欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『地盤が弱くて仕方ないから、杭を入れなければならないのだ!』

2015年10月26日 09時24分06秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『そもそも、地盤の悪い場所に建物を建ててはいけない!』



NYマンハッタンは『摩天楼』と言われ、高層建築が多いです!



『これは、NYに地震が少ないからだけではないのです!』

『マンハッタン島の地下は、硬い岩盤だからです。』



…これに対し、我が日本の地盤はどうでしょうか?



『今、平野になっている土地は、昔は海の下でした。』



『やがて、海水面が低くなり、平地が現れ、そこに、川からの土砂が積もり、また、火山の噴火で火山灰が積もり、今の平野が出来ました。』



日本では、そんな、軟弱地盤に家を建てています!



NYの建物が、ベッド本体の上に、マットレス無しで人が立っているのに対し、日本の建物の場合は、柔らかいマットレスを置いた上に、更にフカフカの布団を敷いた上で、人が立っているのと同じです。



『早い話が、日本では地盤が弱く、仕方ないから杭が必須な訳なのです!』



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『コンセントの穴から風が出るのは、明らかに構造上の欠陥です!』

2015年10月24日 09時05分51秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『増税前の駆け込み建築に、コンセントから風が出る家が多い!』



皆さんの家は、コンセントから風が出ますか?

『これ、立派な欠陥です!』



このまま、この欠陥を放置すると、『壁体内結露』と言う現象で、壁の中が腐ります!

『また、断熱材が入っていても、全く断熱効果はありません!』



この様な欠陥は、住宅展示場に家を出品している『大手住宅メーカー』の家には、まず、見られない現象です。



こう言う欠陥が多いのは、『アトリエ系設計事務所』と言われる、若い設計担当者が何人も居る様な、『見た目だけお洒落なボロボロハウス』をつくる会社に多いです。



『要するに、設計において、通気止めと言う、常識的な事を、全く知らないのです!』



私が、家は、大手住宅メーカーに建築してもらいなさいと、何度も言うのは、こう言う現実があるからなのです。



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『横浜の傾いたマンション検証!!杭があったら安全なのか?』

2015年10月23日 09時24分30秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『建物の基礎杭があれば、本当に安心出来るのだろうか??』



今、大騒ぎしている、傾いた横浜のマンンションの事件を、

私は、少しさめた目で見ています!



『基礎が完璧なら、傾かなかったのでしょうか??』



…ここで、『ハマッコ』なら、誰でも知って居るある土木工事の話をしたいと思います。

『私もハマッコなので、傾いたマンション報道があった時に、すぐに、アノ話を思い出しました!』



…今、横浜には、外国客船が停泊できる『大桟橋』があります。

この大桟橋から眺める『横浜の街』は、最高に趣きがあります。

『メッチャ、ヨコハマ ヤン!』

と言った感じがします。



実は、この『大桟橋』は、何回か壊れているんです!



『その理由は、やはり、地盤が弱い事です!』

…横浜と言う土地は、そもそも、地盤が非常に軟弱な土地です!



港にある、有名な赤煉瓦倉庫も、二棟ある内の一棟等は、関東大震災で、三分の一が崩壊しました。元々、二棟の倉庫は同じ規模の建物だったのです。



『大桟橋』も、関東大震災で、完全に海中に没してしまったのです!



『大桟橋』は、外国の最新土木技術を取り入れ、横浜の傾いたマンションと、ほぼ同じ基礎杭が、海底の岩盤まで打たれていました。



『これは、当時は木の杭しかなかった時代に、鉄製の杭を導入した、世界トップレベルの土木工事でした。』



…そんな、『大桟橋』が、関東大震災で、あっけなく海中に没してしまったのです。



人類の科学技術は、日進月歩です!

しかし、大震災が起きたら、そんな、人類の過信など吹き飛んでしまいます。



私が、横浜の傾斜したマンションを見て、最初に思ったのが…



『あんな、大きなマンションを建てる方が狂っている!』

と言う事です。



鉄の杭が、今回のマンションの支持層よりも、もっと強固な、『岩盤』に達していても、『大桟橋』は海中に沈みました。



やっぱり、マンションは怖いです!



『こんな、コンクリートの重たい、”縦横長屋”は、買ってはいけません!』



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『コンクリートコアが真っ二つに割れても欠陥とは断定出来ない!』

2015年10月22日 08時59分09秒 | デザイナーズ住宅の欠陥





『コンクリートには、必ず境目が出来るもの!』




よく、何処かのブログで、ビルの基礎付近から採取したとされる『コンクリートコア』がぱっくり割れている写真をみます。

『これは、何処の建物でもあることなのです!』



コンクリートで基礎をつくったり、コンクリートで建物をつくる場合、どうしても、コンクリートに境目が出来ます!

『この境目を狙って、コンクリートコアのサンプリングをすれば、そのコアは、真っ二つに割れます!』



そして…

『これは、欠陥だ! …騒ぐのです!』



実は、境目が割れること、これは普通です!



『この前等は、木造二階建て住宅の、ベタ基礎工事において、あるインスペクターを名乗る問題建築士が、コンクリートコアのサンプリングをして、割れたと騒いでいました。』



実は、この問題建築士が、コンクリートコアのサンプリングをした場所は、ベタ基礎において、最初にコンクリートを流し、コンクリートが固まった後で、その上に造る布部分との境目だったのです!




そして…

このコンクリートコアを、ハンマーで叩くと、ぱっくり二つに割れました。



そこで…

この問題建築士は、得意そうに、『やっぱり、欠陥だ!』と言いました。



でも…

『これ、境目が割れるのは当たり前の事で、欠陥ではありません!』



世の中には…

わざと割れやすい境目の場所を狙う……

こんなインチキで満ちあふれています!』

 


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『一般住宅の基礎杭は、ビルやマンションの基礎杭とは異なる! 』

2015年10月21日 08時45分30秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『横浜の欠陥マンション事件で、バスターズへの相談が多くなっていますが…』




この所、皆様からの相談が急に増加して忙しいです!

『理由は、横浜の欠陥マンション問題で、自宅の杭に関して、心配な皆さんが相談をされて来るからです。』



…基本的に、ビルやマンションの基礎杭と、一般住宅の基礎杭は、その目的がやや異なる事を知ってください。



『木造二階建て住宅の基礎杭は、地盤改良工事の一つだとお考えください。』



…皆さん、神経質になり過ぎて、我が家の工事の時に、杭の工事を見ていたら、杭の深さが足りない様に感じた等、ご相談が多いです。



…自分の歳がばれますが…

『昔は、一般住宅に杭なんて入れませんでした!』

それは、もちろん合法ですし、それが原因で、不等沈下が起きる事は希でした。




『私は、このブログの中で、何度も申し上げていますが、重要なのは、軟弱地盤に家を建てない事です!』





…家を建ててはいけない土地に、家を建てるから、家が傾くのです!



『少し、高くても、地盤の良い土地に家を建てましょう!』

 


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