ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ブラック・ティー」 山本文緒 再度読了!

2013年11月29日 00時54分07秒 | 作家 や行
「ブラック・ティー」 (角川文庫) 山本文緒(著) 2013.11.22再度読了 。

約束を破ったり、借りた物を返し忘れたり、誰でも思い当たる軽犯罪。そんな罪にかき立てられる自分への不安、他人への不信。ヒトのいじらしさ、可愛らしさを鮮やかに浮き彫りにした、心洗われる物語。


古本屋で、そういえばこの本読んでたよなとか、どんな内容だっけとパラパラとページをめくり、ちょっと表題作の「ブラック・ティー」を数ページ読んだら、とまらなくなり、そのまま(105円といえども)購入せず、図書館に行って借りる。
ブラック・ティーというのが、お茶の種類じゃないのがミソ。しゃれたタイトルだよね。
「ブラック・ティー」と「水商売」がおもしろい。…6点。

「刑事のまなざし」 薬丸 岳  読了!

2013年02月14日 16時56分28秒 | 作家 や行
「刑事のまなざし」 (講談社文庫)  薬丸 岳 (著)  2013.2.11読了。

娘の笑顔を奪われた男は刑事の道を選んだ。そのまなざしは何を見つめているのか―。思わず涙があふれ出す連作短編集。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ


短編(連作)とはいえ、読み応えのある、骨太なミステリー。でも、短編だしな。

…6点。

「半落ち」 横山 秀夫 読了。

2011年09月12日 21時16分48秒 | 作家 や行
「半落ち」 横山 秀夫 (講談社文庫)  2011.9.12読了。


●勝手に採点 8点(10点満点です) 


●あらすじ

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。  


●読後の感想

◎「お父さん…」

「空白の2日間」…謎解きとして物語に引き込まれる。
最後のこの一言で胸を一瞬つかまれた感じがした。
ミステリーとしては、ちょっと納得いかないところもあるが…人間ドラマとして素直に感動しました。