今年もまもなく熱い夏がやってくる。
「ツール・ド・フランス」
今年も7月1日から23日まで、
フランス全土(今年は一部ドイツも走るらしい)で
3657.1kmの熱き自転車野郎の戦いが繰り広げられる。
今年の見所は何と言っても
去年まで史上初の7連覇を遂げ、
絶対王者の座に君臨し続け、
ツール後に引退したL.アームストロングに代わって
誰が総合優勝するのかということやね。
(あのミカミもアームストロングにはしびれてたなあ。)
あまりにも偉大な王者の引退は、
ツールどころか世界のサイクリスト界を
群雄が割拠する戦国模様に塗り替えてしまったような感さえある。
今までのツールは、
アームストロングがどんなレースをするのだろうか、
2位にどれほどの差をつけてゴールするのかが唯一の関心事だった。
しかし、今年は違う。
先にイタリアで開催されたジロで優勝したIバッソか、
今回の出場者の中で唯一優勝経験のあるJ.ウルリッヒか
それとも突然現れる超新星か、
23日の最終ステージにパリの
シャンゼリゼ通りで
勝者のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」を着ているのは誰なのか、
今年はこれが最大の関心事だ。
まあこれは、関心事が本来の姿にもどったということやね。
ほんで今年のツールの見所は他にもある。
ひとつは18日に開催される、第15ステージ。
超絶山岳ステージを制する選手が誰なのか。
これはかけねなしに面白いはず。
ラルプ・デゥエズという13.8kmの登り、
平均7.9%の斜度、
最大で14%にもなる強烈な傾斜を駆け上る模様は、
僕にとってツール山岳ステージの象徴だ。
このコースのレコードは37分35秒。
山岳道を「まるで平地のようにロケットスパートする」と
他の選手にいわしめたM.パンターニが
97年に打ち立てた記録だ。
彼以外に37分台で
このコースを駆け上がった人類はかつていない。
このときはテレビを見ながら
全身に鳥肌が立つほどの感動だった。
それともうひとつの見所は、
最終日の前日の22日、
第19ステージに設定されている
57kmの個人タイムトライアル(TT)。
最終日の第20ステージは
シャンゼリゼへの凱旋ツアーのようなものだから、
最後の勝負が
この第19ステージになる筈。
かつて、アメリカのG.レモンが
フランスの英雄フィニョンを
最終ステージの個人TTで数秒差で破ったレースは、
あまりにも有名だ。
それほど個人TTは
優勝の行方を大きく左右することが多い。
今年のように群雄割拠のレースで、
最終日前日に個人TTを配した大会側の配慮は
心憎いばかりやね。
自分も含めて
自転車野郎の熱い夏がまもなくやってくる。
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