母の遺産
2014-08-20 | 本
水村美苗「母の遺産 新聞小説」
読売新聞の連載らしい。
明治時代の新聞小説、金色夜叉を読み影響された祖母が駆け落ちして生まれた母。 わがままいっぱいに育ち、自身も婚家を飛び出して妻子ある男と一緒になり、2人の娘をもうける。 その娘のうちの次女が主人公。作者自身がモデルなのか?
長年悩まされて来た母の死を挟み、過去を遡り、そして母の死後、若い女と浮気している夫との離婚、その後の生活のスタートまでを描く長編。
最初 退屈だなぁ、と思いつつ地味に読み進めたけど、その地味さを乗り越えたことで後半の箱根のホテルでの長逗留や、離婚するまでの姉とのやり取りが面白く感じました。姉が自分の幸せを実感し、妹へ遺産の大半を譲る辺りは号泣しちゃいました。
余りに次女の内面描写や、この一族が来た道が複雑過ぎてなかなかうまく描写できないです。
が、とにかく面白かったです。作者のお母さんが書いた小説もあるらしく、ぜひ読まねば。
満足度100
読売新聞の連載らしい。
明治時代の新聞小説、金色夜叉を読み影響された祖母が駆け落ちして生まれた母。 わがままいっぱいに育ち、自身も婚家を飛び出して妻子ある男と一緒になり、2人の娘をもうける。 その娘のうちの次女が主人公。作者自身がモデルなのか?
長年悩まされて来た母の死を挟み、過去を遡り、そして母の死後、若い女と浮気している夫との離婚、その後の生活のスタートまでを描く長編。
最初 退屈だなぁ、と思いつつ地味に読み進めたけど、その地味さを乗り越えたことで後半の箱根のホテルでの長逗留や、離婚するまでの姉とのやり取りが面白く感じました。姉が自分の幸せを実感し、妹へ遺産の大半を譲る辺りは号泣しちゃいました。
余りに次女の内面描写や、この一族が来た道が複雑過ぎてなかなかうまく描写できないです。
が、とにかく面白かったです。作者のお母さんが書いた小説もあるらしく、ぜひ読まねば。
満足度100