次男が東京への出張がある、孫の誕生日が近いというので、家族連れでやって来た。孫は玄関から、「ただいま!」と言って入って来る。まあ、3歳だからそんなものなんだろう!家の中の様子はちゃんと覚えていて、ミニチュアカーの置き場所など、ちゃんと覚えていて、ミニチュアのあるサイドボードの前で、「赤い自動車!」というので、ミニカーを出してやると、すぐにそれで遊び始める。
昼食が終わり、ケーキ屋に注文してあった誕生ケーキを取りに行き、誕生祝いを始めた。誕生ケーキのロウソクの火を消すのも、まだ、息をちゃんと吹きかけるということができずに、何度もやってようやく火を消した。次に、誕生プレゼントだ。孫は誕生プレゼントについて知っているようで、渡す前から「ブラックシンカリオン!ブラックシンカリオン!」とはしゃぎ始めた。誕生日プレゼントを渡すと、本当にうれしそうにはしゃぎ出した。包装を解いて、「ブラックシンカリオン」を取り出す。車両が三つ入っていて、それが合体、変形していろいろな形になるものらしい。ケーキを食べるのもそっちのけで、シンカリオンに夢中の様子だ。それにしても、包装の中には色々な部品が入っていて、それを取り付けていくのだが、数が多く、難しそうだった。次男が説明書を見ながら、シールを張り、その後、合体したり変形させたりして見せてくれた。部品が多く、説明書を見ながらでも、相当苦労しそうだ。私ではとても手に負えそうもない代物だった。
コーヒー豆が残り少なくなっていたので、買いに行ってくるといったところ、妻が孫の興奮が収まるように、連れていくように言い出す。そして、孫に、「おじいちゃんが買い物に行くって、一緒に行って来れば?」と話を向けると、孫はついてくるというので、あまり気乗りしなかったが、連れて出ることになった。ただ、いざ、玄関を出るというときになって、孫はパパと一緒と言い出し、次男が加わることになった。孫はさらに「ママも!」と言い張り泣き出した。次男が「グミ買ってあげるから!」というと、泣き止んだ。次男は小声で、「パパのグミ」と言ったが、それは聞いていなかった。
買い物を終わってマンションまで戻ると、道路を渡った先に、祭りのお神輿や山車の人盛りがあったので、二人で行ってみることになった。まだ、山車や神輿にはあまり興味はなさそうだったが、うちわをもらって少し機嫌良くなったようだった。帰りの途中、孫は、「鳥」「空」等々と見えるものを口にしながら歩いていた。それにしても、孫を連れて歩くのはどうも疲れる。玄関を入ると、ほっと一息した。
夕飯は、寿司の出前に、次男が「揚げびたし」を作って、済ませた。9時過ぎに孫は帰って行ったが、慣れない孫の動きに、目が回り、帰っていた後は、どっと疲れが出てきた。妻が、「あんなに喜んでくれると、うれしいね!」と言ってきた。うん、全くそのとおりだと思う。