読む日々

テーマばらばらの読書日記

からくりからくさ

2012-06-28 | 
梨木香歩「からくりからくさ」

再読です。手持ちのもの。
友達が 読みたいというので貸して、返ってきたのでついでに読みました。

なーんにも憶えてなかった。

15年近く前の本ですが、「手仕事」と人形の「りかさん」は憶えていたんだけど、ストーリーや、その裏に流れているテーマ、みたいなものを きれいさっぱり忘れてました。

なので、初読の本みたいに 引き込まれて一気読みできました。

主人公の蓉子の祖母が遺した家に、蓉子の知り合いや知り合いの知り合い、の4人の、20歳前後の女の子達が共同生活を始めます。蓉子には、祖母からもらった「りかさん」という市松人形がいて(あって、じゃなくていて、です)最初はこの人形の謎解きみたいなテーマで進みます。

あとは「織物」だったり「絵画」だったり、「マイノリティ」だったり、「生と死」だったり、盛りだくさんのテーマが見え隠れしています。

後半はそれらのテーマが集大成といった感じで絡み合って どーーーん となりますが、泣けて泣けて。

あとでこれ読んでも、ストーリーは思い出せないだろうけど、とにかく色々積め込まれていて表現できません。


満足度100

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