リターン 単行本 2015.11.23読了
五十嵐 貴久 (著)
高尾で発見された手足がない死体、それは、10年前に狂気のストーカー・リカに拉致された本間だった。10年間リカを追い続けたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。姿を現さないリカに手をこまねいていると、孝子が恋人である捜査一課の刑事・奥山と連絡がとれないという。彼の自宅で二人が見たものは――。復讐に燃える孝子に手を貸すことを決めた尚美は、メールでリカをおびきよせることにするが、それは、新たな惨劇の幕開けなのか!?
前作は得体の知れないリカがストーカー行為によって、主人公を追い詰めていくのが怖かった。
今作は、犯人を警察が特定できているし、読み手も、リカがどういう人間(?)なのか知っている。そして、読めども読めども、リカは登場しない。登場しないのに、怖い。
登場するぞ、っていうだけでページが持つとはすごいキャラクターを生み出したものだ。
物語として、ピュアな愛の世界に生きているのであろうリカ。と、女刑事2人との対決という構図も読んでいて(今回も突っ込みどころは満載であるが)面白かった。…7点。
五十嵐 貴久 (著)
高尾で発見された手足がない死体、それは、10年前に狂気のストーカー・リカに拉致された本間だった。10年間リカを追い続けたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。姿を現さないリカに手をこまねいていると、孝子が恋人である捜査一課の刑事・奥山と連絡がとれないという。彼の自宅で二人が見たものは――。復讐に燃える孝子に手を貸すことを決めた尚美は、メールでリカをおびきよせることにするが、それは、新たな惨劇の幕開けなのか!?
前作は得体の知れないリカがストーカー行為によって、主人公を追い詰めていくのが怖かった。
今作は、犯人を警察が特定できているし、読み手も、リカがどういう人間(?)なのか知っている。そして、読めども読めども、リカは登場しない。登場しないのに、怖い。
登場するぞ、っていうだけでページが持つとはすごいキャラクターを生み出したものだ。
物語として、ピュアな愛の世界に生きているのであろうリカ。と、女刑事2人との対決という構図も読んでいて(今回も突っ込みどころは満載であるが)面白かった。…7点。
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