エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

様茶平(999.1m)

2022年01月29日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
6年振り2度目の登頂・・・
様茶平(さまちゃんぺ)(999.1m)
■ 山 行 日   2022年1月28日(金)   日帰り
■ ル ー ト    奥漁川橋P帯~本流林道~南尾根西面トラバースルート
■ メ ン バ ー    夫婦登山 №2
■ 登 山 形 態     山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「空沼岳」「恵庭岳」
■ 三角点・点名  三等三角点  点名「様茶平 サマチャンペ」
■ コースタイム   登り 2時間10分   下り 35分
<登り>
10:45        駐車帯スタート(本流林道)
11:00        ラルマナイ林道出合
12:55        様茶平 頂上

<下り>
13:15        下山開始
13:50        駐車帯


★ 点名は「サマチャンぺ」だった・・・
今日も母親のデイサービス利用の日。8:30に迎えに来て、16:30に帰宅する。
その間約8時間あるが、遅くとも15:30には戻って母親の帰りを出迎えねばと思っている。

実質7時間が自由になれる夫婦の遊びなのだが、デイサービスでの未踏峰狙いは不可能だった。
そこでどうしても近場の里山選択となり、尚且つスキーを楽しみたい要望があれば、場所は限
られてくる。アプローチは1時間前後、登行時間は往復で4時間が限界だから、行く山がどん
どん絞られてくる。

6年前はまだメジャーで無かった「様茶平」。1000mに僅かに届かず地形図にも山名の表
記は無い。知る人だけ知るマイナーな山で当時は今ほど訪れる愛好家はいない静かな山だった。
当時は、点名を「サマチャダイラ」と思っていたが、今になって調べて見ると「サマチャンぺ」
と読むのが正しいようだ。

自宅からのアプローチ。山行タイム。スキー滑降の是非・・等々を勘案して「いいかも」と判
断。一応タイムアウトの設定をして、少し遅い出発もまた一歩前進したエバ夫婦である。


★ トレース泥棒・・・
平日でも登山口の駐車帯には4台の車が停まっていた。すべてスノーシューのようでしっかり
と踏み固められたトレースがルート上にくっくりとあった。私たちも早々に準備を終え、YA
MAPのGPSを起動させてスタート。本流林道を進み、途中のラルマナイ林道分岐からは南
東尾根に取付く予定だった。

分岐でGPSを確認したら起動されておらず、現在地は分かるものの南東尾根取付き場所が不
明瞭で不安になってしまった。メガネを掛けずにスマホの画面を見ているのも判断ミスの原因
なのだが、寒い中で素手になってスマホを操作するのはホント面倒である。

なので判断は早い。
しっかり付けられた本流林道のトレースを辿り、様茶平を目指すこと。
このルートは、前回の下りで利用したが、登り場面で利用するのは始めてだった。

なんとなくの記憶は曖昧で、ところどころの記憶が飛ぶ・・

すっかり、完全にトレース泥棒状態で辿って行くと「ちょっと違うな?」と面倒でも足を止め
てGPSで現在地を確認する。するとどうも頂上に繋がる南尾根には登らず、尾根のすぐ西下
をトラバースするようにトレースが伸びていた。

「なるほどぉ~」と変に感心しながらそのまま泥棒を続けるとその先が頂上だった。



駐車帯からすぐの「本流林道」にあるトレース痕を辿る・・・


林道から離れて南尾根の西斜面に取付き、樹林帯を登る・・・背景には漁岳が見える



★ 2時間10分の登頂・・・
<2016.2.28の記録>はこちら
6年前とは、ルートも時期も違うので、このタイムが早いか遅いかは分からない。
それに今回は、トレース泥棒の楽をしての登頂だから尚更であるが、下りのスキータイムを考慮
しても制限時間内での登頂が出来た事は嬉しかった。ただそれだけである・・。

目的の一つは、「スキーを楽しみたい」だったので時間が無ければ尾根まで登ったところから下
山しても良いと思っていた。しかし、天候と時間の余裕もあり歩を進めている内に頂上に着いて
しまったと言うのが真相である。やっぱり頂上を踏む踏まないで気分は違った。



様茶平(999.1m) 6年ぶり2回目の登頂 小雪舞う視界の無い頂上だったが、満足である・・


6年前には無かった頂上標識が付けられていた。さまちゃんぺとカナも書いてあった。

★ 意外な穴場かも?・・・
20分ほどの滞在で下山体制となる。
先行者の復路のトレースは尾根上を辿ったようで、トレースのお礼が言えないのは残念だった。

私たちは、スキーを楽しみたいので往路のトレースを外さないように往復する事にした。
フカフカの雪質で良く滑りスキーも浮く感じが心地良かった・・。尾根のすぐ下を緩斜度でトラ
バースするようなルート取りで「大滑降」なんて望めないが、今シーズンのスキーとしてはこれ
でも充分満足していた。尾根の先端付近からは斜面の下りとなるが、濃いめの樹林帯の中で慎重
に滑り楽しんだ。林道出合からは、トレースに乗ったりしながら自動運転。あっと言う間の登山
口で、下りのタイムは35分だった。

もう少し時間があれば、他のルートや疎林帯の斜面を探す事も出来たと思うし、楽しめる場所は
意外も多いかも知れない。そう思うとここは意外な穴場でまた来ようと思った次第だ。

登山口に着くと、先行者のグループが帰り支度をしている所で出会いご挨拶とトレースのお礼を
言う。すると「あらぁ~エバさん?」と返事が返って来て見ると山友のうららさんとコズさんグ
ループだった。4人で登っていたらしく同じメンバーで昨年の7月には富良野岳でも再会してい
た方々である。同じ日同じ山に登って出会う偶然・・・またどこかで会いましょうと別れた。


★ おまけ・・・
三角点の点名を調べて見たら、最初の点名は「空沼岳 ソラヌマダケ」と記されていた。
大正初期の事だが、何故「様茶平」に変わったのかは今のところ不明である。






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