緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

英紙インディペンデント・オン・サンデー2011年3月13日1面 の異例の広告には今も励まされます

2016年03月06日 | 社会時事

きっと乗り越える・・

これは、2011年3月14日23時頃書いた記事です。





5年前の3月11日
今年と同じ金曜日でした。

10㎞を歩いて帰宅しながら、
まだ、何が起こっているのか
よくわかっていませんでした。

人で溢れていて、
とても、乗れそうにないバスを横目に
歩いて帰宅しました。

次第に、地震の様子、
津波の様子がわかり、
愕然としながら
何もできない状況に
この世と思えない心境でした。

その週の日曜日は管理当直で、
東北からのヘリコプターが
都内急性期病院に振り分けられたことを
記憶しています。







14日、偶然見つけたイギリスの新聞記事。

2011年3月13日のインディペンデント・オン・サンデー
1面に異例の記事が掲載されました。

日本へ、東北へ、激励の記事でした。









私のブログで紹介した記事のコメントにも
大変励まされました。

あの日を思い出しながら、
改めて鎮魂の時間を持ちたいと思います。





きっと乗り越える・・
(2011年3月14日 本ブログ掲載記事より)

インディペンデント・オン・サンデーの3月13日1面(asahi.com より)

地震関連のニュースがずっと流れています。
何かほっとするような番組は・・と
切り替えてみたりしますが、気になってしまい、やはりニュースに変えてしまいます。

所属している医療機関の
DMAT第一陣は金曜日から日曜日の任務を終え、
重なるように出動した第二陣は現在気仙沼にいます。

昨日の当直では、32人の患者さんが羽田に搬送されてくる予定が
各地に分散され、9人に留まり、
羽田に近い施設が受け入れ、結局
所属機関は待機のみとなりました。

帰宅してみると
次男は献血に行ってきたとのこと。

病院の中も、街の中も電気を落としています。
電車は停電にそなえ、間引き運転のため長蛇の列・・
それはそれは、大変・・・

でも、困った顔はしても、
誰も騒いだりしない・・

皆、これで役に立てるならって、苦にしていません。

これだけ大変な電車ですが、このところ
人身事故で遅れることはめっきり減りました。

やっと出会えた家族が抱き合って涙している姿をみて、
家に帰った若者も沢山いるように思います。

大変だけど、何か失いかけていたものを取り戻しているような気がします。





どんな夜を過ごされていることでしょう。

必ず、乗り越えられます。
皆でがんばりましょう。

忍耐強い、祖父母らが乗り越えてきたように
私達はそれができると信じています。

インディペンデント・オン・サンデーの3月13日1面
日の丸に日本語で
「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」
写真は、その1面を掲載したasahi.com


(後略)




それに対し、実は、
2012年3月11日在英日本大使館は
インディペンデント・オン・サンデーに
「ありがとう、英国。」と
東日本大震災支援に対する返礼の広告を出していました。

「Thank you UK Fight on, Tohoku」 A nations thank you

(http://www.asyura2.com/11/hihyo12/msg/753.html)




本当に、暖かな気持ちになります・・


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