DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

新日本模型 SIG P210-6:その1

2006-11-11 20:40:00 | _ その他モデルガン
・MGC × SNM シグ P210-6 ノバックサイトカスタム

 マルシンからガスブローバックのP210が出ると聞いた時は驚いたが、新日本模型のカスタムモデルが一般販売されるという広告を見て、ディスプレイの前で飛び上がったこちらに比べればどうということはなかった。国内初のプラスチック製モデルガン「SIG SP47/8」が発売されてからおよそ30年後、材質は異なるも、同じ構造で「ノバックサイト」なる物体を装着し、名称を変えて出回るなど誰に予想がついただろうか。と、半分は喜んでいいのか分からないな。とにかく、私はたまげたのである。

 しかし、ノバックサイトカスタムとは何ぞや? 軽く検索して、広告のイラストと最も近かったのがこれ。・・・うーむ、スライドはともかく、フレームは似ても似つかんのだが。さらに、ネット上の反応が悪い。皆は期待などしていなかったのである。それでも私は購入を止めなかった。なぜなら、新しいP210の感触が楽しみだったから。


 そして、品はやって来た。
開封一番、セールスャCントであるノバックサイトをしげしげと眺める。テックGSR程ではないが、お世辞にも良いと言えない。金色の地が少し見える。真鍮製なのだろうか。テックのノバックサイトは、スライド裏側からのネジ留め固定により六角ネジが死んでいたが、こちらの場合はおそらく生きていると思われる。断定できないのは、取り外しを試みていないのと、取説中、パーツ単品での注文はできず、スライド・フロントサイト・リアサイトの3点セットでずばりお値段9,450円、という表記になっているからである。それはさて置き、スライドの、このやっつけ仕事感バリバリの加工跡はいかんだろ。右側なんてセレーションすらまともに入ってないし。


 金属製別パーツになったフロントサイト。おおっ、後ろに比べ精悍で格好良いではないか。ホワイトの塗りが雑な気もしなくはないが、それを除いても及第点はある。最大のネックである例の隙間は目立つが致し方あるまい。他はとにかく、ここさえ直れば今でも十分通用すると思うのだが。MGC製P210の弱点をほじくるのは止すが、残念な箇所は、スライド上部のセレーションがボロボロなのである。へたれた手袋をはめてモデルガンを弄っているが、そのホコリが付着しているのではなく、実物も画像の調子なのだ。これでも私なりに彫刻刀で整えた、と書けば判りやすいか。

 特にスライドにおいて湯ジワが酷い。じっと睨んでいると、ゲシュタルト崩壊が起きて、湯ジワなのかどうか疑問に思えてくるほど全体に渡っている。私の最初のアルバイトはプラスチック部品の検品・組立であったが、もし作業中にこのスライドが流れてきたとしたら、不良品箱にほうるか、これってこんなもんですかと上司に訊ねたに違いない。


 こちらもカスタム対象のリコイルスプリングガイド。このような段差付ガイドの正確な名称は把握していないが、M1911辺りのカスタムガンで同じ類の物を見たような。普通の物より先の径が太い。通常版のように、ガイドとスライド穴の隙間から銀色のリコイルスプリングが覗いてしまうことは無くなった。だが、資料で確認する限り、実銃のSPガイドはさらに一回り太い。現状では、スライドを引いた際にバレルとの対比で力負けし、少々興ざめてしまうというのが率直な感想である。

 バレルクラウン上部のメッキが剥げているが、これはインサート装入時に誤って傷つけたものと思われる。また、バレル内のインサートを滑り込ませる溝の淵は、削れた銀メッキがめくれ上がっている。こうした細かな箇所にも、旧製品との仕上げの差というか、現況の苦しさが表れている。雲行きは怪しい。



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