欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『持家か借家かで、迷っている人にお答えします…』

2015年10月20日 09時11分19秒 | 建築のうんちく




『よく、持家と借家のどちらが得かと言う、馬鹿な比較をしているが…』



ずばり、申し上げます!

『持家は損です。労働者は借家で十分です!』



建築家が、この様な発言をするのは、奇異かもしれませんが、

実際に建築家の多くは、賃貸マンション等に住んでいます!



『大地震、世界大恐慌、戦争のリスクを考えるからです!』



日本の建築は、『耐震建築』ですが、これは、”大地震でも倒壊しないだけ” です。

大地震で、戸建、マンションも、ボロボロになり、多くは、建て替えが必要でしょう。



…でも、地震保険があるのでは?

そう思われる方も居られるでしょう。

『そう言う方は、今すぐに、地震保険の約款を確認してください。』



…地震保険に入っていても、2000万円の家ならば、最大で1000万円しか保証

されないはずです。つまり、半分しか保証されないわけです。

更に怖いのは、地震の被害地域が広範囲な場合、補償額は、どんどん小さくなるのです!



『今、関東では、間もなく大地震が来ます!』

高層ビルだって、倒壊する危険性があるのです。



そう言うリスクを、誰よりも良く知って居る『建築家』だららこそ、借家を好む人が多いのです。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『豊臣秀吉と伝説の墨俣一夜城と日本初のプレハブツーバイフォー!』

2015年10月19日 08時20分25秒 | 建築のうんちく




『日本は、戦国時代から、土木技術大国だった!』




織田信長は、美濃を攻略する為に、墨俣(すのまた)に城を造ろうと考えました。

…ところが、墨俣は、木曽川と長良川の合流点で、おまけに、湿地でした!



『そこで、信長の家来、秀吉(この頃はまだ秀吉を名乗る前ですが…)は、地元の乱暴者、蜂須賀小六に命じ、墨俣に城を建築させます。』



…蜂須賀一族は、川船を巧みに操船する技術以外に、湿地に建物を建築する特殊な技術を持っていました。



…その技術とは

今で言う、『プレハブ住宅』『ツーバイフォー住宅』の様な、当時の日本では無かった工法です。



『おそらく、世界的に見ても、珍しいか、又は、世界初の工法だったと思われます。』



『蜂須賀小六は、川の上流で、城のパーツになる壁を、川に流せる大きさに小分けし、上流で壁のパーツを組み立てては、川の水に流し、下流の墨俣に送りました。』



…その流れて来た『壁のパーツ』を秀吉の家来が、下流で拾い上げ、次々に『壁のパーツ』を連結し、遂には、一晩で城を組み立てたのです!



『日本には、こんな進んだアイデアや、おもしろい技術があったんです!』



…蜂須賀小六は、この功績が認められて、秀吉の家来になりますが、本当は、信長の家来になりたかった様です。



『一豪族に過ぎなかった、蜂須賀氏は、その後、戦国の世の中で、大活躍をする事になるのです!』



自由なアイデアや、自由な生き方は、『人に笑われる様な、突拍子もない発想』から生まれます!



『いつまでも、しつこく、欠陥だ!欠陥だ!と騒ぐ様な人は、魂の自由がないのです。』



『毎日を感謝し、明日を見つめて生きる事が、祝福される生き方なのです。』


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『大森貝塚と、モース博士と、縄文時代の東京の海岸線のお話だ~』

2015年10月18日 08時36分13秒 | 建築のうんちく




『縄文時代は、今より8メートリ以上、海水面が高かった!』



先日、東京まで欠陥建築の調査で行きました。

『最近は、東京方面での調査依頼が、急増しています!』



地盤沈下!

を調査したのですが、若干、地盤沈下を確認しました。



場所は、東京のJR大森駅に近い場所です。近くには、大森貝塚が御座居ます。

『大森貝塚』と言いますのは、モース博士が発見した貝塚です。



『貝塚』と言うのは、古代人の『ゴミ捨て場』です。ここには、古代人が食べた貝殻が多く捨てられて居たので、『貝塚』と言われます。



昔の東京湾の海岸線の位置は、今とは全く違います。今よりも、8メートル以上、海水面が高い位置にありました。

『大森のあたりは、小高い丘の様になっていて、古代も今も、非常に住みやすい環境なのです。』



…通常は、この様な土地は、あまり『地盤沈下』と言うのを起こさないものです。



…では、なぜ、地盤沈下が起きたのでしょうか??



『調査してみると、意外な事が判明しました。』



…すぐ、近辺の他の家の敷地は、ほとんど、地盤沈下していないのです。



では、欠陥か??



『原因は、この地盤沈下した家の地下には、戦争で燃えた昔の家の燃えた残骸が、そのまま埋められ、その上に今の家が建てられて居たのです。』



…戦争中は、東京はどこも、アメリカの焼夷弾で焼け野原にされました。



『日本人は、国を復興する為に、まず、家を建てなければならず、いつしか、戦争の記憶は消えていったのです!』



今も、東京の地中には、戦争で焼けた家の柱や、基礎石が、そのまま埋められている場所が多いです。



『そして、後世になって、地中から戦争の傷跡をみつけ、改めて驚くのです。』



『モース博士が、大森の地で、貝塚を発見し、古代の海岸線が大森近辺まで来ていた事を知り、驚いた事に似て居ますね。』



今も、東京の地下には、過去の秘密が、一杯眠っています!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『神戸市長田区で、築浅の建て売り住宅が傾いた! 原因は地盤!』

2015年10月15日 09時24分52秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『欠陥工事と決めつける前に状況を知ろう!』



よく、家が傾くと、業者を呼んで怒鳴りつける施主がいます。

『でも、これ、逆効果です!』



この様な時は、迷う事無く、欠陥建築バスターズに連絡をください。

『家が傾くのは、地盤に問題があるからです!』



普通の建築士や、怪しげなインスペクターには、この様な難しい問題が理解できません!



私が、現場を確認した、神戸市長田区の現場では、同じ業者が建築した建て売り住宅が、並んで2軒建っていました。



『そして、最初に右側の家を建築した後で、左側の家を建築した事も判明しました。』



これは、明らかに、『後から建築した家の工事が、先に建築した家の地盤に影響を与えたものです。』




…地盤というのは、生き物と同じで、常に変化するものなのです。



『地下には、水脈があったり、そこまで、多量の水が流れなくても、土砂の間を水がしみる部分が存在します。』



この様な場所を掘削し、建物の基礎を作ると、地中の水分の分布が変化し、地盤が動くのです。



…もしも、この様な原因で、家が傾いたら、もう、建て直すしかないのでしょうか?

『いいえ、元通りに復元出来ます、家は壊す必要ないです!』



…この技術に関する説明は、またの機会に…

『くれぐれも、いい加減なインスペクターに騙されません様に!』



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『電動ノコ(丸ノコ)等の出現で、大工の腕が悪くなった現実!』

2015年10月14日 09時10分08秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『最近の大工はカンナも研げない!』



どんな職業でも、経験と修行が必要です!

大工だって死ぬ迄修行と言われました。



ところが、『ツーバイフォー』や『プレカット』の出現で、その原則が崩れました!

『素人でも家を建築出来るのです。』

…これは、怖い事です!



…そもそも、大工には資格が必要ないのです。

それでも、昔は、親方から、大工の基本的知識を仕込まれたので、おかしな大工は少なかったのです。



『大工の求人もネットで行なう様になりました。』

…昔みたいに、職人の腕を確認してから採用する様な事はないのです。



『昔の大工の親方は、若い衆の道具箱を良く確認したんです!』

一寸前迄は、大工は、自分でつくった木の箱に、大工道具を入れて、それを担いで仕事に来ました。



『その道具箱の作業品質や、道具箱の中の、ノコギリ、ノミ、カンナの手入れを見れば、その大工の腕がわかったものです。』



今の時代、全くその様な事がなくなりました!

二流の大工、三流の大工ならまだしも、『素人大工』まで家を建てる現実があります。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする