エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

再訪、最高峰ひと周り・・・

2019年06月27日 | 山紀行 (十勝・大雪)
再訪、北海道最高峰をひと周り・・・
旭岳 (2291m)間宮岳 (2185m)~裾合平
■ 山 行 日    2019年6月23日(日)   日帰り
■ コ ー ス    姿見駅~旭岳~間宮岳~中岳分岐~裾合分岐~姿見駅
■ メ ン バ ー     エバ 他24名
■ 登 山 形 態     登山道
■ 地 形 図    1/25000地形図  「旭岳」「愛山渓温泉」
■ 三角点・点名   旭岳「一等三角点」  点名「瓊多窟ヌタック」
           間宮岳 三角点・点名無し

■ コースタイム   周回タイム 6時間10分 (休憩含む)
<周回タイム>
08:15        姿見駅スタート
10:10~30     旭岳(2291m)
11:20~30     間宮岳分岐
11:35        間宮岳(2185m)
11:50~55     中岳分岐(休憩)
12:20~40     中岳温泉
13:10~15     裾合分岐
14:25        姿見駅



ロープウェイ姿見駅からGPSログを元に作成したルート図 (全12㎞でした・・・)

★ 2017に続く再訪・・・
私が勤める会社の山岳部活動として再び訪れた旭岳からの周回ルートに今回は25名
が参加して開催された。これは、来月開催されるイベント(登山大会)の準備山行で私
たちがスタッフとなり、全国から集まる仲間たちに安全な登山を楽しんでいただくた
めの確認山行でもあった。
2017年は、この計画の一案となったルートを辿り検討するための山行だったが、
結果同ルートでのイベントが決まり、今回の再訪となった。

2017年の山行はここをクリック⇐


姿見駅から夏道沿いに出発する一行・・・


姿見の池に咲く「メアカンキンバイ」と目の前の旭岳


「メアカンキンバイ」


「エゾノツガザクラ」

★ 2時間で世界が変わる・・・
来月のイベント(登山大会)では、全国から200名を超える仲間が集結し決められた
コースを時間内に辿る。広い北海道と神々しい大雪の大地を踏み締めカムイミンタラ
と呼ばれる「神々が遊ぶ庭」で自然を思いっきり満喫して欲しいと準備する側もテン
ションが上がる。
当日は、先導役としてスタッフが一番前を歩き、参加者は最後まで先導者を抜かない
というルールがある。先導者は、歩くスピードを調整しながら休憩や出発を指示した
りしながら、参加者全員が時間内に戻って来れるよう誘導するのがお役目。
とは言っても、参加者も色々・・・。お目当ての花を見付ければ足を止めてシャッタ
ーを切りたくなるだろうし、仲間との写真も休憩のタイミングも様々だろう・・・。

先導役は、重責でもっとも大切な役割だが、各ポイントで待機しているスタッフとも
連携を取りながら、先ずは最初の2時間を辛抱の登りとして先導し、北海道最高峰の
旭岳2291mに登れば、一気に展望が開けこれまでとは全く違う世界が目に飛び込
んで来る事を参加者に伝えて欲しい。

本番さながら、今回も先導役が前を歩きスピードを確認しながらタイムチェックをし
た。



頂上付近から望むトムラウシ山(2141m)


たまには被写体のエバ・・・7回目の頂上にて


たまには被写体・・・旭岳頂上から当麻岳、安足間岳、比布岳を背に


準備山行に参加した25名全員で・・・


頂上から周回路に向けて出発する一行・・・奥の山は「後旭岳(2216m)」


たまには被写体・・・北斜面の下りで撮ってもらう


旭岳北斜面には、まだ多くの残雪がある


コルから間宮岳分岐の登りから旭岳を振り返る・・・


間宮岳分岐標識

★ カムイミンタラ・・・
旭岳頂上から間宮岳分岐まで約1.9㎞あるが、北斜面の大雪渓の下りはほんの10
分足らずでコルに着いた。北国育ちのメンバーたちにとって残雪は遊び場でもありみ
んなで駆け降りる。コルから分岐までは緩斜度の登りで右に後旭岳、左後方に熊ヶ岳
を見ながら登山路を30分ほどで着く。

間宮岳分岐は、表大雪の中央部に当たり「お鉢平」と呼ばれる古い大爆裂火口を囲む
外輪山の一角で表大雪の大展望台だ。
見渡す限り広がる大雪の山々に神々しい神秘的な景色で圧倒されること間違いないだ
ろう。時期はまだ早かったが、ここに大雪の花々が咲き誇った景色が加わるとまさに
カムイミンタラを実感する大自然の一望となるだろう。



イワウメの群落と残雪の大雪を背に・・・


「イワウメ」の群落


間宮岳分岐から中岳分岐に向かう一行・・・正面は、安足間岳や比布岳、右は北鎮岳

★ 中岳温泉ルート・・・
間宮岳分岐から中岳分岐まで約20分だった。
なだらかな下りで景色を堪能しながら快適な登行を楽しめる場所だ。花期には少し早い
ようで咲いていたのはイワウメとキバナシャクナゲくらいで代表的なチングルマはこれ
からだった。

中岳分岐から周回する中岳温泉までは下りのルートとなり、温泉手前の岩場に残る残雪
状況が一番の心配事だった。しかし、現地に来て見るとほぼほぼ残雪は無く、しっかり
と登山道が顔を出し、登行に問題となるところは見つからなかった。

中岳分岐から中岳温泉までは約30分だった。



「キバナシャクナゲ」が満開と言った感じで生き生きと咲き誇っていた。


中岳温泉と正面の残雪は裾合平・・・


中岳温泉・・・標高約1850mにある正に天上の温泉


2017.7の中岳温泉・・・

★ 天上の中岳温泉・・・
標高1850m、ピウケナイ川の最上流にある中岳温泉は正に天上の温泉と言えよう。
北海道の中でもこの標高で温泉が湧いている場所は無く、それが登山路の途中にあり
温泉好きなら誰もが入りたいと思うのが人情だろう。源頭から流れる冷たい水の途中
から温泉が湧き出しその源泉そばに掘られた「溜まり」を中岳温泉と呼んでいる。
スコップも残置されているが、深さはせいぜい20㎝ほどだが完全なる露天となり着
替える場所もない混浴になるので、入る時の配慮は心掛けたいものだ。



「ショウジョウバカマ」


裾合平から望む旭岳・・・


裾合平の大雪渓・・・


ここにも可憐なキバナシャクナゲ、つい撮ってしまう・・・


第3展望台から望む旭岳と夫婦池の一つ「擂鉢池」


天候に恵まれた準備山行も無事終了する。終着の姿見駅が見えて来た・・・

★ 準備山行を終えて・・・
前日が雨だっただけに当日の天気が心配されたが、現地に着く頃は嘘のように晴れ渡
り、主峰「旭岳」を始め大雪の山々も十勝連峰も眺望出来る快晴になりました。
予定通り始発のロープウェーで姿見駅まで登り、順調にスタートが切れました。本番
さながら先導役がリードして遅い、早いと言いながら時間調整を図り登山路の状態や
花の開花状況なども調査しながらまずは旭岳ピークを目指します。
総勢25名の足並みも良く先頭から最後尾までさほど離れる事なく頂上に到着。多少
風はあったものの快晴の頂上で展望を楽しみ、写真を撮って移動。
北斜面の雪渓は予想より少なく融雪が進んでる印象もあっと言う間にコルに降りると
トイレブースの設置個所などを確認し、間宮岳分岐への登山路もチェックしながら順
調でした。大きな登りは間宮岳分岐で終了し、ここからは平坦なお鉢の外輪を辿り、
中岳分岐を経由して中岳温泉への下りとなります。心配していた岩場の残雪はほぼ無
く安全に降りられる事も確認されました。中岳温泉にも残雪は無く浴槽のそばにはス
コップも残置されていていましたが、温泉は冷たく入る事が出来ませんでした。
裾合平の大雪渓には、すでにデポ旗が設置されこちらで用意する手間が省けました。
周回路に特に注意する箇所も無く、大会当日の好天を祈るばかりで準備山行を終えま
した。

下山後は、いつもの湧駒荘で汗を流し旭川市でラーメンを食べて帰札しました。



旭川市東神楽にあるラーメン店「光林坊」


私が注文した「光林坊特製 黒みそ生姜野菜チャーシュー麺」950円


何と言っても生姜の効いた黒みそタレがジンとお腹にしみります。美味しかった!






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