シートラもまた良し・・・本倶登山 (1009m)
(昨年のリベンジ、チーヤンついに初登頂・・)
■ 山 行 日 2012年 2月22日(水) 日帰り
■ ル ー ト 西尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №4
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「本倶登山」「瑞 穂」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「本倶登山 ポンクトサン」
■ コースタイム 登り3時間45分 下り1時間45分
<登り>
09:05 駐車場出発
(シートラ)
09:45 尾根取付き
11:25 C792
12:50 頂上
<下り>
13:00 下山開始
14:15 尾根取付き点
(シートラ)
14:45 駐車場
GPSトラックは「一人歩きの北海道山紀行」sakagさんの記録 からお借りしています。
★ 微かな記憶・・・
まず記録を辿る・・・
2003.4.23 が私の初登頂だったが、この時はまだ国道393号線は工事中で
その下の林道を走って尾根の取付きまで来た。樺立トンネルもまだ途中までで通行不可、
手前の本倶登橋は橋桁も出来ていない時である。西尾根に取付く「望堤橋」が橋脚だけ完
成していたので下の林道から急斜面を登って橋を渡り尾根に取付いた記憶はまだ鮮明だった。
昨年2月、開通していた新国道393号線を通り望堤橋と本倶登橋の間にある駐車帯に来
て車を止めようとしたが何やらいやな看板が目に付き・・結局中止してただのドライブで
終わってしまった事も記憶に新しい。
「いやな看板」とは、「一般車駐車禁止」ここは除雪車専用の回転場に付き駐車出来ませ
ん・・とあった。
西尾根の取付きにある駐車帯は「登行」には最高の場所なのに駐車出来ないというのはシ
ョックだった。次の駐車場所を探してトンネルをくぐったり引き返して別の駐車帯も探し
た。その駐車帯は今回の場所と同じで取付きから約1.7キロ手前にある一般車向けの広
い駐車帯だった。
しかし、天候は吹雪、時間も遅くすっかり登行意欲を失くして1.7キロもシートラする
気にはなれなかった。
チーヤンに取っては初めての「本倶登山」だったので登りたかったようだが・・・
今回それが叶って良かった。
★ sakagさんの記録・・・
「一人歩きの北海道山紀行」HPで山の記録を公開している函館のsakagさんがつい先日
の2/16に登った記録 を見た。
1.7キロのシートラ(スキーを背負って歩く)で尾根に取付く記録・・を見て早々に計画
を立てた次第だ。
人のふんどしでなんとやら・・・であるが、登るのは私たち自身。まだまだ厳冬期の本倶
登山は以外にも厳しく遠かった。sakagさんの情報にはたいへん感謝している。
ありがとうございました。
★ 準備運動のシートラ30分・・・
ちょっとズルをして、スキーとストックはあらかじめ取付き点にデポし1.7キロ離れた
駐車場に戻った。空身のシートラ?で楽々30分の準備運動で到着する。
ここが西尾根の取付きに当たる「除雪車の回転場」道路の対岸が取付きで高い雪壁を崩し
て登る・・
最初は、少し急な斜面もフカフカな雪とジグを切っての登行でほんの10分で尾根上に
上がれた。あとは、地図をしっかり見ながら西尾根を辿り頂上を目指すが天候が悪いと
ルートを見失う可能性もあるのでGPSを持たないエバ夫婦には気が抜けなかった。
尾根上は比較的歩き易いが登り返しも何箇所かあるのでルート取りを工夫すると帰路が楽
かも知れない。
広く静かなダケカンバの尾根は癒しを感じます・・・
西尾根上 792地点でようやく頂上を確認するも風雪が強くなって来た・・
800m付近の尾根上で少し迷った・・・
すぐに間違いに気付き修正し事なきを得たが、ちょっと焦った場面である。
★ 焦り・・・
西尾根は全体的にかまぼこ状で広いがC682やC792そして頂上手前の900付
近は顕著な尾根で狭くなっている。ルート的には迷うような場所は無いと思っていた
が、C792を過ぎて800m付近の広い傾斜の雪原地帯で足が止まった。
C792から少し下りると頂上部は一端見えなくなりダケカンバの混じる広い雪原の
斜面が前方東側に広がっていた。地形図をしっかり読んでいればこのまま東にルート
を取ればいいだけなのに、何故か南に進もうとした。20mほど南に歩き再び足を止
めて地図を見る。どう転んでもルート上に南前進は無い。
・・・そう確信して西尾根上に戻り難を逃れた。
最近、こんなポンミスが多い。
登行の疲れなのか、悪天での視界不良で時々現在地が判らなく時もある。
冬山での読図は簡単そうで難しい。特に悪天・ホワイトアウトは最悪だ。
そんな時GPSの存在に頼りたくなるがこれが無いがために何度かリベンジをした山
行もあったなぁ~・・・と現地でつぶやく。
とにかく山での「焦り」は禁物。
ダメなら撤退・・がエバ夫婦の鉄則なのです。そんな余談話でした。
西から望む「本倶登山」は実に格好の良い山だ
この山の登頂には、西尾根から頂上直下、急な南斜面をトラバースして頂上東側の平坦な
尾根に登ってから引き返す形になる。
写真を撮るのを忘れていた。
頂上直下の南斜面は崖状の急斜面で頂上から張り出した雪庇は今にも落ちて来そうで
怖いくらいだった。私が先頭で慎重にトラバースしながら頂上から延びる東側の尾根
に向かって進路を取る。ところどころ雪が深く膝までのラッセルもあった。
逆に尾根に登る手前ではカリカリの固い面でスキーを滑らせる気の抜けない場所もあ
った。
そんな記録ポイントで写真を撮るのを忘れた。
2/22 本倶登山頂上にて
★ チーヤン初登頂・・・
12:50 頂上
駐車場から登り3時間45分、取付き回転場からだと3時間5分掛かっての登頂だった。
チーヤンは念願の初登頂、私は9年ぶり2回目の登頂である。
まずまずの天候も頂上は非常に風が強く、気温は-3℃も体感温度は-10℃以下を
感じた。
遠望は無く「羊蹄山」も「アンヌプリ」も「余市岳」も何も見えなかったが見下ろす
程度の展望と東尾根のスノーモービルのトレースだけはしっかりと見えていた。
13:00 下山開始
僅か10分の滞在で下山も充実感と達成感はお互いに持てた登頂だったと思う。
シールを付けたまま登って来たルートを辿り頂上南側をトラバースする。
登行のルート取りは、尾根上C682だけは南斜面をトラバースして帰路の登り返し
を避けることが出来たがその他はほぼ尾根上を辿ったため何箇所か登り返しがありシ
ールは682手前まで付けたままの下りだった。それでも下り斜面ではトレースで勢
いを付けて滑るとそれなりに滑降?を楽しみ、登り返しは楽々だったので正解だった
かも知れない。
シールを外してからは短い時間もパウダースノーを楽しむことが出来て最後、ジグを
切った取付きの急斜面が一番面白かった。
国道393号線に降りて今度は本当のシートラで1.7キロを歩いたが微かに下り勾
配なので自然と足が前に進み短く感じた。
14:45 駐車場
終わって見れば天候は晴れ晴れと回復し見えなかった羊蹄山も山頂まで見えていたし、
アンヌプリを始めとするニセコ連山も姿を見せてくれた。
一歩一歩、一座一座であるが目標の山をまた一つ終えて満足の帰路となる。
帰路では「京極温泉」で汗を流した私は、急激な眠気に耐えられずチーヤンに15分
だけ運転を頼み、爆睡する場面もあった。
18:20 自宅に着く。
※ 2/25 追加アップ終了。
※ 2019年2月再編集しています・・
(昨年のリベンジ、チーヤンついに初登頂・・)
■ 山 行 日 2012年 2月22日(水) 日帰り
■ ル ー ト 西尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №4
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「本倶登山」「瑞 穂」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「本倶登山 ポンクトサン」
■ コースタイム 登り3時間45分 下り1時間45分
<登り>
09:05 駐車場出発
(シートラ)
09:45 尾根取付き
11:25 C792
12:50 頂上
<下り>
13:00 下山開始
14:15 尾根取付き点
(シートラ)
14:45 駐車場
GPSトラックは「一人歩きの北海道山紀行」sakagさんの記録 からお借りしています。
★ 微かな記憶・・・
まず記録を辿る・・・
2003.4.23 が私の初登頂だったが、この時はまだ国道393号線は工事中で
その下の林道を走って尾根の取付きまで来た。樺立トンネルもまだ途中までで通行不可、
手前の本倶登橋は橋桁も出来ていない時である。西尾根に取付く「望堤橋」が橋脚だけ完
成していたので下の林道から急斜面を登って橋を渡り尾根に取付いた記憶はまだ鮮明だった。
昨年2月、開通していた新国道393号線を通り望堤橋と本倶登橋の間にある駐車帯に来
て車を止めようとしたが何やらいやな看板が目に付き・・結局中止してただのドライブで
終わってしまった事も記憶に新しい。
「いやな看板」とは、「一般車駐車禁止」ここは除雪車専用の回転場に付き駐車出来ませ
ん・・とあった。
西尾根の取付きにある駐車帯は「登行」には最高の場所なのに駐車出来ないというのはシ
ョックだった。次の駐車場所を探してトンネルをくぐったり引き返して別の駐車帯も探し
た。その駐車帯は今回の場所と同じで取付きから約1.7キロ手前にある一般車向けの広
い駐車帯だった。
しかし、天候は吹雪、時間も遅くすっかり登行意欲を失くして1.7キロもシートラする
気にはなれなかった。
チーヤンに取っては初めての「本倶登山」だったので登りたかったようだが・・・
今回それが叶って良かった。
★ sakagさんの記録・・・
「一人歩きの北海道山紀行」HPで山の記録を公開している函館のsakagさんがつい先日
の2/16に登った記録 を見た。
1.7キロのシートラ(スキーを背負って歩く)で尾根に取付く記録・・を見て早々に計画
を立てた次第だ。
人のふんどしでなんとやら・・・であるが、登るのは私たち自身。まだまだ厳冬期の本倶
登山は以外にも厳しく遠かった。sakagさんの情報にはたいへん感謝している。
ありがとうございました。
★ 準備運動のシートラ30分・・・
ちょっとズルをして、スキーとストックはあらかじめ取付き点にデポし1.7キロ離れた
駐車場に戻った。空身のシートラ?で楽々30分の準備運動で到着する。
ここが西尾根の取付きに当たる「除雪車の回転場」道路の対岸が取付きで高い雪壁を崩し
て登る・・
最初は、少し急な斜面もフカフカな雪とジグを切っての登行でほんの10分で尾根上に
上がれた。あとは、地図をしっかり見ながら西尾根を辿り頂上を目指すが天候が悪いと
ルートを見失う可能性もあるのでGPSを持たないエバ夫婦には気が抜けなかった。
尾根上は比較的歩き易いが登り返しも何箇所かあるのでルート取りを工夫すると帰路が楽
かも知れない。
広く静かなダケカンバの尾根は癒しを感じます・・・
西尾根上 792地点でようやく頂上を確認するも風雪が強くなって来た・・
800m付近の尾根上で少し迷った・・・
すぐに間違いに気付き修正し事なきを得たが、ちょっと焦った場面である。
★ 焦り・・・
西尾根は全体的にかまぼこ状で広いがC682やC792そして頂上手前の900付
近は顕著な尾根で狭くなっている。ルート的には迷うような場所は無いと思っていた
が、C792を過ぎて800m付近の広い傾斜の雪原地帯で足が止まった。
C792から少し下りると頂上部は一端見えなくなりダケカンバの混じる広い雪原の
斜面が前方東側に広がっていた。地形図をしっかり読んでいればこのまま東にルート
を取ればいいだけなのに、何故か南に進もうとした。20mほど南に歩き再び足を止
めて地図を見る。どう転んでもルート上に南前進は無い。
・・・そう確信して西尾根上に戻り難を逃れた。
最近、こんなポンミスが多い。
登行の疲れなのか、悪天での視界不良で時々現在地が判らなく時もある。
冬山での読図は簡単そうで難しい。特に悪天・ホワイトアウトは最悪だ。
そんな時GPSの存在に頼りたくなるがこれが無いがために何度かリベンジをした山
行もあったなぁ~・・・と現地でつぶやく。
とにかく山での「焦り」は禁物。
ダメなら撤退・・がエバ夫婦の鉄則なのです。そんな余談話でした。
西から望む「本倶登山」は実に格好の良い山だ
この山の登頂には、西尾根から頂上直下、急な南斜面をトラバースして頂上東側の平坦な
尾根に登ってから引き返す形になる。
写真を撮るのを忘れていた。
頂上直下の南斜面は崖状の急斜面で頂上から張り出した雪庇は今にも落ちて来そうで
怖いくらいだった。私が先頭で慎重にトラバースしながら頂上から延びる東側の尾根
に向かって進路を取る。ところどころ雪が深く膝までのラッセルもあった。
逆に尾根に登る手前ではカリカリの固い面でスキーを滑らせる気の抜けない場所もあ
った。
そんな記録ポイントで写真を撮るのを忘れた。
2/22 本倶登山頂上にて
★ チーヤン初登頂・・・
12:50 頂上
駐車場から登り3時間45分、取付き回転場からだと3時間5分掛かっての登頂だった。
チーヤンは念願の初登頂、私は9年ぶり2回目の登頂である。
まずまずの天候も頂上は非常に風が強く、気温は-3℃も体感温度は-10℃以下を
感じた。
遠望は無く「羊蹄山」も「アンヌプリ」も「余市岳」も何も見えなかったが見下ろす
程度の展望と東尾根のスノーモービルのトレースだけはしっかりと見えていた。
13:00 下山開始
僅か10分の滞在で下山も充実感と達成感はお互いに持てた登頂だったと思う。
シールを付けたまま登って来たルートを辿り頂上南側をトラバースする。
登行のルート取りは、尾根上C682だけは南斜面をトラバースして帰路の登り返し
を避けることが出来たがその他はほぼ尾根上を辿ったため何箇所か登り返しがありシ
ールは682手前まで付けたままの下りだった。それでも下り斜面ではトレースで勢
いを付けて滑るとそれなりに滑降?を楽しみ、登り返しは楽々だったので正解だった
かも知れない。
シールを外してからは短い時間もパウダースノーを楽しむことが出来て最後、ジグを
切った取付きの急斜面が一番面白かった。
国道393号線に降りて今度は本当のシートラで1.7キロを歩いたが微かに下り勾
配なので自然と足が前に進み短く感じた。
14:45 駐車場
終わって見れば天候は晴れ晴れと回復し見えなかった羊蹄山も山頂まで見えていたし、
アンヌプリを始めとするニセコ連山も姿を見せてくれた。
一歩一歩、一座一座であるが目標の山をまた一つ終えて満足の帰路となる。
帰路では「京極温泉」で汗を流した私は、急激な眠気に耐えられずチーヤンに15分
だけ運転を頼み、爆睡する場面もあった。
18:20 自宅に着く。
※ 2/25 追加アップ終了。
※ 2019年2月再編集しています・・
どうやら晴れていて良かったですね。GPSを持たないでの雪山は、ホワイトアウトになったら怖いです。
こちらこそ 山行もGPSトラックコピーも
報告せずに申し訳ありませんでした。
今回はシートラ部分で大変お役に立ちました。
GPSトラックはブログを訪問してくれた方に
少しでも地形図で分かり易い報告となれば・・
と思い色んな方からお借りしています。
近く必要と切実に思うようになりました。
ありがとうございます。