読む日々

テーマばらばらの読書日記

ぼくたちはきっとすごい大人になる

2013-05-21 | 
有吉玉青「ぼくたちはきっとすごい大人になる」




初めて読んだ有吉玉青さんの本。
すごく勝手な脳内イメージで

母親が作家、名前に玉と青 で、青木玉さんと似たテイストの作家さんかとずーーっと思いこんでいて、いや、思いこむまではいかず、本当にただのイメージで決めつけていたというか何と言うか

でも昨日図書館で見つけて、なんとなくスーっと手に取り、パラパラめくったら
「あれ?想像と全く違う雰囲気濃厚」と思い借りてみました。

小学生の視点から世の中を見つめた6つの短編。


イン・ザ・ベイスメント・・・・・・幼稚園からの幼馴染の男の子、嫌いなはずなのに、ある日彼の新築の家の地下室で一瞬二人きりになり、思わずドキドキする4年生。

悪い友達・・・・・・・・・・・・・クラスで一人浮いてる、悪い子に憧れる普通の子。学校への放火を持ちかけられる。

一心同体・・・・・・・・・・・・・テレビのコンテストで入賞し話題となった可愛いクラスメイトがひた隠す妹の存在。親友になった少女にだけ打ち明けたいものの葛藤が激しい。

∮・・・・・・・・・・・・・・・・キライな音楽の授業。臨時で来た若い女性の先生により、声楽の才能を見いだされ、彼女に憧れ練習に励む少年。ところが変声期が。

ママンの恋人・・・・・・・・・・・パパを毛嫌いする少女。海辺でママと暮らす。ママの恋人が大好き。ある日ママが亡くなり。これが一番面白かった。子供は親の目線で世の中を見がちだよねぇ。

ぼくたちはきっとすごい大人になる・・ある日突然死したクラスメイト。泣けない事に微妙に感覚を覚える少年3人。泣けない理由を考えるうち、クラスメイトの死に理由なんてない事に思いいたる。


どれもこれも、子ども時代の自分の感情なんかを思い出させてくれて懐かしい感じがしました!

満足度100

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