エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

ロングショートスティ中の受診

2022年09月01日 | 在宅介護
ロングショートスティ中の受診
【9月1日 (木)】

地元特養老人ホームのロングショートスティを利用出来るようになったのは8月20日から。
そのことは実質的な入所と変わらず、帰宅する事無く施設のお世話になる事を意味するものだ
った。ただ、月に一度病院の受診と薬の処方箋があり、家族が送迎し外出が許可されるところ
は入所扱いとは違うようだ。それでも、わたしたちにとっては在宅介護から解放された感は否
めないのに頭の隅には罪悪感もあって、スッキリはしていない。だから月一度でも母親に会う
事が出来、一緒に病院に行ける事を心の救いとし、見守っている証にしたいと思っている。

これまで約8ヶ月間夫婦二人で協力しながら始めての「在宅介護」を経験して来た。その期間
は決して長いとは言えないかも知れないが、出来れば「無い」方が理想なのである。

家族に何かあったら俺が面倒を見る・・・そんな事を言っていた時期もあったかも知れないが
実際にそうした状況が現実となり、在宅介護をする立場になってみると簡単には言えない言葉
だったと思う。ただ、私自身がすでに退職していた事や介護状態の中でも自立出来る部分があ
る事、そして介護施設が利用出来る環境に恵まれたのも色んな負担を軽減出来た要因だった事
は間違えない。今回たまたま母親が介護状態になってしまったが、もし私自身だったり妻がそ
うなることだって否めず、誰がいつどうなるかは誰にも予想の付かない現社会であるだけに、
介護問題や老後の生活などを常に念頭に置く必要があるのだと実感している。

今朝、施設に母親を迎えに行き約10日振りの再会だった・・。玄関まで職員の方が付き添っ
て待機していて母親はイスに座って待っていた。地元のクリニックで受診し、前回受けた血液
検査の結果も異状なく、スムーズに終える事が出来たが、処方箋を待つ時間が少し長くその間
母親には車で待っていてもらったが、帰って来ると後部座席で寝ていた・・。起きると「家に
帰りたい」と連呼され、胸が痛くなったが再び介護施設に送り届けて別れた。

母親の気持ちを思うと申し訳ないのだが、止む負えない判断のロングショートスティを受け入
れた以上、私たちの辛い思いも母親には分かって欲しいと願うばかりである。