緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

きっと乗り越える・・

2011年03月14日 | 社会時事

インディペンデント・オン・サンデーの3月13日1面(asahi.com より)

地震関連のニュースがずっと流れています。
何かほっとするような番組は・・と
切り替えてみたりしますが、気になってしまい、やはりニュースに変えてしまいます。

所属している医療機関の
DMAT第一陣は金曜日から日曜日の任務を終え、
重なるように出動した第二陣は現在気仙沼にいます。

昨日の当直では、32人の患者さんが羽田に搬送されてくる予定が
各地に分散され、9人に留まり、
羽田に近い施設が受け入れ、結局
所属機関は待機のみとなりました。

帰宅してみると
次男は献血に行ってきたとのこと。

病院の中も、街の中も電気を落としています。
電車は停電にそなえ、間引き運転のため長蛇の列・・
それはそれは、大変・・・

でも、困った顔はしても、
誰も騒いだりしない・・

皆、これで役に立てるならって、苦にしていません。

これだけ大変な電車ですが、このところ
人身事故で遅れることはめっきり減りました。

やっと出会えた家族が抱き合って涙している姿をみて、
家に帰った若者も沢山いるように思います。

大変だけど、何か失いかけていたものを取り戻しているような気がします。





どんな夜を過ごされていることでしょう。

必ず、乗り越えられます。
皆でがんばりましょう。

忍耐強い、祖父母らが乗り越えてきたように
私達はそれができると信じています。

インディペンデント・オン・サンデーの3月13日1面
日の丸に日本語で
「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」
写真は、その1面を掲載したasahi.com





日本緩和医療学会のHPの1ページにも
掲示板ができました。




3月17日(木)の当院での緩和ケア勉強会は
休会となりました。
医療連携室からファックス予約をくださっていた方には
お一人お一人に連絡を入れてくれています。
帰宅の交通機関が無くなることを考えてのことです。

4月からは私も勉強会に復帰しますので、
また、お目にかかりましょう。




3月15日(火)読売新聞の朝刊に
緩和ケア普及活動の広告が掲載されると聞いていますが、
地震のことで、本当に明日なのか、
どうなったか 不明・・・
もし、読売をとっていらっしゃる方いらっしゃいましたら
見てみてください。
我がチームの写真を使って頂いております・・


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読売新聞見ました (三児の母)
2011-03-15 09:08:23
辛い、恐ろしいニュースばかりの中で有賀さんの御顔を見つけてほっとしました。同窓会の掲示板にさっそく書いてしまいましたが、読売新聞だけだったのですね。
できることをできるだけしたいと思います。









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サジタリウスさん (aruga)
2011-03-15 23:23:42
大変な状況、お書きくださりありがとうございます。大船渡市というと幾度も幾度もTVで見た地名です。言葉にならない衝撃をコメントから受けました。

今日、メーリングリストに書き込まれた岩手県の医師の文章から抜粋です。
「県立大船渡病院:多くの患者を診療していて,スタッフが疲れ気味という情報があります.患者の移送は,大船渡と高田の間の道路が壊れれて通行できないため,患者を水沢に移送しています.」
何か関連する情報があれば、お伝えしたいと思います。治療のためのご入院とのこと、ご心痛いかほどの事かと思いますが、どうぞ、十分お体休めてくださいますように・・
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三児の母さん (aruga)
2011-03-15 23:28:41
新聞に顔を見つけてくださり、感謝です。
中折りの17面左下に緩和ケアの広告が、16面右一面にはJICAのシニアボランティアの広告と、笑顔がとても素敵な両面構成に、私自身、本当に暖かな気持ちになりました。

応援コメント、本当にありがとうございました。
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今こそ日本国民がまとまる時です (苺ちゃん♪♪♪)
2011-03-16 00:25:45
今はお互いに糾弾している場合ではありません!
皆で東日本の大震災を乗り越えしましょう! 救命から被災者支援にシフトしています。国民全員が長期戦に備えなくてはなりません!
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援助者へのケアも (えび)
2011-03-16 19:33:22
本当に大変な事態となりました

関東でも計画停電となり
日常生活の有難みを感じる日々です

被災されて非難されている方や
遠方から安否を気遣っている
ご家族や友人がたに
充分な支援が行きわたることを願ってやみません

加えて、救助活動をされているDMATなどの医療チーム、自衛隊や消防団などの皆様、
不眠不休で治療・ケアに当たっている医療従事者、対策本部などに詰めている市町村のかたなど、支援をされている方に対するケアもこれから必要になってきますよね

微力ではありますが、できることをみつけて
やっていきたいと思っています
返信する
コメントありがとうございます (aruga)
2011-03-16 23:01:48
苺ちゃん♪♪♪
政府も一つになって、がんばっていますね。
力を合わせて、長期戦になっても維持できるよう、疲れないような息の長い支援を心がけていきたいですね。
充電切れになりそうになりながらも、ブログ見ていますというメッセージを頂きました。
きっと、苺ちゃんの言葉からも後押しされていると思います。ありがとう。

えびさん
一人一人ができることでいいんですよね。
微力って大切だと思っています!!

時に、支援の立場で、一人で空回りしそうなぐらいウワ―ってなっていたり、興奮している場面をみます。
その人の可能な範囲で、無理をせず、回りに心配をかけたりすることなく支援すること、日々のことなどの自分の事も大切にしながら、長い支援活動を行っていきましょう!

丁寧で、静かな中に強さを感じられるメッセージ、きっと、多くの方を勇気付けることと思います。ありがとうございました。
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ブログ更新有難うございます (くまごろう)
2011-03-16 23:39:20
地震だったあの日、いつになく今日の空は変だなあと思っていました。

カラスの鳴き声も、「カアカアー」「ギャーギャー」ではなく、「クワッ クワッ」と朝から変だなあと思っていました。

天変地異と言いますが、それが、大地震となって・・・
また今日は、前に進めない程の強風でした。

ブログは、更新されていないと思っていました。
更新してくれて、有難うございます。 心の支えです。
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Unknown (はあと♪)
2011-03-17 09:44:41
私の住む山形(海際)は幸い被害が少なくライフラインもいち早く復旧し、養豚、養卵、米、野菜、漁業も地産比率が多くかなり恵まれています
もちろん欠品している物も多数ありますが今は多少の我慢は苦になりません
むしろ隣県の被災地に届けたい気持ちは皆持っていますが、ガソリンが不足してそれもかなわないもどかしさにさいなまれています。
今恵まれた土地に住む私達は買占め・便乗買いをしない、灯油・ガソリン・電気をとにかく節約し、食料も燃料も被災地に回るようにする事にほとんどの人が心がけています。使わないコンセントは抜く事はあたりまえ、トイレの便座ヒーターを切るといった本当に微細な事までやっている人もいます。

仙台の街中の会社に単身中の夫は、食材もままならない中、設備会社なので、建物被害が少ない仙台市街地で、配管の損傷だけで操業できな食品会社や、県庁舎のダメージを回復の為、北陸支社経由で法律限度一杯のガソリンを携帯缶に積んで搬入し、修理に向かい日々操業可能になるように奔走しているようです。
ガソリンが手に入らないからとあきらめず全社で知恵を絞って復旧に奔走しています
我慢することは我慢し一人ひとりが精一杯出来ることをして頑張っていきましょう



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くまごろうさん (aruga)
2011-03-17 23:24:18
カラスはとても頭がよい動物だと言いますが、本能的なものも表出していたのですね。

心の支えと言って頂き、こちらこそ感謝です!
こうしてコメントを入れてくださることが繋がりを意識させてくださり、本当に心強いです。
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ガケさん (aruga)
2011-03-17 23:46:03
ああ・・何というありがたい情報。。
サジタリウスさんみていらっしゃるかしら。
大切な時間を検索に使ってくださり本当にありがとうございました。

陸前高田市
何度も、何度もニュースで聞いた地名です。
お書きくださったこと、心のひだを辿りやすく、それだけに悲しさがひしひしと伝わってきます。
普通の風景、それらが一変することなどと私達の日々の生活の中では想像もしていません。
目に留めた景色に二度と会えないとは、心のふる里の喪失でもあるのでしょうか。

心を馳せようと試みますが、その感情は追いかけても追いかけても先に行ってしまうような迷路に入ってしまったようです。

きっと新しい芽吹きを見つけられることと思います。代わりにはなれない風景でしょうが、世の中には永遠のものはないことも事実なのでしょう。その事実を共に反芻させて頂く時としたいと思います。
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