「ねずみのこと」という喫茶店で、久しぶりに店長と今回の川の氾濫等について話をした。その中に、やっぱり長年住んでいる地元人じゃないと分からないいくつかの危険を知った。八王子の駅近く、洪水の危険なんて感じないような場所なのだが、店長(84歳、子供の頃から八王子に住んでいる)によると、駅前のロータリーのある当たりは、八王子でも最も低いところなんだという。だから、道路が冠水してもおかしくない。それに、私の住んでいるこの辺りも、かなり低い土地なのだという。そう言われてみると、確かに、自転車で高尾山の方に向かって走っていくと、ずっと上り坂が続いていることが分かる。逆に、戻って来る時は、ほとんどペダルを踏まなくても、帰ってくることができる。やはり店長の言うように、ここは低い土地なんだと改めて思う。
また、この辺には、地下水脈があり、ちょっと掘ると、水脈にぶつかるのだという。そして、地下に大きな穴が開いていて、そこを音を立てながら、ものすごい勢いで水が流れているのだとも話していた。
こういう話をしていたら、店の娘(50歳台)が、そう言えば、ダイエイのあった跡地に、高層マンションが建ったが、あそこの基礎工事、なかなか終わらなかったが、どうも水が出て来てそれでその処理に時間が掛かったという話を聞いたと話していた。
その他にも、今回の台風で話題に上っていた浅川の周りには広い遊水地があったが、堤防を作って川を狭くしたというのだ。こんな話は、地元人じゃなかったら、余程、詳しく地誌などを調べない限り、知ることができない。一見の見た目では判断できないことだ。
店長曰く、千年、二千年のスパンではなく、数万年のスパンで考えると、もっと強い雨が降っていたこともあったのかもしれないと、これまた遠大な話をしていたが、まあ、そんな話はさておき、地球温暖化の影響で、これからはもっと強い雨は降ることも考えられ、生き残るためには、自分の周囲の環境に、もっと注意を払っていく必要がありそうだ。