床屋の椅子に座って、
首に布を巻くなど様子を整え、
息子が髪の毛をお絞りで
濡らそうとしたときだった。
さあ、では息子になんて言って
cutしてもらおうかと思いつつ
鏡を見てたら、
おお~店の奥にある家の方から、
大将が出てくるではないですか。
見た目は変わっていないぞ。
とてもやせたとかそんなこともなく、
頭もはげたままである。
ーーそりゃそうか。
そして服装をみると、
普通の服ではなくいつもの
散髪おじさんの格好を
しているではないですか。
ウヒャ~、仕事に復活したんやあ。
そしてdoironを見るなり大将は、
「いやあ長いこと勝手しましてなあ」
といってくる。
「おっちゃん、大丈夫?」
「いやあ、ほんまにこの度は
心配かけましたなあ」といいつつ、
髪を濡らしたりしながら
前回書いたようないきさつを
滔々としゃべってくれはりました。
「ああ~大変やったねえ。
もうあまり無理したらあかんよ」
といいつつ、いつもの刈り慣れた
おっちゃんのはさみが
頭の上を動き回ります。
散髪を始めたのはつい最近なんだそうです。
う~ん大丈夫かあ、
はさみでdoironの頭を切ったり
しないでね~なんて変な
心配をしてしまいます。
短くしてねと頼んでいたので、
結構バシバシ切られます。
す、すんだら一休さんに
なってないやろなあ
とか心配しながら、
ま、なんとかひと通りかりおわりました。
まあ腕は鈍っていないようです。
で、今度は髭剃りだ。
椅子の背もたれが
後ろに下がっていきますが、
おお~とかいってそのまま後ろに
バタンと倒れへんやろなあ
なんて変な心配をしてしまいます。
クリームを用意しに行ったのですが、
いつもより時間がかかりそうです。
後ろの洗面台で倒れてたり
せーへんやろなあと、
こちらは変な格好で
後ろが気になって気になって。
見ようと思っても
なかなかそうはいきません。
逆にこちらが倒れてしまいそうです。
大将曰く、どんな動きも急な動きをやめ、
ゆっくりとしてるので
少し時間がかかるんだそうです。
まあまあそういうことなら
doironは何も気にせず待つからね。
ゆっくりと動いて頂戴。
さあでは髭剃りが始まります。
剃刀の動きは遅くないですねえ。
スムーズに髭剃りが進んでいきます。
でもねえ、もしこんな時に
急に発作が来て、
剃刀で顔をズバッということは
ないでしょうねえ。
頸動脈あたりを剃ってるときに
「ウッ」
といわれたりしてねえ。
うう~おそろしい
でもまあ、そんなこともなく、
剃刀作業も順次終わっていきました。
ハァ~とため息が出そうでしたね。
大体終わりがけになると、
マッサージの機械を持ってきて
「ブル~」としてくれるのですが、
まあもうこれはやめるだろう
と思ってたら、その機械を
持ってくるではないですか。
え~機械の振動が心臓の動脈に
響いたらあかんやろと思いつつ、
大将に
「マッサージはいいよいいよ」
とお断りしました。
で、これでほぼ終了です。
今回の散髪では耳の上あたりの
白髪が結構目立ちます。
あれ~こんなにあったっけ?
て感じです。
も、もしかして、今日の散髪で
気を使いすぎて
あしたのジョーの最終回のような
姿になってしまったんでは
ないかと心配してしまいました。
ま、そんなことはないでしょうがね。
念のため家の入り口あたりを見てみても、
奥さんが星飛雄馬の姉さんみたいに
柱の陰から見守っている
雰囲気もなかったですね。
ありがとうといいつつ
支払いしながら大将に
「まだまだ仕事するの」
と聞いたら「ぼちぼちね」と
いってはりました。
いやあ、よく働きますねえ。
決して無理せずにのんびり
仕事してくださいねと言い、
駆り立ての頭をなぜながら
家路についたdoironなのでした。
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