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田郁・みをつくし料理帖「美雪晴れ」「天の梯」
なんと2冊も見逃していたとは。本屋さんで見つけてびっくり。すぐ買って一気読み。
美雪晴れでは御寮さんこと芳が幸せをつかみ、その後も様々事件は起これど天の梯ではついに澪の心願が成就。しかも大きなおまけつき。
どうやら発行から約1年経ってるらしいのでネタばれ全然O.Kかな。
芳の息子・佐兵衛が遊女を殺したと思い込んで流浪の身になった原因が登龍楼の店主に騙され、公方様のみが食することを許される「酪」を作らされ、その仲間から外れたことだった。
今回その「酪」が芳の嫁ぎ先「一柳」に置き忘れられたことにより芳の夫柳吾がとらえられてしまう。
その義父を救わんと自首した佐兵衛。その佐兵衛を救ったのは将軍の食担当の小松原・・。
そして医師源斉は、出世するより町医者でいたいと願うもののそれが許されず懊悩している。
お互いの悩みを打ち明けあい、医師は6年間の想いを澪に打ち明けプロポーズ。
澪は鼈甲玉という人気商品の作成方法を身請けの代金としてあさひ太夫を身請けする。
大坂で医塾を開く源斉、彼と結婚し、野江を連れ大坂へ帰る澪。
澪の身請けは澪ではなく、野江の実家としたことで人々の好奇の眼も逃れ、みんな幸せ、大団円。
すべてのエピソードも回収され、心残りはまったくない、スッキリとした終わり方でした。
スピンオフ作品がこれからも出るらしいけど、私はもう満足。
この2冊は号泣しっぱなしで目が腫れました。
願いをかなえる力って信じる力なのかな。