為に、考え出した

方法なので、スウェーデン式と、呼ばれています。



その後、この検査方法は、建設省で、河川の堤防の地質調査に使用されました。

ここから、我が国では、『建築』の際にも、このやり方が使われる様になったのです。



この『スウェーデン式サウンディング試験』の特徴は、『簡単』『早い』『安い』と言う

特徴がありますが、欠点としては、『不正確な測定方法』なのです。



以前、私が調査した事例ですが…

スウェーデン式サウンディング試験をしてから、家を建てたのに、『家が傾いた!』

とか、『床下に水が溜まってしまった!』と言うものが、ありました。



その何れのケースも、地表近くに、『分厚い粘土層』が、隠れていたんです!

結局、スウェーデン式サウンディング試験では、そこまでわからずに、『問題無し!』

と、決めつけてしまった為に、後で、トラブルになったのです。



もし、簡単な、『ボーリング調査』も実施すれば、何の問題も起きなかったのです!

『スウェーデン式サウンディング試験だけの、地盤調査は、大いに危険です!』



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