読む日々

テーマばらばらの読書日記

ひとごと

2016-09-14 | 小説・現代
森浩美「ひとごと」

親子の様々な形を描いた短編集。読んでる途中で 重松さんの本だっけ? と勘違いする事多々(笑)

じんわり泣けます。

主人子が親のケース、子のケース、じじばばのケースと多様(いやまあ、じじばばも孫の担任と親の親な訳だけど)

最初のお話が、事故で3つの男の子がなくなるストーリーだから辛かった。

死の間際の母に意地を張って会わずにいた息子を、その娘が引っ張って会わした時、意識のなかった母親が目を覚まし名前を呼ぶ「愛人ボタン」が切なかった。

あと姉の娘を引き取り涼しくて育てる決意をした弟風物詩の「親子ごっこ」も、不妊治療していた私的にグッと来た。弟の奥さんの気持ちが。

満足度90