エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

HYMLニセコで小さな忘年会&ビーコン講習会

2016年12月16日 | 日記
ニセコ大魔人山荘で小さくも豪華な忘年会&ビーコン講習会
厚岸産 牡蠣むかわ産 シシャモ焼肉
HYMLの忙しき一日、スキー場ではスキーキャンプも開催

★ 10日 座学でビーコン訓練と豪華忘年会・・・
【12月10日(土)】
暗黙の企画で始まった小さな忘年会
元々はHYMLルック岳の呑んべい仲間(私を含めた・・)が企んだのだが、会場をニセコ大魔人山荘と決まれば
ただの忘年会では済まされなかった。
同じ頃、家主である大魔人も恒例となっている「トランシーバーサーチ講習会(ビーコン訓練)」を開催する予定で
同日「講習会と忘年会」を兼ねた懇親会にしようとなり早々募集のMLを流すことになる。

結果、12名の仲間(大魔人含む)が参加
食担はiwaさんと私が指名されたが、私は単なるシシャモ係なのですべてiwaさんが頼りだ・・・
そんな中で、何と言ってもその夕食メニューに特徴があった。
それぞれ産地に知人がいるメリットを生かし「厚岸産の牡蠣」と「むかわ産のシシャモ」を現地直送で取り寄せ
新鮮なものをそのままに、食べ方にも拘った調理法で振る舞う懇親会になった。
こんな豪華さは滅多に出来ない事かも知れないと参加者の期待は大きい。

10日は札幌を始め記録的な大雪となり市内は大渋滞。高速道路は早くから通行止め
JRや飛行機にも遅れや運休・欠航が相次いだ。

それでも参加メンバーは時間通りニセコにある大魔人山荘に集まって来た。

15時から17時まで、大魔人を講師にトランシーバー(ビーコン)の座学が始まる。
各自が持ち寄ったビーコンは、アナログ式の古いタイプから最新式のデジタルタイプと様々
それぞれのタイプに合わせて大魔人の丁寧で分かりやすい解説にまず驚かされた。

雪に埋もれた人を生存率の高い15分以内に探し、掘り出すためにはそれぞれのビーコンの特徴を熟知し
繰り返し訓練を続ける事が大事だと言う。今まで知ってるつもりも講習を受けて何も知らなかった事を
思い知らされ、恥ずかしいと思った。
短い時間でも大きな成果の座学に講習会の意義を感じ、講師・大魔人に感謝である。

そんな大魔人も講義で喉が渇いたのか講習会は少し早めに切り上げ、「忘年会の乾杯をしよう」と
受講者の心の内を読んでいた・・。

同会場、講習会から忘年会への切り替えは早く手際の良いのはHYMLメンバーたち。

牡蠣は生と蒸し焼き、ブランド究極のシシャモはフライパンで焼く事にして準備に5分と掛からない。
17時丁度、誰の音頭だったか忘れたが「乾杯!」で始まったニセコ大魔人山荘での忘年会でした。



厚岸の漁師から直接取り寄せ、新鮮かつリーズナブルな牡蠣を堪能する・・・


むかわ産のシシャモも産地から直接買い入れ本物の味が提供されてみんな満足そうだった・・・


今回はひとり4尾限定・・・何しろ「魚の宝石」と呼ばれたむかわ産シシャモ


大魔人に撮って頂いた忘年会参加者たちです・・・
【参加メンバー】大魔人、inoさん、山ジイ、ナッキー、りんご、今コン、サイちゃん、トシさん、千田卍さん、ダイスケ、iwaさん、エバ


焼肉もその肉とお店に拘った優れものばかり、あっという間に無くなった気がする?

★ 11日 屋外特設会場でビーコンサーチ訓練・・・
【12月11日(日)】
楽しかった昨夜の忘年会・・・
いつもながら最後の最後まで席を立たずに飲み続けた男がいる。
そう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この私だ!

誰かに迷惑を掛けていなければいいのだが、もし掛けていたらゴメンナサイ。
気が付けば他のメンバーは別室の寝床に対し、私はそのまま宴会場で寝てしまったようだ・・。
まぁよくあるパターンなので驚くことは無いが、酒を残したまま寝てしまったことが悔やまれるなぁ。

朝は7時頃から賑やかな声と共に自分も起こされた感じだ。
食担iwaさんの動きはすこぶる良く、朝食はナント「クラムチャウダー」
コーヒーもスタバのコーヒーとはなんとも恐れ入ることばかり・・・。

ごちそうさまが終わると外は吹雪模様も皆さん落ち着かない様子・・・
実践講習会の事が気になっているのか徐々に準備が自然と始まる。やっぱみんな山屋か?

会場は山荘から車で5分程移動した近くのグランドで行った。
本来なら「雪崩がイメージ出来る斜面のある場所」が良いのだが、降ったばかりの積雪も少なく
吹雪気味で、更に大雪だった札幌組は帰宅後の除雪が待っている訳で、大魔人の配慮がここでも見られ
11時前には訓練を終了したいと時短になる。

今回は色々なメーカーのビーコンが混ざり、またアナログとデジタルの両ビーコンがあるので
訓練には最適らしい。
参加したメンバーのビーコン全てでサーチしなければ、もしもの時にそれを装着していた埋没者を
見つけることが出来ないからだ。そのためのビーコンチェックは最も大切で山行前に必ず行う
事にしよう。その方法も幾つかあるが全員がリーダー役(サーチ者役)をする事も大事らしい。

指示に従って遠くに埋没されたビーコン探しに個々臨むが、最も大切なのは10mと5m地点だと言う。
10mの位置で「テン」と声を出しその場所にチェックをする。捜索するメンバーがいる場合は、スコップと
ゾンデ棒を用意しておく合図だと言う。そして、5mでは「ファイブ」と声を出して手を挙げ目標物が
近い事を知らせる。ビーコンの持ち方やしてはいけない動作も教わった。

まだまだ受講した内容は多かったが、果たして埋没者を15分以内で捜索・救助出来るかは
自分たちの日々の訓練と現場での冷静な行動などが要求される。単純にビーコンを付けているから
安心とはならない難しさがあるようだ。いずれにしても短い時間の中でこれほど内容の濃い講習は
始めてだった。

今後も開催される講習会には是非参加しなければ・・・と思った次第である。



広いグランドで真剣に講習を受けるメンバーたち・・

参加された皆さん、お疲れ様でした。
そして、すばらしい講習会を開催してくれた大魔人に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

帰路では、お風呂もパスして帰札しました。食担iwaさんありがとう!