ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ふがいない僕は空を見た」 窪 美澄読了!

2016年10月18日 16時26分55秒 | 作家 か行
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) 2016.10.18読了。
窪 美澄 (著)

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。




「ミクマリ」、「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」、「2035年のオーガズム」、「セイタカアワダチソウの空」、「花粉・受粉」の5つの短編から構成される連作短篇集。
「セイタカアワダチソウの空」、「花粉・受粉」が秀逸。
生まれてくることの苦しみや、痛み、生きていくことの難しさ。それでもそれぞれの環境や立場を受け入れて生きていかなければならないんだよ。…6.5点。