新得町と鹿追町の境界線・・・
失敗・・ピシカチナイ山 (1308m)・・最高点は1320m岩峰
■ 山 行 日 2021年1月25日(月) 日帰り
■ ル ー ト 鹿追オソウシ林道~C700付近取付き南東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №3
■ 登 山 形 態 スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「然別湖」「ニペソツ」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「菱勝内山 ピシカチナイザン」
■ コースタイム 登り 1時間38分・・C630オソウシ林道内 下り 1時間15分
GPSログから地形図に移行したルート図です・・・
★ 事の始まりは3年前の記録・・・
今年最初の未踏1000mシリーズをずっと模索しながら迷っていたが、ようやく一つの山に辿り着いた。
それが「ピシカチナイ山 1308m」である。三角点のある頂上から約200m西側にはより高い尖峰が
あり、この山の最高点で約1320mと予想。多くの記録は、夏から秋にかけてピシカチナイ沢川を経由し
北側から沢登りで登頂している。しかし、唯一厳冬の1月に登っている記録を見付けたのが2018年だっ
た。山行記録は2017年1月のもので、オソウシ林道を利用しピシカチナイ山の南東尾根を辿るものだっ
た。わが家からは日帰りで組める位置で、最初に計画したのは2018年2月末だった。
その時の「書き込み」が見つかったので、追記する事にした・・・。
思い込みを捨てて・・・(2018年のつぶやき)
仕事が休みの時、普通ならどこかの山へ行きたいと思う。
そのための条件として一番が「天気」、二番は「夫婦共に休日」である事なのだが、最近は孫たちも成長し
て遊びに来たがる日も多くババのチーヤンはそちらを優先したがる。結果、夫婦登山の回数は必然的に減る
傾向になって来た。
更に去る1月31日に登った「ポントムラウシ山」のように日帰りで行く場合、早朝と言うより深夜に出発
しなくては、登れない山が多くなり車中泊する事も減ってきている。
そんな中で未踏の1000m超峰を少しずつ調べている内に「沢からしか登れない山」と思い込んでいたの
が「冬期登頂」の記録がポツンポツンと見つかり始め、それが日帰りも可能な近さにある事も分かって来た。
これからは漠然と未踏峰を探すのではなく、登るべく未踏峰を一つ一つ調べて登山道の有無や沢なのか積雪
期か地形図やルートを含めた資料を予め用意する事が大事になって来た。
今回選んだピシカチナイ山も正直、山名は知れども具体的にどこにある山なのか、標高もルートも夏か冬か
も知らずただ放置されていた未踏峰だった。
山名が目に留まってから「あぁ~ここにある山なんだぁ」と分かりはじめて地形図を用意する。
登行記録が無いかネットで調べ夏か冬かを確認しルートが分かればラッキーとうなずく。
あの山に登りたい・・・とか、どこから登ろう?なんて自ら開拓する技量も無い。
とは言え、苦労して登り切った時の感動と達成感はやはり大きいし嬉しい。
コツコツと一座ずつ潰していく苦労は並大抵ではないから人が辿った後でも嬉しいのだ。
北海道の1000m超峰、今のところ「450座」とカウントしている。
これをすべて夫婦で登ろうなんて無謀とも言える挑戦なのだ。そうと分かっていて敢えて公開し自分に喝を
入れる。人生の夢としてやり続けていれば、いつか「全山登頂」へ繋がる一歩と信じている。
もう2月の末なのに今年の未踏峰はこれで2座目だが、ポジティブにコツコツとマイペースで登るエバ夫婦
のスタイルは変わらない。
・・・つぶやきはここで終わり、計画は実行されずに忘れてしまったようだ。
何故中止になったかの記載はどこにも無く、私自身の記憶にも残っていなかった。今年新たに探している時
偶然3年前に計画していた事を知った次第だ。前序に「450座」とした1000m超峰、現在は「441
座」に訂正しているが、これも何故9座減ったのか?思い出せない。
★ 2021年 最初の1000mシリーズだった・・・
いつも前置きが長くなり、情報を知りたい方には余計な文面だろうが付き合ってくれたら嬉しい限りである。
北海道の1月としては滅多に無い快晴の日が続き、昨日の今日だったが頑張って実行する事にした。
唯一の情報では、林道のアップダウンや鬱蒼とした樹林帯の登下降などで山スキーでは楽しめないイメージ
が先行し頭に残ってしまった。なのでエバ夫婦には珍しいスノーシュー登行で今年最初の1000m超峰シ
リーズに着手した次第だ。
登行を開始した「鹿追オソウシ林道」だが、何故かスノーシューのトレースがあり驚いた!
静まり返った山の中・・・スノーシューのトレースは途中で引き返していたが、多分ハンターの物と予想する
★ 好天の出発にテンションMaxも・・・
情報通り除雪された道を辿り「オソウシュダム」まで車で入った。除雪はここまで。
邪魔にならないよう道路脇に駐車し、出発準備をする。ルートはオソウシュ川沿いの「鹿追オソウシ林道」
で約4.2㎞歩く行程であるが、何故かトレースが・・・それも真新しい。
まさかこんなマイナーな山に登った人が居るのか?と驚いたが、取り敢えずトレースを拝借して出発する事
にした。トレースをよく見るとストックを併用していてそのバスケット部分がやけに大きいものだった。こ
れは、竹で出来たストックに付けられた竹製の大きなバスケットで通常スキーヤーは使用しないものだ。
つまり、このトレースは山屋ではなく鹿打ちのハンターではないかと想像した。でもここは禁猟地帯だから
入山出来ないはずなのに・・・。
トレースは15分ほど歩いたところで終了し引き返していた・・。
やっぱりハンターのものと確信する。手前の林道分岐からオソウシ支線林道側にも同じトレースがあり、鹿
を追ってのトレースだったのだろう?
さて、問題はここからだった。
本日のエバ夫婦の頂上は、オソウシ林道C630付近 約2.6㎞地点だった・・
★ 早めの判断・登行中止撤退は何故?・・・
10:35 登行中止。
地形図を参照して欲しいが、約2.6㎞歩いた地点である。ハンターと思われるトレースを辿っていた時は
歩き易かったが、無くなると突然埋まりだした!ただ、体重の軽いチーヤンは埋まる事無くシャカシャカと
軽いラッセルで軽快だった。80㎏近い私がチーヤンのトレースに乗るとズボッと更に30㎝は沈み込み足
を上げるだけでも息が上がった。それを繰り返している内にチーヤンは見えなくなるほど前に進んでいるで
はないか。これは堪らん・・・。そう思いながらも辛抱して歩いた。
しかし、どんどん遅くなるし体力は消耗していた。GPSを見ると歩いた距離は約2.6㎞。尾根に取付く
場所まであと1.6㎞あった。積雪は少しずつ深くなりスピードは更に落ちるだろう・・。取付き点までな
ら時間もあるので行って見たかったが、近くの斜面を見るとまだ笹が顔を出しているところも多く、雪が柔
らかく埋まるとなれば難儀する事間違いないと判断。一応斜面に取付いて登って見るとやはり膝まで沈み難
儀した。
実際の取付き点はC700付近、頂上は1300mなので標高差は600mだ。
高度を上げれば雪面は固くなるかも知れないが、きっと体力が持たないだろうしタイムアウトも心配だった。
「無理をしない」それが私たちのモットー!
次は山スキーも用意して現地の状況で判断しようと言う事になった。
10:55 下山を開始。
スノーシューでもここまで沈み込むと歩くのは大変だ・・!
やはり帰りは楽だった・・・
★ 観光に切り替えも・・・
車に戻ったのは12時過ぎだったので、このまま帰るのはもったいないと観光に切り替えた。
近くの然別湖に立ち寄り氷の雪像やイグール見物に期待したが、お祭りの開催は1月30日からで湖畔の会
場には入れなかった。湖一面が凍り付いた然別湖、名物の氷上温泉もその建物らしきは見えたが温泉がある
のかは未確認だ。コロナの影響もあって温泉地は閑散としていた。
湖畔の駐車場から眺める然別湖のお祭り会場もちょっと寂しい感じだった・・・。
思いで多き然別湖、物語はもう40年以上前に遡るわぁ~・・・。
帰路の途中、日高町の沙流川温泉「高原荘」で汗を流し17時、無事帰宅した。
早い時期にリベンジをしたいと思っている・・・。
然別湖湖畔から望む然別湖と向かい側の山は左に「天望山1174m」と右に「白雲山1186m」である
失敗・・ピシカチナイ山 (1308m)・・最高点は1320m岩峰
■ 山 行 日 2021年1月25日(月) 日帰り
■ ル ー ト 鹿追オソウシ林道~C700付近取付き南東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №3
■ 登 山 形 態 スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「然別湖」「ニペソツ」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「菱勝内山 ピシカチナイザン」
■ コースタイム 登り 1時間38分・・C630オソウシ林道内 下り 1時間15分
GPSログから地形図に移行したルート図です・・・
★ 事の始まりは3年前の記録・・・
今年最初の未踏1000mシリーズをずっと模索しながら迷っていたが、ようやく一つの山に辿り着いた。
それが「ピシカチナイ山 1308m」である。三角点のある頂上から約200m西側にはより高い尖峰が
あり、この山の最高点で約1320mと予想。多くの記録は、夏から秋にかけてピシカチナイ沢川を経由し
北側から沢登りで登頂している。しかし、唯一厳冬の1月に登っている記録を見付けたのが2018年だっ
た。山行記録は2017年1月のもので、オソウシ林道を利用しピシカチナイ山の南東尾根を辿るものだっ
た。わが家からは日帰りで組める位置で、最初に計画したのは2018年2月末だった。
その時の「書き込み」が見つかったので、追記する事にした・・・。
思い込みを捨てて・・・(2018年のつぶやき)
仕事が休みの時、普通ならどこかの山へ行きたいと思う。
そのための条件として一番が「天気」、二番は「夫婦共に休日」である事なのだが、最近は孫たちも成長し
て遊びに来たがる日も多くババのチーヤンはそちらを優先したがる。結果、夫婦登山の回数は必然的に減る
傾向になって来た。
更に去る1月31日に登った「ポントムラウシ山」のように日帰りで行く場合、早朝と言うより深夜に出発
しなくては、登れない山が多くなり車中泊する事も減ってきている。
そんな中で未踏の1000m超峰を少しずつ調べている内に「沢からしか登れない山」と思い込んでいたの
が「冬期登頂」の記録がポツンポツンと見つかり始め、それが日帰りも可能な近さにある事も分かって来た。
これからは漠然と未踏峰を探すのではなく、登るべく未踏峰を一つ一つ調べて登山道の有無や沢なのか積雪
期か地形図やルートを含めた資料を予め用意する事が大事になって来た。
今回選んだピシカチナイ山も正直、山名は知れども具体的にどこにある山なのか、標高もルートも夏か冬か
も知らずただ放置されていた未踏峰だった。
山名が目に留まってから「あぁ~ここにある山なんだぁ」と分かりはじめて地形図を用意する。
登行記録が無いかネットで調べ夏か冬かを確認しルートが分かればラッキーとうなずく。
あの山に登りたい・・・とか、どこから登ろう?なんて自ら開拓する技量も無い。
とは言え、苦労して登り切った時の感動と達成感はやはり大きいし嬉しい。
コツコツと一座ずつ潰していく苦労は並大抵ではないから人が辿った後でも嬉しいのだ。
北海道の1000m超峰、今のところ「450座」とカウントしている。
これをすべて夫婦で登ろうなんて無謀とも言える挑戦なのだ。そうと分かっていて敢えて公開し自分に喝を
入れる。人生の夢としてやり続けていれば、いつか「全山登頂」へ繋がる一歩と信じている。
もう2月の末なのに今年の未踏峰はこれで2座目だが、ポジティブにコツコツとマイペースで登るエバ夫婦
のスタイルは変わらない。
・・・つぶやきはここで終わり、計画は実行されずに忘れてしまったようだ。
何故中止になったかの記載はどこにも無く、私自身の記憶にも残っていなかった。今年新たに探している時
偶然3年前に計画していた事を知った次第だ。前序に「450座」とした1000m超峰、現在は「441
座」に訂正しているが、これも何故9座減ったのか?思い出せない。
★ 2021年 最初の1000mシリーズだった・・・
いつも前置きが長くなり、情報を知りたい方には余計な文面だろうが付き合ってくれたら嬉しい限りである。
北海道の1月としては滅多に無い快晴の日が続き、昨日の今日だったが頑張って実行する事にした。
唯一の情報では、林道のアップダウンや鬱蒼とした樹林帯の登下降などで山スキーでは楽しめないイメージ
が先行し頭に残ってしまった。なのでエバ夫婦には珍しいスノーシュー登行で今年最初の1000m超峰シ
リーズに着手した次第だ。
登行を開始した「鹿追オソウシ林道」だが、何故かスノーシューのトレースがあり驚いた!
静まり返った山の中・・・スノーシューのトレースは途中で引き返していたが、多分ハンターの物と予想する
★ 好天の出発にテンションMaxも・・・
情報通り除雪された道を辿り「オソウシュダム」まで車で入った。除雪はここまで。
邪魔にならないよう道路脇に駐車し、出発準備をする。ルートはオソウシュ川沿いの「鹿追オソウシ林道」
で約4.2㎞歩く行程であるが、何故かトレースが・・・それも真新しい。
まさかこんなマイナーな山に登った人が居るのか?と驚いたが、取り敢えずトレースを拝借して出発する事
にした。トレースをよく見るとストックを併用していてそのバスケット部分がやけに大きいものだった。こ
れは、竹で出来たストックに付けられた竹製の大きなバスケットで通常スキーヤーは使用しないものだ。
つまり、このトレースは山屋ではなく鹿打ちのハンターではないかと想像した。でもここは禁猟地帯だから
入山出来ないはずなのに・・・。
トレースは15分ほど歩いたところで終了し引き返していた・・。
やっぱりハンターのものと確信する。手前の林道分岐からオソウシ支線林道側にも同じトレースがあり、鹿
を追ってのトレースだったのだろう?
さて、問題はここからだった。
本日のエバ夫婦の頂上は、オソウシ林道C630付近 約2.6㎞地点だった・・
★ 早めの判断・登行中止撤退は何故?・・・
10:35 登行中止。
地形図を参照して欲しいが、約2.6㎞歩いた地点である。ハンターと思われるトレースを辿っていた時は
歩き易かったが、無くなると突然埋まりだした!ただ、体重の軽いチーヤンは埋まる事無くシャカシャカと
軽いラッセルで軽快だった。80㎏近い私がチーヤンのトレースに乗るとズボッと更に30㎝は沈み込み足
を上げるだけでも息が上がった。それを繰り返している内にチーヤンは見えなくなるほど前に進んでいるで
はないか。これは堪らん・・・。そう思いながらも辛抱して歩いた。
しかし、どんどん遅くなるし体力は消耗していた。GPSを見ると歩いた距離は約2.6㎞。尾根に取付く
場所まであと1.6㎞あった。積雪は少しずつ深くなりスピードは更に落ちるだろう・・。取付き点までな
ら時間もあるので行って見たかったが、近くの斜面を見るとまだ笹が顔を出しているところも多く、雪が柔
らかく埋まるとなれば難儀する事間違いないと判断。一応斜面に取付いて登って見るとやはり膝まで沈み難
儀した。
実際の取付き点はC700付近、頂上は1300mなので標高差は600mだ。
高度を上げれば雪面は固くなるかも知れないが、きっと体力が持たないだろうしタイムアウトも心配だった。
「無理をしない」それが私たちのモットー!
次は山スキーも用意して現地の状況で判断しようと言う事になった。
10:55 下山を開始。
スノーシューでもここまで沈み込むと歩くのは大変だ・・!
やはり帰りは楽だった・・・
★ 観光に切り替えも・・・
車に戻ったのは12時過ぎだったので、このまま帰るのはもったいないと観光に切り替えた。
近くの然別湖に立ち寄り氷の雪像やイグール見物に期待したが、お祭りの開催は1月30日からで湖畔の会
場には入れなかった。湖一面が凍り付いた然別湖、名物の氷上温泉もその建物らしきは見えたが温泉がある
のかは未確認だ。コロナの影響もあって温泉地は閑散としていた。
湖畔の駐車場から眺める然別湖のお祭り会場もちょっと寂しい感じだった・・・。
思いで多き然別湖、物語はもう40年以上前に遡るわぁ~・・・。
帰路の途中、日高町の沙流川温泉「高原荘」で汗を流し17時、無事帰宅した。
早い時期にリベンジをしたいと思っている・・・。
然別湖湖畔から望む然別湖と向かい側の山は左に「天望山1174m」と右に「白雲山1186m」である