エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

名目は冬山訓練、萩の山(152m)スノーハイク

2020年12月07日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
冬山訓練?雪に寒さに慣れようで再訪・・・
岩見沢・利根別自然休養林内 萩の山(152.3m)
13年目のスノーシュー劣化で破損するハプニング

■ 山 行 日    2020年12月6日(日)  日帰り
■ ル ー ト    いわみざわ公園~見晴台~岩見沢(山)~萩の山~いわみざわ公園
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №37
■ 登 山 形 態     ツボ足&スノーシューによるハイク
■ 地 形 図    1/25000地形図  「岩見沢」「上志文」
■ 三角点・点名   岩見沢 一等三角点 点名「岩見沢 イワミザワ」
           萩の山 四等三角点 点名「上志文 カミシブン」

■ コースタイム   登り 2時間20分   下り 55分
<登り>
10:10            いわみざわ公園(バラ園)駐車場スタート
10:45~50         見晴台
11:01~08         一等三角点「岩見沢」(グリーンランドスキー場上)
12:10頃           スノーシュー破損
12:30            萩の山(152m)
12:33            見晴らしが丘(東屋・萩の山スキー場の上)     

<下り>
13:15            下山開始
13:48            林道分岐
14:10            いわみざわ公園駐車場



GPSログを地形図に移行したルート図です・・・

★ ようやく始動か?・・・
まだスキーメンテや夏山装備の整理もしていない中、近隣の岩見沢や三笠、美唄などで大雪が降り「冬山感」
を責められる気がして、ちょっと焦り気味だ。かと言ってすぐに未踏の1000m超峰へとも成らず、丸まっ
た背中を伸ばす準備からしなければと、ようやく雪のある所を目指す気になった・・。

3度目となる萩の山(152m)を目指そうと、利根別自然休養林に接した「いわみざわ公園」まで車を走らせた。
日曜日とあってか駐車場には20台以上の車があり、公園内のスノーハイクを楽しむグループや個人、犬の散
歩をする方や植物園に訪れる方で少し賑わっていたように見えた。
私たちもスノーハイクを楽しむため出発点に近い場所に車を停めて早々準備に掛かる。

今日は、昨年新調した冬靴 mont-bellのアルパインクルーザー3000ワイドを履いてみる。これが2回目の
使用だが、プラブーツとは違って軽さと履き心地は良い印象である。これとは逆にスノーシューはもう古い。
MSRも13年目なので昨年ベルトをすべて買い替えたばかりなのに、まさか破損するとは夢にも思っていな
かった。





いわみざわ公園から「見晴台」まで雪の遊歩道を辿ると30分ほどで着く

★ 見晴台と一等三角点「岩見沢」・・・
公園内の芸術的建造物「見晴台」は、車いすでも最上段(高さ8.7m)まで登れ、高齢者や体の不自由な方が
円滑に利用できるようユニバーサルデザインという視点で設計・整備されている。展望台デッキは、標高14
2.6mに位置し、眼下に公園内のバラ園やローズパーク、パークゴルフ場、遠くは札幌の街並みを始め石狩
平原が一望出来るところだ。すっかり私たちのお気に入りの場所になっているが、意外にも新雪に残る踏み跡
は僅かで地元組をはじめとする利用者が少ない印象は寂しいものだ。まぁ~冬期間は、除雪もされていないの
で車いすで訪れる事も出来ないし、一般の観光客も雪道を登ってまでというイメージは無いと思うので、来訪
者が少ないのは仕方ないのかも知れない。それとこの展望デッキの素晴らしい建物の名前が単に「見晴台」と
いうのも親しみに欠けるネーミングに思えてならない。(個人的感想・・)

見晴台を降りて、登って来た遊歩道とは別の通路を辿るとやはり除雪されていない見晴台専用駐車場に出る。
見学無料なだけに夏限定の駐車場らしい。ここから延びる林道は、利根別自然休養林へも繋がっているが、林
道出合から鎖が張られていて通行止めの処置がされている。その理由のひとつは、この先にグリーンランドス
キー場のリフト終点に繋がる道になっているためオープンにすると色々問題になるからだと想像がつく。
自己責任でラインを越えているトレースがあり、私たちもこの周辺での最高峰一等三角点の「岩見沢」を目指
すことにした。その場所は、リフト終点の少し手前にあり「見晴台」からほんの10分ほどで着いてしまった。
雪に埋もれた三角点を掘り出し、一等三角点の大きな標石が頼もしかった。スキー場や岩見沢市街地を見下ろ
せる展望の良さはやはり一等三角点だからである。



通路も見晴台も素晴らしい木造建築である・・・








一等三角点「岩見沢」を確認した・・・


グリーンランドスキー場リフト終点


下りは、ここからスノーシューを履いて歩く事にしたが・・・

★ ここからが本番?・・・
少しでも標高が上がると積雪も深くなり、トレースがあってもツボ足よりスノーシューを履いた方が楽そうだ
った。リフト終点の上にもう一つ高台があったのでそこでスノーシューを履くことにした。ここは、一等三角
点よりも数メートルは高い位置なので最高峰はここなのかも知れないと思った(笑)

さぁ、ここからがトレッキング本番ルートだ。
来た道を少し戻るとトレースの無い林道分岐があり出合には「通行止め」の標識が置かれていた。しかし、こ
の道は以前通った事のある馴染みの道で躊躇なく新たなトレースを刻んだ。この道が通行止めなのは、途中に
倒木と崩壊地があって「危険」であることが理由だと思うが、萩の山まで行くには一番近い道でもあり倒木は
潜り抜け、崩壊地のナイフリッジは慎重に渡ると問題なかった。ほどなく地形図の「分岐」地点に着くと再び
トレースがあり一路萩の山へと続いている。



地形図上の「分岐」地点にて・・・

★ スノーシュー破損・・・
分岐地点から萩の山見晴らしが丘まで距離は約2㎞ほどの立派な林道である。右手にかしわの森を見ながら淡
々とトレースを追うように歩くだけだが、明るい林道なので気持ちの良い散策路でもある。

それは、突然だった!
急に右足が軽くなる異変を感じてスノーシューに目をやると・・・なんと、ビンディング部分が破損して足が
解放状態になっていた。(最後の写真)
もう10年以上使用していたものだからすぐに「劣化による破損だ」と判断出来たが、もう履くことは出来な
いのでツボ足に変えた。この時妻もスノーシューを脱いでツボ足になった。積雪も浅かったし踏み固められた
トレースはツボ足でまったく問題はなかった。

破損はショックだったが、「これが雪深い登山中なら死活問題だったよね・・」とここで破損してくれた事に
感謝するべしと、夫婦の会話で胸を撫で下ろす場面だった。

帰宅後に早々専門店に電話して問い合わせると、「古いタイプでもあり部品の交換は片足だけでも1万円以上
掛かります」と言われ、修理する事は断念した次第だ。



萩の山スキー場リフト終点に到着・・・







★ 名ばかりの冬山訓練も・・・
結果的には、里山の雪道を散策するハイキング程度で終わった萩の山だったが、ツボ足とスノーシューで雪の
感触を味わえた事や「破損」の怖さを知る事が出来たのは収穫だったと思う。なにせ寒さ慣れせずにこもり気
味だった私たちがようやく「外に出た!」だけでも冬山訓練として名ばかりだが、成果はあったと自画自賛し
ようと言うものである。 (苦笑)

見晴らしが丘の東屋ではゆっくりと休憩し、カップ麺を食べながら、眼下に望む景色を楽しんだ。



萩の山スキー場から少しだけ離れた場所にある「見晴らしが丘」の東屋にて・・




破損したスノーシュー 購入の記録を見ると2007年だったので13年目だった・・・お疲れ様、ありがとう!