雪山に変貌した道北の山・・・
於鬼頭岳(おけとだけ)(1176.3m)
先週の同山オフミ報告に刺激されて早々に出掛けたが・・・
■ 山 行 日 2010年10月31日(日)~11月 1日(月) 1泊2日
■ ル ー ト 天塩川支流無名川西面直登沢 往復ルート
■ メンバー 夫婦登山 No.31
■ 登山形態 沢形から薮山(雪漕ぎ) 登山靴・・
■ 地 形 図 1/25000地形図 「茂志利」 「於鬼頭岳」
■ コースタイム ( 登り 2時間50分、下り 1時間35分 )
・・・休憩ほとんど無し
<登り>
6:25 林道ゲートから1.5キロ地点の林道駐車
6:50 林道跡終点 ( C720 )付近
7:10 800m二股
7:48 900m二股
9:12 於鬼頭岳 頂上 ( 登り 2時間50分 )
<下り>
9:30 下山開始
10:05 900m二股
10:28 800m二股
10:48 林道跡終点
11:05 登山開始地点

★ オフミに触発されて・・・
先週10/23~24に開催されたネットで結ばれた「薮山愛好家」達28名によるオフミ登山の報告を
偶然に知る。道北の「於鬼頭岳」は名前こそ承知していたが登山道が無く登る時期は積雪期のみと決め
付けていた未踏の山である。それが沢から詰めて薮を漕ぎ登頂した報告にはちょっと衝撃を覚えた。
オフミに参加していた一人「一人歩きの北海道山紀行」sakagさんのHPを早速に見て更に触発され、すぐ
に計画を立てて実行に移した次第だ。

帰路、道道101号線「於鬼頭トンネル」手前から左手に望む於鬼頭岳・・・11/1
★ 無料高速フル活用・・・
前日の10/31、自宅を15:30に出発する。
無料の高速道路をフルに利用して岩見沢から愛別まで走り、道道101号線に入って於鬼頭峠を越え
下ってすぐの「天塩岳登山口」と書かれた林道(舗装路)に右折する。101号線は冬タイヤ装着車以外
通行不可の表示が出ていた。先週10/26に降った各地での初雪はここでも同じ様に降って道路脇に
雪が残っていた。(エバ車は、冬タイヤ装着済み)
分岐から約4キロ走ったところに「暁雲橋(きょううんはし)」がありすぐ先に登山口となる林道出合いがあ
った。
手を延ばすと掴めそうな満天の星空は眩いが周りは真っ暗だった。
ここを本日の宿泊地として駐車し、早々安着の儀へ移行する。(19:00着・・・21:30消灯)
★ 登山口・・・
【 11月1日(月) 】 くもり 3℃ 無風
今日は、午前中だけ晴れて昼から雨予報・・・を承知で昨夜走って来た。
なので少しでも山行時間を短縮するためにも登山口は車が行けるところまでと林道を走って見る。
ゲートは開放されて鍵は掛かっていないので約2.6キロあるという林道終点まで目指してのスタートだ
った。しかし、登るにつれ雪が深くなる。林道には真新しいタイヤのトレースが続くが1.4キロ走ったとこ
ろでUターンしていた。エバ車も同じ場所でUターンをしてそのまま路上に駐車した。これ以上は無理す
ると帰れなくなりそう・・終点まで1.2キロ地点・標高約720mが登山口となった。

スタートしてすぐの林道の状況・・・真新しい人と鹿のトレースが続く

雪に埋まった無名沢・・・

沢の源頭も間もなく・・・

尾根に上がって尚雪が深くなる・・・
★ 雪の恩恵・・・
前日の日曜日に来たと思われる先行者のトレースは、スパイク長靴らしい足跡だった。足型が小さいの
で女性のグループかも知れない・・と思いながら、確実に頂上を目指すようにトレースは沢の中に刻まれ
ていた。800二股は左へ、870m付近で5~6mの滝が現われる。右側を高巻いて滝上に出ると間もな
く900二股となり左股へ進む。先行者のトレースは右股へ付いていた。右股は、頂上への直登沢となる
が強烈な笹薮漕ぎが待ち構えていると情報があったので少しでも薄そうな左股にした。
1000m付近で沢は源頭となり沢形も無くなる。いよいよ薮への突入か・・・と思ったらまったく予想外の
展開だった。
笹は比較的重たい雪に覆われて、斜面に沿って寝ている状態だった。斜面上部も見渡せて尾根が近い
のも分かり笹や潅木を掴まえながら難なく高度を上げることが出来た。これは正に雪の恩恵というものだ。
( 1000m薮突入 8:10・・・1100m尾根上 8:35 )
★ 雪漕ぎ・・・
しかし、尾根に上がってから雪は更に深くなり場所によっては膝上まで埋まった。太い根曲がりダケに掴
まりながら必死に登ろうとするも笹の間に足が落ちてなかなか上に進めない場面もあった。薮漕ぎならず
雪漕ぎに苦戦しようとは思ってもみないアクシデントだった。

ようやく頂上岩峰が近くなって来た・・・

頂上手前の岩峰から振り返ると眼下に岩尾内湖を望む・・・
★ 冬季?第1登 「於鬼頭岳」頂上・・・
尾根から岩峰に取り付いてみると意外にその岩峰が続くのに驚いた。地形図では判断出来ない地形で
ある。いわいるナイフリッジ的な微妙な岩場の通過も経験しサバイバルで楽しかった。
途中で右股から登って来たと思われるトレースと合流して頂上岩場の下に三角点の標石を見つけた。
9:12 頂上
360度の絶景を満喫し、山頂コーラで喉を潤おし、証拠の写真を撮って早々の下山である。弱い風なが
ら少し吹くとやはり寒く怪しい雲も垂れ込めてきたので雨が降る前に少しでも下りようと下山を開始した。

これを目指して遥々と・・・

ラッキーな未踏峰の登頂に感激するエバ夫婦・・・

天塩岳の頂上部にすでに怪しい雲が掛かり始めていた・・・

尾根からの下り斜面はこんな感じでした・・・

愛別町協和の「協和温泉」で汗を流す・・・

久しぶりの協和温泉良かったです。
帰路も愛別から高速に乗っかり岩見沢で降りるとあっという間に我が家でした。
15:00 帰宅 無料高速道路のトリコになりそうです・・・・終り
於鬼頭岳(おけとだけ)(1176.3m)
先週の同山オフミ報告に刺激されて早々に出掛けたが・・・
■ 山 行 日 2010年10月31日(日)~11月 1日(月) 1泊2日
■ ル ー ト 天塩川支流無名川西面直登沢 往復ルート
■ メンバー 夫婦登山 No.31
■ 登山形態 沢形から薮山(雪漕ぎ) 登山靴・・
■ 地 形 図 1/25000地形図 「茂志利」 「於鬼頭岳」
■ コースタイム ( 登り 2時間50分、下り 1時間35分 )
・・・休憩ほとんど無し
<登り>
6:25 林道ゲートから1.5キロ地点の林道駐車
6:50 林道跡終点 ( C720 )付近
7:10 800m二股
7:48 900m二股
9:12 於鬼頭岳 頂上 ( 登り 2時間50分 )
<下り>
9:30 下山開始
10:05 900m二股
10:28 800m二股
10:48 林道跡終点
11:05 登山開始地点

★ オフミに触発されて・・・
先週10/23~24に開催されたネットで結ばれた「薮山愛好家」達28名によるオフミ登山の報告を
偶然に知る。道北の「於鬼頭岳」は名前こそ承知していたが登山道が無く登る時期は積雪期のみと決め
付けていた未踏の山である。それが沢から詰めて薮を漕ぎ登頂した報告にはちょっと衝撃を覚えた。
オフミに参加していた一人「一人歩きの北海道山紀行」sakagさんのHPを早速に見て更に触発され、すぐ
に計画を立てて実行に移した次第だ。

帰路、道道101号線「於鬼頭トンネル」手前から左手に望む於鬼頭岳・・・11/1
★ 無料高速フル活用・・・
前日の10/31、自宅を15:30に出発する。
無料の高速道路をフルに利用して岩見沢から愛別まで走り、道道101号線に入って於鬼頭峠を越え
下ってすぐの「天塩岳登山口」と書かれた林道(舗装路)に右折する。101号線は冬タイヤ装着車以外
通行不可の表示が出ていた。先週10/26に降った各地での初雪はここでも同じ様に降って道路脇に
雪が残っていた。(エバ車は、冬タイヤ装着済み)
分岐から約4キロ走ったところに「暁雲橋(きょううんはし)」がありすぐ先に登山口となる林道出合いがあ
った。
手を延ばすと掴めそうな満天の星空は眩いが周りは真っ暗だった。
ここを本日の宿泊地として駐車し、早々安着の儀へ移行する。(19:00着・・・21:30消灯)
★ 登山口・・・
【 11月1日(月) 】 くもり 3℃ 無風
今日は、午前中だけ晴れて昼から雨予報・・・を承知で昨夜走って来た。
なので少しでも山行時間を短縮するためにも登山口は車が行けるところまでと林道を走って見る。
ゲートは開放されて鍵は掛かっていないので約2.6キロあるという林道終点まで目指してのスタートだ
った。しかし、登るにつれ雪が深くなる。林道には真新しいタイヤのトレースが続くが1.4キロ走ったとこ
ろでUターンしていた。エバ車も同じ場所でUターンをしてそのまま路上に駐車した。これ以上は無理す
ると帰れなくなりそう・・終点まで1.2キロ地点・標高約720mが登山口となった。

スタートしてすぐの林道の状況・・・真新しい人と鹿のトレースが続く

雪に埋まった無名沢・・・

沢の源頭も間もなく・・・

尾根に上がって尚雪が深くなる・・・
★ 雪の恩恵・・・
前日の日曜日に来たと思われる先行者のトレースは、スパイク長靴らしい足跡だった。足型が小さいの
で女性のグループかも知れない・・と思いながら、確実に頂上を目指すようにトレースは沢の中に刻まれ
ていた。800二股は左へ、870m付近で5~6mの滝が現われる。右側を高巻いて滝上に出ると間もな
く900二股となり左股へ進む。先行者のトレースは右股へ付いていた。右股は、頂上への直登沢となる
が強烈な笹薮漕ぎが待ち構えていると情報があったので少しでも薄そうな左股にした。
1000m付近で沢は源頭となり沢形も無くなる。いよいよ薮への突入か・・・と思ったらまったく予想外の
展開だった。
笹は比較的重たい雪に覆われて、斜面に沿って寝ている状態だった。斜面上部も見渡せて尾根が近い
のも分かり笹や潅木を掴まえながら難なく高度を上げることが出来た。これは正に雪の恩恵というものだ。
( 1000m薮突入 8:10・・・1100m尾根上 8:35 )
★ 雪漕ぎ・・・
しかし、尾根に上がってから雪は更に深くなり場所によっては膝上まで埋まった。太い根曲がりダケに掴
まりながら必死に登ろうとするも笹の間に足が落ちてなかなか上に進めない場面もあった。薮漕ぎならず
雪漕ぎに苦戦しようとは思ってもみないアクシデントだった。

ようやく頂上岩峰が近くなって来た・・・

頂上手前の岩峰から振り返ると眼下に岩尾内湖を望む・・・
★ 冬季?第1登 「於鬼頭岳」頂上・・・
尾根から岩峰に取り付いてみると意外にその岩峰が続くのに驚いた。地形図では判断出来ない地形で
ある。いわいるナイフリッジ的な微妙な岩場の通過も経験しサバイバルで楽しかった。
途中で右股から登って来たと思われるトレースと合流して頂上岩場の下に三角点の標石を見つけた。
9:12 頂上
360度の絶景を満喫し、山頂コーラで喉を潤おし、証拠の写真を撮って早々の下山である。弱い風なが
ら少し吹くとやはり寒く怪しい雲も垂れ込めてきたので雨が降る前に少しでも下りようと下山を開始した。

これを目指して遥々と・・・

ラッキーな未踏峰の登頂に感激するエバ夫婦・・・

天塩岳の頂上部にすでに怪しい雲が掛かり始めていた・・・

尾根からの下り斜面はこんな感じでした・・・

愛別町協和の「協和温泉」で汗を流す・・・

久しぶりの協和温泉良かったです。
帰路も愛別から高速に乗っかり岩見沢で降りるとあっという間に我が家でした。
15:00 帰宅 無料高速道路のトリコになりそうです・・・・終り