エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

アロニア収穫のお手伝い

2022年09月06日 | ボランティア
士別にある山友の農園で初体験・・・
アロニア収穫のお手伝い



【9月3日(土)~4日(日)】
士別市が故郷の山友アッキは、現在札幌在住。昨年縁あってアッキがアロニア栽培をしている事を
知り興味を抱いたのは私・・。(ホントなんにでも興味を示すオヤジだ)
他の山友たちも栽培の手伝いをしていると聞くと、また手を上げてしまった・・。

春から草刈りや剪定、防除そして収穫など様々な作業があるようだが、そもそも「アロニア」自体
の知識は無くブルーベリーに似た小果樹だよと漠然と聞いていただけである。ブルーベリーとは違
って生で食すると渋みがあり、冷凍・解凍を繰り返しながら渋みを取ってからジュースやジャムな
どに加工して使う物らしい。

そんなアロニア収穫を始めた事は自分にとっても貴重ではあるが、アッキがここまで拘って続けて
いる経緯は、一日目を終えて宿泊する空き家の実家で徐々に語られ、事情があったようだ・・・。


アロニアとは・・
北米原産のベリー系のバラ科の小果樹で、花の構造がナナカマドに似ている事から、ロシアでは
「黒い実のナナカマド」と呼ばれており、テレビ等では「 (ブラック) チョークベリー」と紹介され
ることもあるらしい。耐寒性を有していることから主に北米やロシアで栽培されており、日本では
1976年(昭和51年)にソビエト連邦(現:ロシア)から農林水産省果樹試験場に種子が導入された
ことをきっかけとして栽培が開始されたと知る。
ブルーベリーやハスカップよりも豊富なポリフェノール成分を含有しており、特に目の疲労回復や
機能改善に効果があると言われているアントシアニンが多いのが特徴です。その豊富な成分量ゆえ
に生果実を食すと若干の渋味と淡い苦味が残ることから、食用には加工するのが一般的です。また、
β-クリプトキサンチンも豊富に含んでおり、発ガン性物質から体を守ってくれるといわれています。
最近では、アロニアに含まれるカロテノイドに脂肪の分解を促進させる働きがあることが発見され、
女性の間でダイエットに効くと話題になっている果実です。

アロニアの健康効果
◎視機能を改善する効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
◎老化を防ぐ効果
◎腸内環境を整える効果
◎ダイエット効果



鈴なりに生るアロニアの木、この実を一つずつ収穫します・・・




集めたアロニアを一旦この籠に入れてから次は選果第一弾となる選別作業をします・・




ふるいにかけて粒を揃えながら虫食いや潰れたアロニアを除く作業です・・



摘んで終わりなら簡単も・・・
きれいに配列されたアロニアの木には、一見鈴なりに生った実が沢山付いているが、あまり沢山だ
と実が小さく商品にならない。またその年によって害虫であるシンクイムシが発生し、果樹の中に
入ってしまう事も多く、それらを取り除く選別作業を何度も繰り返す行程がある。

摘んで終わりなら楽な収穫作業だが、手間の掛かる作業にこの栽培の大変さを知った。

作業はすべてアッキの指示で段取り良く動いているつもりだが、目標の収穫量に届かず一日目の作
業を終えた。収穫したアロニアは、実家に帰ってからもまた次の作業があり最終袋詰めまでは気の
抜けない忍耐が必要だった。

でも、温泉とジンギスカンそしてビール付きとなれば、作業の辛さはどこ吹く風・・・
今回はアッキの奥様も参加してくれ「収穫作業はわたしも初めてだよ」と聞いたのでちょっと安心
した。

翌日も足りない分を収穫し、札幌の自宅まで運んで選別作業をするという・・。
二日間で約70㎏の収穫だったが、来週は手伝いのメンバーも増えるらしいので120㎏を目標に
収穫を目指すらしい。

貴重な収穫体験。
そして、山友の意外な一面に触れる事も出来、意義ある二日間は楽しかった。