エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

▲西暑寒岳(1413m) ⇒ 漁 岳(1318m)

2009年04月10日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
現地強風で断念、西暑寒岳 (1413m)
急きょ変更で 漁 岳 (1318m)
■ 山 行 日     2009年4月10日(金)   日帰り
■ ル ー ト     漁岳林道ルート 往復
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №15
■ 登 山 形 態      山スキー
■ 地 形 図     1/25000地形図  「漁岳」
■ 三角点・点名    二等三角点 点名「」
■ コースタイム    登り 3時間25分   下り 1時間
<登り>
09:00      登山口出発
10:00      斜面取付き
12:25      漁岳(1318m)頂上

<下り>
12:50      下山開始
13:30      林道出合
13:50      登山口


【 4/9(木)~4/10(金) 】
★ 初日の快晴が悔やまれる・・・


増毛町から暑寒荘へ向かう林道の途中から明日予定の西暑寒岳を望む
道南、狩場山魂に続く今回の計画は増毛山魂の西暑寒岳(1413m)だった。昨年、西暑寒岳の西隣にある中ノ沢岳
(1189m)に北尾根から登頂し次は西暑寒だね・・と夫婦の会話で決まっていた山だ。このところの快晴続きで明
日も良し!と意気揚々に増毛町へ向けて車を飛ばす。そして快晴の増毛に着く。
目指す山魂も豪雪地帯に相応しく白い雄姿を見せて立ち並ぶ。

ところで・・
増毛と言えば「国稀酒造」必ず寄ってはお気に入りの一本を買って登山口へ向かうのがエバ夫婦の決まり事?。
その一本とは国稀酒造で一番の辛口ながら口あたり良く飲みやすいお酒で「北海にごり酒」という生酒だ。アル
コール度19度~20度である。更に今回持ち込んだ酒?の中にキリンビールから新発売のノンアルコールビー
ル「キリンフリー」がそれだ。アルコール度0.00%の炭酸飲料だが、これまでの山頂コーラから明日は山頂
ビールに切り替えだ!・・が楽しみである。確認はしていないが暑寒荘まで除雪が完了しているものと思われる。

ゲートは、暑寒別川とポンショカンベツ川の分岐より約2km手前にある。
16:30 ゲート前に到着するとすぐに安着の用意に入る。



これがノンアルコールビールのキリンフリー


これが国稀酒造で一番の辛口「北海にごり酒」

★ 居酒屋ハイエースを公開・・・


夫婦で使うには丁度良いスペースのトヨタハイエースは大活躍だ・・時には「居酒屋」となり時にはホテルに・・・

★ 恒例!具沢山の豚バラとすみれ(鳥とゴボウ)の増毛鍋・・・


宴もたけなわも・・ノンアルコール・フリーの味は今一だった。
もっと冷やすとビール感覚の喉越しに近くなるかも?で試飲は終了。まずは本格ビールで乾杯更に国稀のにご
り酒へと移行する。今夜のメインは、チーヤン特製「恒例!具沢山の豚バラとすみれの増毛鍋」で夫婦の山談義
は尽きない・・。

すっかり酒が回った二人だが、明日の行動を忘れることなく20:00には終了し、20:20には就寝した。


しかし、この頃から悪夢のような強風が朝まで続いた・・・・
4/10
風の音と揺れる車で夜中に何度も目を覚ます。


昨日の快晴が嘘のような強風が続き・・山行 中止・・の判断。


幻となった西暑寒岳・・・なのにここは漁岳?

★ 西暑寒岳から漁岳登山口・・・

増毛の町を早々5:00に引き上げる。完全撤退だ。片道160kmの一泊ドライブは終了した。
ただ、このままでは帰れないというのが妻チーヤンの意向である。第二案はどこでもいい・・と言っても近郊の
増毛山魂はどこも強風だろうし地図も用意していないので難しかった。ならば比較的天気と風が弱そうな札幌近
郊で地図が無くても登れる山・・・でエバ頭脳で検索する。答えは、チーヤンの方が速かった。「漁岳」である。

土産に楽しみしていた浜益の「ゆでタコ」は次回にお預け・・街を通過して一路札幌に向かう。
漁岳の登山口までは約160kmだ。

8:30漁岳の登山口(漁岳林道入口)に到着する。予想通り風も弱く晴れの兆しは濃厚だった。登山口には先客
の車が2台駐車してあった。邪魔にならないよう道路脇に駐車し準備を始める。


★ なんか変な心境の出発だ・・・
9:00、登山口から山スキーを履いて出発。ザラメ状もまだまだ充分な積雪がある。
しかし、なんか変な心境に駆られる。普段なら自宅から1時間ほどで到着する登山口も今回は、増毛から3時間
以上を掛けて到着した登山口である。まして西暑寒ではなく漁なのだ・・。
けっして漁岳がつまらないと言うことではなく気持ちの切り替えが追い着かないのかも知れない。
それにしても・・天気が良くなって来たなぁ。



地図上のC1175ピーク手前1000m付近の尾根にて・・


漁岳の全容 (漁岳東斜面コル付近から望む)


ツボ足の先行グループを抜いて漁岳東斜面から・・・


頂上稜線から空沼方向を望む・・(最奥が空沼岳)

林道歩きは約1時間で終了し地図上のC901ピーク北側の斜面に取付く。先行しているグループのトレースを
拝借しての取付きである。多少の急斜面でも表面がザラメ状で登り易く助かった。C901手前で先行グループ
に追い着く。4名と2名の2パーティーが一緒に登っている形で全員ツボ足スタイルである。辿るルートを少し
変えて追い抜きエバ夫婦が先行するも休憩時に追い着きご挨拶を交わす。4名の男性パーティーはご年配の方で
恵庭の駒草会の方々らしい。2名のパーティーは苫小牧から来たという夫婦で長靴スタイルでのアタックだ。


★ 2年ぶり10回目の登頂(チーヤンは5回目)・・・
最後の東斜面も大きくジグを切りながら容易に登り丁度2年ぶりの漁岳頂上に到着した。
12:25 登り3時間25分だった。



漁岳 (1318m) 頂上にて

思い掛けない「漁岳」の登頂も西暑寒岳の中止・帰宅よりは意義あるもので天候にも恵まれたとあらばこれ以上
の贅沢は言えないだろう。登頂前に冷やして持ち上げたノンアルコールビール・キリンフリーを早々にグイグイ
と飲んでみた。「ん~・・・」確かにビールに近い喉越しだがなぁ~。やっぱりコーラにするか!・・である。

後続のツボ足帯も続々と登頂し、歓声が上がる。写真を撮りやっこして暫しの休憩と景色を楽しむ。
下界は積雪ゼロもここはまだまだ雪山だ。来た者だけが味わえる贅沢な達成感と眺望なのだ。


スキーは早し下りは、1時間で登山口・・
ツボ足組を後にエバ夫婦はさっそうとスキー下降する。あっという間東斜面を下り東の尾根に消えていく。
林道まで40分、登山口には1時間で着いてしまった。


※ 2021年1月9日 再編集してアップしました・・・