緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

それで、いいんですよ!美容師さんの一言

2006年07月16日 | 家族

2ヶ月以上たって、やっと美容院に行くことが出来た。久しぶりの休日。

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シャンプーしてくれた若い店員さんとの会話
「診療やってて困ることって何ですか?」
私「忙しいことかなあ・・(本音は、月給に見合った勤務時間をはるかに通り越していると言いたかったのだが・・)」

「お子さんいらっしゃるんですよねェ」
「小さいときは海外に逃げ出してたし、今は、もう高2と中3だけどね」

「反抗期とかあるでしょう? 僕は、親父が名言言ってくれたんですよ。」
「何ておっしゃったの?」

「人生1回しかない。だから、その1回の人生で間違えることもある。子育ては失敗だった」
「・・・・」
「ボク、外れちゃってたんですよ。とっても悪かったんです。でも、その言葉でハッとして。ちょっと楽になったとこもあって。改心しました。お子さん、どうですか?」

「そうねェ。普通だわね。ある意味平凡」
「それいいですね。そうでなくっちゃ」
「次男はバスケにはまっていて、長男は・・」
「僕、バスケやってたんですよ。食事とかお子さんと出かけたりすることもあるんですか」

「我家はちょっとやり過ぎかなあって思うこともあるのよ。夫は、今日も練習試合を観に行っているし、公式戦になれば私も夫も行っちゃうし・・長男とは、お昼ごはんいっしょに二人で出かけることもあるかしら・・ちょっとかまい過ぎ?」
「いいえ。それでいいんですよ。僕は、親は共働きって理由で、一度も試合を観に来てくれなかった。一杯行って応援して上げてください。絶対、そういうの嬉しいんです。やだって言っても構ってあげて下さい。食事も会話もいやっていうほど、してあげてください。で、一杯色々口うるさくていいから、言ってあげてください」

20代前半くらいの男性スタッフだった。とても、丁寧でやさしくて、昔、外れていたなんて想像できない方だった。熱く、熱く語ってくれた。
母親として、迷いながら、どこか自分を責めながら、関わっていることに気づいていたので、我が子の先輩ほどの店員さんに、”それでいい” と 言ってもらえて、とても嬉しく、また、安堵感があった。
患者さんに、それでいいのよ・・って何気なく話すことがあるが、今日感じた気持ちを大切にしたいと思った。

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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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PS: 帰宅して、のんびりしていた高2-あすは、化学オリンピックを受けに行くのでしょ    真剣に勉強しなさいよね!-長男に、このスタッフの話をし、「一杯言って、構ってあげるから~」と言ったら、満更でもない様子だった。私を知る人は、やめた方がいい・・  ・・と、絶対心配するだろうなあ。


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