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シリア内戦に憂慮する。


 シリア内戦の爆撃で破壊されたマンション   国境なき医師団のHPより

 日本は平和です。国難と言われた東日本大震災の復興も思うようにならず、福島原発の世界的レベルでの高濃度汚染水の垂れ流し問題の抜本的解決を図れないままに7年後の自国オリンピック開催決定に有頂天になっているのですから・・・これからオリンピック開催に向けて建設ラッシュが進めば、ただでさえ高騰している建築資材がさらに品薄、値上げになってしまい復興の妨げになるのは明白です。さらに建築労働者も東北からオリンピック施設建築に東京に流れてしまい、復興のテンポを鈍感させてしまうのでは?と勘繰るのは考えて過ぎでしょうか?
 一方、中東シリアでは内戦が激化して7年後どころか、1年後の自国の姿も想像がつかない状況です。シリアでの内線を避けて隣国に避難した難民は数万、数十万人とも言われています。
 私は池上章さんの様に人様に説明できるほど中東情勢に詳しいわけでもありませんし(その池上さんの発言が真実なのかどうかもありまが・・・?)、シリアを始めとする中東情勢そのものが日本の国内報道しか情報入手手段がなく、もし日本政府の報道統制や思想介入が入っていた場合、本当の中東情勢は私達は知る術を失うことになります。ただそれでも今回のシリア内戦だけは他の中東諸国の内戦(特に過去のイラク)と異なって米帝国主義が世界の秩序維持と言うお題目を振りかざして軍事介入することに少なからず危機感を感じのは間違っていない気がします。
 もし米帝国主義が内戦にかかわればシリア側には単純図式で言えば露が控えていますのでキューバ以来の冷戦復活。米露対立の危機になるのではないかと心配しています・・・まぁ~こんな事は考えすぎであれば良いのですが。
 もともと米国政府は世界の警察と自負していますが、あれは大変な誤りです。もし世界の警察と言うものが存在するのであれば、それは国連であり世界秩序の危機というのであれば国連が常任理事国の承認を経て派遣する軍(多国籍国連軍になるか多国籍平和維持軍になるかはありますが)が介入するべきだと誰でも思うと思います。だいたい米帝ブッシュ政権時代のイラクの武力介入だって大義名分だった生物破壊兵器など結局は発見されず、ブッシュと言う狼少年に世界が振り回され、その結果は中東の更なる混乱と米国軍兵士の死者の数だけだった気がします。念を押すようですが、どんな理由があろうともある国が他国にミサイルなどを撃ち込む事を認めてはなりません。もし、その理論を認めたらそれこそが世界秩序の崩壊です。その理論が通るなら北朝鮮が日本をミサイルの標的にしても構わないと言う理由を作ってしまうのではないでしょうか?
 はっきり言ってカルト宗教は別として宗教観のほとんどない日本人にとって中東で繰り広げられる宗教対立と言うのはピンと来ないのが本音ではないでしょうか?
 若い頃、女友達の彼氏が中東の人でした。その女性曰く”とてもやさしく、人間として尊敬できる男性だけど付き合う前に「あなたとは宗教が異なるので結婚は出来ない。それを承知の上でなら付き合う」と言われた”そうです。最愛の人でさえ、宗教と言う壁で結婚を(実質的に彼女を)捨てなくてはならないと言う事を知って何のための宗教だろうと言う単純な疑問がわきましたが、その延長線上に今日のシリアの内戦があるのではないかと思います。


    国境なき医師団のHPより

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