2015夫婦登山「山初め」ようやく・・・
東大雪・ニペソツ山の南西・・・二股山 (1155.7m)
■ 山 行 日 2015年2月3日(火) 日帰り
■ ル ー ト 西尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山№1
■ 登 山 形 態 スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「ペンケベツ」
■ 三角点・点名 二等三角点・点名「二股山フタマタヤマ」
■ コースタイム 登り 4時間50分 下り 1時間40分
<登り>
8:30 登山口到着(除雪P)
9:10 出発
9:35 渡渉(隆の沢12号砂防ダム手前)
9:40 西尾根取付き(林道有)
11;37 C873
14:00 二股山頂上
<下り>
14:15 下山開始
14:57 C873
15:37 渡渉点
15:55 登山口
★ エバ夫婦の山初め、ようやく・・・
2013年5月ニコロ山とチカベツ山に登った時、近くにあるこの山の存在を知る。
下山した足で登山口の偵察をしていてどう登れば良いのか思案しながらいつかは登らねば・・・
と気になっていた山のひとつだった。昨年の1月もマイナーな三股山に登る時、トムラウシ温泉へ
向かう道々718号線からこの山を改めて眺めるも登行記録は乏しく「難儀する山」と覚悟していた。
昨日、予定していた「様茶平」がエバ夫婦の「山初め」か?と期待していたが、登山口に向かう途中
吹雪に恐れをなし中止して引き返す幻の山行で終わってしまったが、今日は快晴予報の十勝地方に
照準を合わせて「山初めは未踏の1000m超峰」と決め「二股山」となった。
トムラウシ温泉に向かう道々718号線ペンケベツ付近から望む二股山
★ 二股山1155.7m・・・
新得町からトムラウシ温泉に向かう道々718号線を走る。
左手には十勝川が流れペンケベツ地区の牧場を過ぎた東側(右側)に「二股山」がある。
登山口は、道々から新トムラウシ橋に出合う交差点から更に1キロ先のC439地点。
林道が二本あり小沢に架かる橋は「山崎川」とあったが、沢に設置された砂防ダムには
「隆の沢」とも書かれていたのでどちらが沢名なのか不明だ。
林道出合付近に駐車するスペースが無く、止む無く出合を除雪してスペースを作り路上駐車した。
二股山は、十勝川本流とトムラウシ川が合流する大二股のすぐ東に位置する名実共に「二股」の
名が付いた二等三角点の山である。点名もそのままフタマタヤマと標記されているのも珍しい。
今回のルートは、まったくのオリジナル。地形図を見て林道を使い取付く西尾根の斜面がいくらか
緩斜面と見て決めた。地形図上のC873まで登れればあとは顕著な尾根上なので「行ける」と踏む。
二股山西側の林道出合からスタート
★ 林道にトレース・・・
出合の林道には少し古いスキーのトレースがありびっくりする。
まさかと思いつつトレースに誘われるように沢の右岸林道を淡々と辿る。
積雪は1mも無くスノーシューでのラッセルはほとんど無かった。
約800mほど歩き西尾根の取付き点を探す。スキーのトレースは更に上流へ延びていた。
沢には幾つも砂防ダムがあり「隆の沢12号砂防ダム」と書かれた手前を渡渉して対岸へ。
沢にはスノーブリッジは無く全体が顔を出している。スノーシューの底だけ濡らす感じで問題なく
渡渉出来た。
★ 西尾根に作業道発見・・・
渡渉してすぐ見上げる西尾根の取付きに作業道らしき斜めのラインを発見する。
鹿の踏み跡が半端無くそこらじゅうにあり道上の笹はすべて食べ尽くされていた。
沢沿いの斜面にあった道は大きくジグを切りながらも結構な斜度があり高度感もある。
どんどん高度を稼ぐ感じで結局標高650m付近の尾根上で消えていた。
ここの尾根上はまるで「鹿の集合地帯」という感じで何十頭の鹿が寝泊まりしていた痕跡が多数で
雪はほとんど無く土が剥き出しになった状態だった。どこを歩いても鹿の踏み跡と糞を避ける事が
出来ないくらいで鹿の楽園でもあるようだ。
沢を渡渉して取付いた西尾根に林道を発見し利用するC650付近尾根上まで続く
林道の途中から振り返り望んだ眩しいトムラウシ山
★ グラニュー糖に苦戦・・・
ルートとなる尾根の真ん中にずっと鹿道があれば固められた雪道となって登り易いが、好き勝手に
歩き回る足跡は自分たちの都合通りとは行かない。鹿道から外れて新たなトレースを作ろうとすると
深い時は膝付近まで沈み、更に雪はグラニュー糖のようにサラサラで歯止めが利かない。
アリ地獄のようにズルズルと下がっては何度か踏み固めてようやく次の一歩が踏める状態が何度も
あった。時間の割に距離が延びず思っていた以上に苦戦した登行だった。
縦横無尽に鹿の踏み跡がありグラニュー糖の雪も踏み固められて助かる
★ 標高点873・・・
11:37 C873
西尾根の取付きから2時間を要して最初の目標点に着く。
全体の半分にも満たずこの先が思いやられた。ただ、今日のような快晴・無風の登山日和に
そんな弱音は罰が当たるというものだ。ここからは顕著な尾根となり傾斜も緩むので意外に
早く登頂出来る・・と、気持ちだけはポジティブだった。
ルートは南南東へ進路を変え湾曲するように東へと延びその先に頂上がある。
距離は約1.3キロで頂上の北東約600mには、もう一つのピーク1151mの標高点があり
この山が双耳峰である事もはじめてわかった。
950から1000mまでは痩せ尾根で急斜度だったが、以降は緩斜面となり特に1050を越えると
南側の展望が開け、通って来た道々や十勝川・チカベツ山の山域が望めてホッとする。
ようやく1000mを越えると緩斜度となり疎林帯も出て来る・・・
その先が頂上と勘違い・・・頂上はまだまだ先だった。
★ 初登頂「二股山」・・・
14:00 二股山頂上
ようやく頂上と思われる場所に着き、一応スマホのGPS機能を使って位置を確認して見た。
すると50m程のズレがあり頂上は「もう少し先だよ!」と言う表示が出る。しかし、その先へ
行くと高度が下がりその向こうにはもう一つのピークC1151へ続く尾根と判断し、先ほど着いた
一番の高みが頂上と断定して引き返し登頂とした。
登り4時間50分・・・
予想では登り3時間と見ていただけに結構キツイ山行になってしまった。
ほとんど休憩も無くひたすら登り続けグラニュー糖に苦戦しての登行が予想外のロスタイムと
原因は明白だった。
とにかく頑張った・・・。
今年最初の夫婦登山で未踏1000m超峰に初登頂は立派!・・・と自分たちを褒めたい。
いつものコーラで祝杯し乾いた喉を潤す。真っ青な空と澄んだ空気、真っ白い山の頂に頑張ったから
いまここに居る。そんな幸せを感じる山行だった。
頂上には、標識もテープも無く超マイナーな山である事を物語っている。
南側以外の展望はほとんど無いが、少し戻れば十勝と大雪の山々を望める。
下りの事を思い、わずか15分の滞在で下山を開始した。
14:15 下山開始
長い西尾根を辿ってようやく登頂「二股山1155m」超快晴・無風
頂上、西側の展望はまずまずも他は樹林帯に遮られている
下山途中尾根上から望んだ十勝連峰と大雪の山々・・・
★ 滑るように・・・
標識テープは何本付けて来たか判らない程頻繁に付けた。
それを一本一本回収しながら登りのトレース通りに駆けるように降りる。
C873から2時間以上掛かった登りも下りでは42分、更に沢まで40分足らずで降りてしまった。
疲労感よりも達成感の方が強い夫婦山初めも無事下山し満足の山行だった。
明るい内に下山出来たので何よりだったが、帰路を考えてお風呂はパスし家路を急いだ。
想像していなかった広い疎林帯の尾根上・・・気持ち良かったなぁ~
美し過ぎるトムラウシ山・・・
最後に渡渉して林道に出合う・・・無事下山です
※ 2月5日一応、工事終了です。
東大雪・ニペソツ山の南西・・・二股山 (1155.7m)
■ 山 行 日 2015年2月3日(火) 日帰り
■ ル ー ト 西尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山№1
■ 登 山 形 態 スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「ペンケベツ」
■ 三角点・点名 二等三角点・点名「二股山フタマタヤマ」
■ コースタイム 登り 4時間50分 下り 1時間40分
<登り>
8:30 登山口到着(除雪P)
9:10 出発
9:35 渡渉(隆の沢12号砂防ダム手前)
9:40 西尾根取付き(林道有)
11;37 C873
14:00 二股山頂上
<下り>
14:15 下山開始
14:57 C873
15:37 渡渉点
15:55 登山口
★ エバ夫婦の山初め、ようやく・・・
2013年5月ニコロ山とチカベツ山に登った時、近くにあるこの山の存在を知る。
下山した足で登山口の偵察をしていてどう登れば良いのか思案しながらいつかは登らねば・・・
と気になっていた山のひとつだった。昨年の1月もマイナーな三股山に登る時、トムラウシ温泉へ
向かう道々718号線からこの山を改めて眺めるも登行記録は乏しく「難儀する山」と覚悟していた。
昨日、予定していた「様茶平」がエバ夫婦の「山初め」か?と期待していたが、登山口に向かう途中
吹雪に恐れをなし中止して引き返す幻の山行で終わってしまったが、今日は快晴予報の十勝地方に
照準を合わせて「山初めは未踏の1000m超峰」と決め「二股山」となった。
トムラウシ温泉に向かう道々718号線ペンケベツ付近から望む二股山
★ 二股山1155.7m・・・
新得町からトムラウシ温泉に向かう道々718号線を走る。
左手には十勝川が流れペンケベツ地区の牧場を過ぎた東側(右側)に「二股山」がある。
登山口は、道々から新トムラウシ橋に出合う交差点から更に1キロ先のC439地点。
林道が二本あり小沢に架かる橋は「山崎川」とあったが、沢に設置された砂防ダムには
「隆の沢」とも書かれていたのでどちらが沢名なのか不明だ。
林道出合付近に駐車するスペースが無く、止む無く出合を除雪してスペースを作り路上駐車した。
二股山は、十勝川本流とトムラウシ川が合流する大二股のすぐ東に位置する名実共に「二股」の
名が付いた二等三角点の山である。点名もそのままフタマタヤマと標記されているのも珍しい。
今回のルートは、まったくのオリジナル。地形図を見て林道を使い取付く西尾根の斜面がいくらか
緩斜面と見て決めた。地形図上のC873まで登れればあとは顕著な尾根上なので「行ける」と踏む。
二股山西側の林道出合からスタート
★ 林道にトレース・・・
出合の林道には少し古いスキーのトレースがありびっくりする。
まさかと思いつつトレースに誘われるように沢の右岸林道を淡々と辿る。
積雪は1mも無くスノーシューでのラッセルはほとんど無かった。
約800mほど歩き西尾根の取付き点を探す。スキーのトレースは更に上流へ延びていた。
沢には幾つも砂防ダムがあり「隆の沢12号砂防ダム」と書かれた手前を渡渉して対岸へ。
沢にはスノーブリッジは無く全体が顔を出している。スノーシューの底だけ濡らす感じで問題なく
渡渉出来た。
★ 西尾根に作業道発見・・・
渡渉してすぐ見上げる西尾根の取付きに作業道らしき斜めのラインを発見する。
鹿の踏み跡が半端無くそこらじゅうにあり道上の笹はすべて食べ尽くされていた。
沢沿いの斜面にあった道は大きくジグを切りながらも結構な斜度があり高度感もある。
どんどん高度を稼ぐ感じで結局標高650m付近の尾根上で消えていた。
ここの尾根上はまるで「鹿の集合地帯」という感じで何十頭の鹿が寝泊まりしていた痕跡が多数で
雪はほとんど無く土が剥き出しになった状態だった。どこを歩いても鹿の踏み跡と糞を避ける事が
出来ないくらいで鹿の楽園でもあるようだ。
沢を渡渉して取付いた西尾根に林道を発見し利用するC650付近尾根上まで続く
林道の途中から振り返り望んだ眩しいトムラウシ山
★ グラニュー糖に苦戦・・・
ルートとなる尾根の真ん中にずっと鹿道があれば固められた雪道となって登り易いが、好き勝手に
歩き回る足跡は自分たちの都合通りとは行かない。鹿道から外れて新たなトレースを作ろうとすると
深い時は膝付近まで沈み、更に雪はグラニュー糖のようにサラサラで歯止めが利かない。
アリ地獄のようにズルズルと下がっては何度か踏み固めてようやく次の一歩が踏める状態が何度も
あった。時間の割に距離が延びず思っていた以上に苦戦した登行だった。
縦横無尽に鹿の踏み跡がありグラニュー糖の雪も踏み固められて助かる
★ 標高点873・・・
11:37 C873
西尾根の取付きから2時間を要して最初の目標点に着く。
全体の半分にも満たずこの先が思いやられた。ただ、今日のような快晴・無風の登山日和に
そんな弱音は罰が当たるというものだ。ここからは顕著な尾根となり傾斜も緩むので意外に
早く登頂出来る・・と、気持ちだけはポジティブだった。
ルートは南南東へ進路を変え湾曲するように東へと延びその先に頂上がある。
距離は約1.3キロで頂上の北東約600mには、もう一つのピーク1151mの標高点があり
この山が双耳峰である事もはじめてわかった。
950から1000mまでは痩せ尾根で急斜度だったが、以降は緩斜面となり特に1050を越えると
南側の展望が開け、通って来た道々や十勝川・チカベツ山の山域が望めてホッとする。
ようやく1000mを越えると緩斜度となり疎林帯も出て来る・・・
その先が頂上と勘違い・・・頂上はまだまだ先だった。
★ 初登頂「二股山」・・・
14:00 二股山頂上
ようやく頂上と思われる場所に着き、一応スマホのGPS機能を使って位置を確認して見た。
すると50m程のズレがあり頂上は「もう少し先だよ!」と言う表示が出る。しかし、その先へ
行くと高度が下がりその向こうにはもう一つのピークC1151へ続く尾根と判断し、先ほど着いた
一番の高みが頂上と断定して引き返し登頂とした。
登り4時間50分・・・
予想では登り3時間と見ていただけに結構キツイ山行になってしまった。
ほとんど休憩も無くひたすら登り続けグラニュー糖に苦戦しての登行が予想外のロスタイムと
原因は明白だった。
とにかく頑張った・・・。
今年最初の夫婦登山で未踏1000m超峰に初登頂は立派!・・・と自分たちを褒めたい。
いつものコーラで祝杯し乾いた喉を潤す。真っ青な空と澄んだ空気、真っ白い山の頂に頑張ったから
いまここに居る。そんな幸せを感じる山行だった。
頂上には、標識もテープも無く超マイナーな山である事を物語っている。
南側以外の展望はほとんど無いが、少し戻れば十勝と大雪の山々を望める。
下りの事を思い、わずか15分の滞在で下山を開始した。
14:15 下山開始
長い西尾根を辿ってようやく登頂「二股山1155m」超快晴・無風
頂上、西側の展望はまずまずも他は樹林帯に遮られている
下山途中尾根上から望んだ十勝連峰と大雪の山々・・・
★ 滑るように・・・
標識テープは何本付けて来たか判らない程頻繁に付けた。
それを一本一本回収しながら登りのトレース通りに駆けるように降りる。
C873から2時間以上掛かった登りも下りでは42分、更に沢まで40分足らずで降りてしまった。
疲労感よりも達成感の方が強い夫婦山初めも無事下山し満足の山行だった。
明るい内に下山出来たので何よりだったが、帰路を考えてお風呂はパスし家路を急いだ。
想像していなかった広い疎林帯の尾根上・・・気持ち良かったなぁ~
美し過ぎるトムラウシ山・・・
最後に渡渉して林道に出合う・・・無事下山です
※ 2月5日一応、工事終了です。