エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

上川三山の一角・・・突角山 (1059.4m)

2011年02月15日 | 山紀行 (道北)
上川三山ついに制覇・・・
突 角 山 とっかくさん  (1059.4m)
(4年越し摺鉢山、天幕山に続く突角山を日帰りで・・)

■ 山 行 日     2011年2月15日(火)   日帰り
■ ル ー ト     南西尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー
    夫婦登山 №7
■ 登 山 形 態     山スキー
■ 地 形 図    1/25000地形図  「中愛別」

■ コースタイム   登り 3時間30分  下り 1時間25分

<登り>
 8:20   登山口出発 (27線起点から2キロ地点)
 8:40   林道「越路線」起点 C361地点
 9:25   554.9ピーク
 9:45   林道出合
11:50   突角山 頂上
  (登り 3時間30分)

<下り>
12:05   下山開始
12:45   林道出合
13:05   554.9ピーク
13:13   林道「越路線」起点
13:30   登山口
   (下り 1時間25分)

★ 快晴の予報に誘われて・・・

 上川三山をはじめこの地方には未踏の1000m超峰が多く一つでも多く登頂したいとそのチャンスをいつも狙っていた。しかし、年のせいか自宅から上川までの日帰り山行は早朝出発の夜遅く帰宅・・のパターンは免れず、体力的にも限界を感じ始めていてどの山に行くにしても最低一泊と・・諦めていた。ところが、1月に上川三山の一つ「天幕山」に挑戦した際、道央道(高速道路)と旭川紋別自動車道を利用すると層雲峡まで3時間と掛からず到着し・・・山によっては日帰りも可能かと期待が少しだけ膨らんでいた。

 天幕山の帰りは、往路時の夏道化した高速から一転吹雪の高速となり所要時間も一時間ほど遅かったが、2/15は全道的に晴れ模様の予報と知り思わず日帰りの上川計画を企んだ次第だ。


★ 往路2時間40分・・・

 5:10 眠い目をこすりながら自宅を出発。
岩見沢から無料の高速を利用して比布ICから旭川紋別自動車道へ入り愛別・上川ICで国道39号線に降りる。ここで7:40。後は地形図をナビにして登山口となる上川町越路の二十七線沢林道に向かうと10分ほどで着いてしまった。二十七線分岐(起点)からちょうど2キロ走ったところが最終除雪となりその先に民家は無いようだ。道路脇に車を停め今回の登山口となる。7:53・・自宅から約2時間40分で着いたことになる。
 高速道路は、凍結による速度規制もあったが概ね乾燥した路面で走りやすく順調に走れたことがこのタイムでの到着を可能にしたことは間違いない。本来、自分たちには高値の高速料金も無料区間になったこの時期ならではの恩恵をありがたく利用させていただいた。この期間も今のところ3月末で切れる予定なので、今しか登れないこの地方の山に「無料」の恩恵に甘えたいと思う。






★ ルート・・・

 二十七線沢林道最終除雪地点から約1キロ先のC361に林道分岐があり右折する。分岐には「越路線」と書かれた立派な標識がある(写真)。突角山から派生する南西尾根の末端に向け雪原を歩きまずは554.9ピークを目指す。ピークには樹木がなく展望の良いやや痩せた稜線になっていて西側に辺恵山(べんけやま)が見える。また、目指す突角山の頂上部も尾根上の先に見えているので登行意欲が湧いてくる。しかし、この554.9ピークの稜線は二つのアップダウンがあり復路の登り返しがちょっと辛いかも知れない。ここを過ぎると地形図上の林道と交差しいよいよ南西尾根の急斜面に取付く。標高550m付近である。
 標高800m付近まで急斜面の登りが続くがジグを切りながらゆっくりと少しずつ登るとさほど苦にならずエバ夫婦の登りスタイルだ。樹林帯もそれほど濃くなく雪質もパウダーで下りのスキーには絶好の斜面で楽しみである。800を過ぎると少し緩斜面となり尾根も顕著になってくる。ラッセルも20cm程度で苦にならない。900を超えてくると樹林に樹氷が付き青空に映えて別世界になる。高度計とにらめっこしながら少しずつ痩せてくる頂上部に迫る。その頂上部は雪庇を伴った非常に痩せた稜線でちょっとだけ苦労したが稜線に上がると一気に展望が広がり一番高いところを目指すと間もなく頂上だ。




最終除雪地の道路脇に駐車する



1キロほど歩いた地形図上の361地点に林道分岐がある。
先に見えている小高い山が南西尾根の末端(554.9ピークのある山)である。




実際には林道のすぐ脇を歩いて小沢を渡り南西尾根末端に向けて広い雪原を歩いた。



さて、この写真は誰が撮ったのだろう・・・?



南西尾根の取付きは少しだけ若い灌木帯となっている・・



554.9ピークの稜線上



稜線上から見た突角山



800m付近、緩斜面になった樹林帯を登る



900m付近になると再び急斜面になり樹氷も・・・



青空に映える樹氷はどこで見ても美しいものだ・・



もうすぐ頂上? 登って来た下界のルートを見下ろす・・



頂上手前の痩せ尾根



頂上から少しだけ見えた「摺鉢山」・・・



突角山(1059.4m) 頂上



カメラの高速連射機能でピントもバッチリでしょ・・



今年一番のパウダーを楽しんだ・・・


★ 感謝・・・

 登りの3時間30分も予想していた所要時間より早く、天候と雪質にも大いに助けられた山行だった。頂上からの展望は残念ながら遠望こそ利かなかったが、昨年登った最初の一座「摺鉢山」を望むことが出来たのは唯一の救いかも知れないと感謝している。また、下りでも今年一番と言えるパウダーな新雪を楽しみながら登って来たトレースを頼りに時に奇声を上げて降りることが出来たのもこの時期としてはラッキーだったと思う。
 諦めかけていた上川の日帰り山行がここに実現して本当に良かった。そしてまた、一つの目標だった上川三山を4年越しで制覇出来たのも登りたいという気持ちの持続があればこそで夫婦山行ならではの気軽さも制覇に繋がったと思っている。




復路の554.9稜線から北大雪山系や石狩山系を望むことが出来た



もうすぐ登山口です・・・お疲れ様

★ もう一つの感謝・・・

 上川三山を始めとするこれらの山行に大いに参考にさせていただいたのは、地元旭川の山岳ガイド旭川山楽舎「BEAR」さんのHPでした。このツアーに参加していた方から情報をいただき知ることの出来たHPです。この場をお借りして改めて感謝申し上げお礼に代えさせて頂きます。ありがとうございました。

 http://daisetu.blogspot.com/2010/03/100306-10596m.html「BAER」の突角山