山はそこにあるけど・・・

山はそこにあるけど・・
学んだ事、行けない苦しみより生きてる幸福感に感謝



なんでこうなっているのか自分でも良く分からないが、山友たちの活発な山日記にただただ感心し
ながら恨めしいと天を仰ぐ。「自遊人」に憧れた現役時代、山三昧に夢見た夫婦登山、思いもしな
かった老老介護・・・人生正に色々。

週休二日制で有給休暇も比較的取れてた現役時代、ほぼ休みは山活で子育て放棄の自分に幸福感を
感じていたものだ。休みの日に雨が降ると最悪、計画が中止になり一週間のお預けをくらうのが辛
いと感じながら仕事を辛抱し翌週を待つ。今思うと実に「幸せ者」のノータリンで笑ってしまう。
登山がライフワークと自負し、それがトレンドとなって自分を鼓舞する。目標を持ちそれに向かっ
ている自分が誇らしいとさえ思ったものだ。

退職して３年目、間もなく６６歳を迎える自分がようやく向き合う課題を見付けた気がする。

少なくとも「自遊人」とは、３６５日働かなくても良い遊び放題の人ではない事が分かった。じゃ
どんな人が自遊人なのか、その答えはまだ見つからない・・。

でも、思う。現役時代とは違う「解放感」と「縛り」の無い気楽さが心地良いと・・・。
登山だけがライフワークじゃない、今は色んな事に挑戦出来るチャンスがあり、色んな事を学べる
のが嬉しい。だから、山に行けないのは苦しいのでは無く、こうして生きているだけで幸せなんだ
と実感できる。日々感謝なんだって。

山はそこにあるけど・・・たとえその山に一度も登れなくても、山はそこから動かずそこにある。
夢見た目標は目標、たとえ達成出来なく息絶えても、それまでの努力があれば価値ある目標となる
はずである。


来週は、どこかの山に行けるかな・・・・。