光のみちしるべ ~愛だけが現実~

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でぇ、どうするん?(胸騒ぎの認知症ケア)送迎編⑰

2018年02月07日 14時58分13秒 | でぇ、どうするん?~胸騒ぎの認知症ケア~

 団地の2階に住む野島さんはおひとり暮らし。

お迎えに行くといつもベッドの中でした。

 

昨夜は何時まで出かけていたのでしょう?

それに朝ごはんは食べたのでしょうか?

 

「おはようございます。お迎えにまいりました」

「う~ん、今日は行かないで寝ているわ」

「今日は書道の生徒さんが5~6人集まって来ます。野島先生が来られないと困ります」

「本当に5~6人も来るの?」

「本当です」

「どういう人たち?」

「この近所に住む方々です」

「そう、じゃあ仕方ないわね」


ということで野島さんは

ゆっくりと起き上がりました。

朝、娘さんから電話が入っているので、

一度は起きて着替えはすんでいます。

でもまた寝てしまうので

みちしるべに行くことを忘れてしまいます。



野島さんはデイサービスに行くという意識は

まったくありません。

みちしるべという寄合所に集まって来る人たちに

書道を教えにいくという感覚なのです。

だから私もスタッフも利用者さんたちも

その野島書道教室の生徒なのです。


ときにはスタッフのお子さん(小学生)が来て、

小さい子にも教えてくれます。

やさしく、真剣に教えてくださいます。

その姿は凛としたりっぱな先生です。


その詳しい様子はまたのちほどお伝えすることにして、

野島さんはお茶を入れたり、昼食準備、お掃除、洗濯干しといつも大活躍です。



さて、この送迎編で登場した方々、

これから登場する方々、

それぞれにたくさんの名場面が生まれました。


認知症ケア なんて大げさなものではありません。

人と人とのふれあいのドラマです。



では、次をお楽しみに。



 





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