諸田玲子「花見ぬひまの」
江戸時代末期を舞台に、恋を俳句や歌に絡ませて描いた短篇集。7篇で成り立っていて、7篇目は1篇目の続編でもある。
U+2460おもしろきこともなき
高杉晋作を匿う尼と、歳下の隣人が秘めた恋心
U+2461対岸まで
志を秘め使命を帯びた男に恋した娘。優しい尼の力にすがろうとするが。
U+2462待ちわびた人
赤穂浪士の仇討が褒め称えられ、苦労を背負った吉良の家臣団。愛しあった男を待ち、茶屋を開いた娘。復讐に燃える男を救ったのは尼。そして娘は男を追って。
U+2463おもいあまりて
昔、庄屋の家から庄屋の家へ嫁いだものの悲しい結婚だった尼。人目生家を見たいと親戚の娘を連れ故郷を旅する。
U+2464鬼となりても
尼を後妻にと望んだ男の回想。
U+2465辛夷の花がほころぶように
地獄から逃れてきた娘。匿う尼。娘を慕い、罪に問われた過去を失った少年。月日経ち、尼の計らいで幸せを掴める2人。
U+2466心なりけり
高杉晋作の死に際し、妾のおうのと以前高杉を匿った尼との交流。
後書きに、昔は自由な恋など夫が亡くならなければ無理だった、とある。確かに。しかし尼姿となってする恋は非常にリスキー。想い合うだけでも要らぬ詮索を受ける。
でも、許されなさそうな2人が想い合うってお話に惹かれてしまう。作者は最初からこういうのお上手で。だからついつい手に取ってしまう(笑)
満足度100
江戸時代末期を舞台に、恋を俳句や歌に絡ませて描いた短篇集。7篇で成り立っていて、7篇目は1篇目の続編でもある。
U+2460おもしろきこともなき
高杉晋作を匿う尼と、歳下の隣人が秘めた恋心
U+2461対岸まで
志を秘め使命を帯びた男に恋した娘。優しい尼の力にすがろうとするが。
U+2462待ちわびた人
赤穂浪士の仇討が褒め称えられ、苦労を背負った吉良の家臣団。愛しあった男を待ち、茶屋を開いた娘。復讐に燃える男を救ったのは尼。そして娘は男を追って。
U+2463おもいあまりて
昔、庄屋の家から庄屋の家へ嫁いだものの悲しい結婚だった尼。人目生家を見たいと親戚の娘を連れ故郷を旅する。
U+2464鬼となりても
尼を後妻にと望んだ男の回想。
U+2465辛夷の花がほころぶように
地獄から逃れてきた娘。匿う尼。娘を慕い、罪に問われた過去を失った少年。月日経ち、尼の計らいで幸せを掴める2人。
U+2466心なりけり
高杉晋作の死に際し、妾のおうのと以前高杉を匿った尼との交流。
後書きに、昔は自由な恋など夫が亡くならなければ無理だった、とある。確かに。しかし尼姿となってする恋は非常にリスキー。想い合うだけでも要らぬ詮索を受ける。
でも、許されなさそうな2人が想い合うってお話に惹かれてしまう。作者は最初からこういうのお上手で。だからついつい手に取ってしまう(笑)
満足度100