故郷の未知なる里山「茅縫山 (553m)」
■ 山 行 日 2024年11月14日 (木) 日帰り
■ ル ー ト 東尾根~茅縫山~南尾根循環ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №09
■ 登 山 形 態 藪&林道 (登山靴)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「農屋」
■ 三角点・点名 三等三角点 点名「茅縫山 チヌイヤマ」
■ コースタイム 登り 1時間40分 下り 1時間05分
<登り>
08:25 登山口P出発
09:05~10 神秘な池
10:05 茅縫山 (554m) 頂上
<下り>
10:15 下山開始
南尾根
10:58 林道出合
11:20 登山口 P
登って来た林道の右側を登ると笹藪の中に植林されたカラマツの間を辿ります・・
★ 晩秋・初冬は低山へ・・・
ヤマッパーの友人みなみんみんさんの投稿に触発された妻の提案でした。
いつも二人して「どこか行きたいね」と言いながら具体的なお山の選択に迷い、決まらないまま
流れてしまう事も珍しくない今日この頃。そんな中で私たちが出逢った故郷でもある新ひだか町
の低山に登った記録が妻の目に止まったのでしょう。初めて知る「茅縫山チヌイヌプリ」と「佐
妻山サメヤマ」に注視したところです。
11月の半ばの北海道。1000mを超える多くの山には雪が積もり、天候が変わり易く真冬よ
りも質の悪い冬山になる事は、古希を前にする高齢者には耐えがたいものがあります。そうなれ
ば選択する山は「低山」となり、まだ雪の積もっていない地域限定が私たちには丁度良いのです。
それでもなかなか行けず仕舞いの「夫婦登山」で二人ともストレスはいつも溜まっている状態で
した。先月、孫と三人で出掛けた札幌円山がせめてもの癒しとなり、少しずつでも前向きに考え
られたら良いなと。
晩秋・初冬の低山で情報を頂いたみなみんみんさんには感謝しかありません。ありがとう・・。
★ ほぼ全ルート笹藪も・・・
知らぬ山も人の軌跡を頼りに登山口まで行くのは簡単でした。GPS機能に改めて敬服です。
静内ダム手前から「春別農屋線林道」に入り約800m進むと、左手に「農屋双川線林道」の出
合いがあり左折します。しっかりした林道で整備もされているかも知れません。約1.7㎞走っ
た所が、みなみんみんさんたちの出発点でここに車を停めます。ダンプがすれ違うための広い退
避場所が作られていてそこに停めました。
重要なのは、スタートから進む方向です。最初そのまま林道を進んでしまい軌道から外れた事に
気が付きますが、そこで鮮明な熊と鹿の足跡を発見!あらまぁ~と思いながら引き返し、軌道修
正・・、どうも最初から藪漕ぎをするルートでした。
林道から少し高いところまで笹を漕いで登ると植林されたカラマツの若木が並び、その間を登っ
て行きます。ずっと笹藪でしたが、膝上から腰までの笹なので急登も笹を掴みながら登るとそれ
ほど苦労せず登れました。
約40分登った所で平らな窪地に出るとあの神秘的な池に会えました。苔生した倒木と水面の半
分は凍っている池、そこに優しい朝陽が当たっていました。地形図にも載っている池ですが、動
物たちにとっても大切な水場になっている場所だと思いました。
カラ松帯を出ると樹林帯の急斜面があり全面笹原の藪を登る・・
C350付近までずっと笹藪の急登でしたが、笹はせいぜい腰位。
★ 地形図に名前の無い山多し・・・
岳友だった故・児玉保則氏が北海道の山1594座全山を制覇した記録は、正に前人未到と言え
る快挙でした。しかし、その基本は地形図に山名表記があること。稀に表記が無くとも地域の愛
好家から呼ばれているメジャーな山も入れた数でした。北海道の山すべてとは、何座なのか?そ
れを決める指針は人それぞれです。1594座で全ての山とした児玉氏の指針は、あくまでも国
土地理院の地形図に山名が表記された山が基本であり、標高も三角点の有無も関係の無い数にな
っています。今回登った「茅縫山」も三角点があり点名が茅縫山であったので、私製の標識を作
ってそこに取付け、「茅縫山に登った」と記録に加える事は出来ます。ただ、地形図には山名の
表記は無く、あの児玉さんですら登っていない山のひとつでした。
地形図を開いて目を凝らして見れば、山名表記の無い三角点は星の数ほどあります。三角点があ
ればほとんど点名もあり、それを山としてカウントすれば、その数は何千座となるでしょう。
中には、標高点のみの表記でも「〇〇山」として親しまれている山もあるので、とてもすべてを
登る事は不可能です。
今回見知らぬ山を知り、登って見ると「誰かが登った山」であっても、ルートを真似ても行く事
で自己満足出来れば、それで良いと思っている。久しぶりの藪山と出合い、楽しい夫婦登山だっ
たと満足している。
★ 池から頂上までのルート選び・・・
池を後にして次に進むルートは、池の西側にある少し広い尾根でした。
目視でも分かるその尾根へまた笹藪を漕ぎながら登ります。C450まで登ると、頂上を見渡せ
るような展望の利いた場所に出ます。地形を見渡して「きっとあの方向が頂上だろう」と見極め
これから通るルートを定めます。軌道は頂上直下から派生している東尾根に登っていましたが、
私たちは歩き易い場所を選んでいる内に南尾根まで来てしまいました。ここまで来ると頂上は近
くピンテを二つ三つ付けながら頂上に着きました!
標高370付近にあった神秘的な池だが、近くに沢なども無く不思議・・・
もうすぐ頂上
★ 初登頂・チヌイヌプリ・・・・
標高550m程の低山だが、登山口からの標高差は約300mしかない。
だが、ほぼ全ルート笹藪を漕ぎながら進み、決まったルートは無い。でも中間地点ある池には寄
って欲しいと思った。そこからまた笹藪を漕いで、東尾根に登るも良し、まっすぐ頂上に向かう
のも良しのルート取りが出来る地形だった。三等三角点で景色は良いとは言えないが、南北に長
い尾根を持ち、下りで使った南尾根は顕著で歩き易く末端付近から簡単に林道に出合えるのが嬉
しい。ただここは登りでは急登なので使いたくない。
登り僅か1時間40分だったが、私たちにとっては充分過ぎるほど満足な行程だった。軌跡を頼
りながらも現地で判断するルート探しも面白く、朽ちた巨木と出合い、登山道のような鹿道も利
用し、頂上に立つ満足感に標高は関係なかった。
三等三角点「茅縫山」
私製の標識「茅縫山」
初登頂・・「茅縫山 (554m) チヌイヌプリ」
下山は南尾根へ・・・
約40分ほどで林道に出合う・・・
無事ゴール・・・
★ もう一つの低山「サメ山」へ・・・
下山が、お昼前だったのでみなみんみんさんたちが登っていたもう一つの山へ
行って見る事にした・・・。
■ 山 行 日 2024年11月14日 (木) 日帰り
■ ル ー ト 東尾根~茅縫山~南尾根循環ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №09
■ 登 山 形 態 藪&林道 (登山靴)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「農屋」
■ 三角点・点名 三等三角点 点名「茅縫山 チヌイヤマ」
■ コースタイム 登り 1時間40分 下り 1時間05分
<登り>
08:25 登山口P出発
09:05~10 神秘な池
10:05 茅縫山 (554m) 頂上
<下り>
10:15 下山開始
南尾根
10:58 林道出合
11:20 登山口 P
登って来た林道の右側を登ると笹藪の中に植林されたカラマツの間を辿ります・・
★ 晩秋・初冬は低山へ・・・
ヤマッパーの友人みなみんみんさんの投稿に触発された妻の提案でした。
いつも二人して「どこか行きたいね」と言いながら具体的なお山の選択に迷い、決まらないまま
流れてしまう事も珍しくない今日この頃。そんな中で私たちが出逢った故郷でもある新ひだか町
の低山に登った記録が妻の目に止まったのでしょう。初めて知る「茅縫山チヌイヌプリ」と「佐
妻山サメヤマ」に注視したところです。
11月の半ばの北海道。1000mを超える多くの山には雪が積もり、天候が変わり易く真冬よ
りも質の悪い冬山になる事は、古希を前にする高齢者には耐えがたいものがあります。そうなれ
ば選択する山は「低山」となり、まだ雪の積もっていない地域限定が私たちには丁度良いのです。
それでもなかなか行けず仕舞いの「夫婦登山」で二人ともストレスはいつも溜まっている状態で
した。先月、孫と三人で出掛けた札幌円山がせめてもの癒しとなり、少しずつでも前向きに考え
られたら良いなと。
晩秋・初冬の低山で情報を頂いたみなみんみんさんには感謝しかありません。ありがとう・・。
★ ほぼ全ルート笹藪も・・・
知らぬ山も人の軌跡を頼りに登山口まで行くのは簡単でした。GPS機能に改めて敬服です。
静内ダム手前から「春別農屋線林道」に入り約800m進むと、左手に「農屋双川線林道」の出
合いがあり左折します。しっかりした林道で整備もされているかも知れません。約1.7㎞走っ
た所が、みなみんみんさんたちの出発点でここに車を停めます。ダンプがすれ違うための広い退
避場所が作られていてそこに停めました。
重要なのは、スタートから進む方向です。最初そのまま林道を進んでしまい軌道から外れた事に
気が付きますが、そこで鮮明な熊と鹿の足跡を発見!あらまぁ~と思いながら引き返し、軌道修
正・・、どうも最初から藪漕ぎをするルートでした。
林道から少し高いところまで笹を漕いで登ると植林されたカラマツの若木が並び、その間を登っ
て行きます。ずっと笹藪でしたが、膝上から腰までの笹なので急登も笹を掴みながら登るとそれ
ほど苦労せず登れました。
約40分登った所で平らな窪地に出るとあの神秘的な池に会えました。苔生した倒木と水面の半
分は凍っている池、そこに優しい朝陽が当たっていました。地形図にも載っている池ですが、動
物たちにとっても大切な水場になっている場所だと思いました。
カラ松帯を出ると樹林帯の急斜面があり全面笹原の藪を登る・・
C350付近までずっと笹藪の急登でしたが、笹はせいぜい腰位。
★ 地形図に名前の無い山多し・・・
岳友だった故・児玉保則氏が北海道の山1594座全山を制覇した記録は、正に前人未到と言え
る快挙でした。しかし、その基本は地形図に山名表記があること。稀に表記が無くとも地域の愛
好家から呼ばれているメジャーな山も入れた数でした。北海道の山すべてとは、何座なのか?そ
れを決める指針は人それぞれです。1594座で全ての山とした児玉氏の指針は、あくまでも国
土地理院の地形図に山名が表記された山が基本であり、標高も三角点の有無も関係の無い数にな
っています。今回登った「茅縫山」も三角点があり点名が茅縫山であったので、私製の標識を作
ってそこに取付け、「茅縫山に登った」と記録に加える事は出来ます。ただ、地形図には山名の
表記は無く、あの児玉さんですら登っていない山のひとつでした。
地形図を開いて目を凝らして見れば、山名表記の無い三角点は星の数ほどあります。三角点があ
ればほとんど点名もあり、それを山としてカウントすれば、その数は何千座となるでしょう。
中には、標高点のみの表記でも「〇〇山」として親しまれている山もあるので、とてもすべてを
登る事は不可能です。
今回見知らぬ山を知り、登って見ると「誰かが登った山」であっても、ルートを真似ても行く事
で自己満足出来れば、それで良いと思っている。久しぶりの藪山と出合い、楽しい夫婦登山だっ
たと満足している。
★ 池から頂上までのルート選び・・・
池を後にして次に進むルートは、池の西側にある少し広い尾根でした。
目視でも分かるその尾根へまた笹藪を漕ぎながら登ります。C450まで登ると、頂上を見渡せ
るような展望の利いた場所に出ます。地形を見渡して「きっとあの方向が頂上だろう」と見極め
これから通るルートを定めます。軌道は頂上直下から派生している東尾根に登っていましたが、
私たちは歩き易い場所を選んでいる内に南尾根まで来てしまいました。ここまで来ると頂上は近
くピンテを二つ三つ付けながら頂上に着きました!
標高370付近にあった神秘的な池だが、近くに沢なども無く不思議・・・
もうすぐ頂上
★ 初登頂・チヌイヌプリ・・・・
標高550m程の低山だが、登山口からの標高差は約300mしかない。
だが、ほぼ全ルート笹藪を漕ぎながら進み、決まったルートは無い。でも中間地点ある池には寄
って欲しいと思った。そこからまた笹藪を漕いで、東尾根に登るも良し、まっすぐ頂上に向かう
のも良しのルート取りが出来る地形だった。三等三角点で景色は良いとは言えないが、南北に長
い尾根を持ち、下りで使った南尾根は顕著で歩き易く末端付近から簡単に林道に出合えるのが嬉
しい。ただここは登りでは急登なので使いたくない。
登り僅か1時間40分だったが、私たちにとっては充分過ぎるほど満足な行程だった。軌跡を頼
りながらも現地で判断するルート探しも面白く、朽ちた巨木と出合い、登山道のような鹿道も利
用し、頂上に立つ満足感に標高は関係なかった。
三等三角点「茅縫山」
私製の標識「茅縫山」
初登頂・・「茅縫山 (554m) チヌイヌプリ」
下山は南尾根へ・・・
約40分ほどで林道に出合う・・・
無事ゴール・・・
★ もう一つの低山「サメ山」へ・・・
下山が、お昼前だったのでみなみんみんさんたちが登っていたもう一つの山へ
行って見る事にした・・・。
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