十勝旭岳2月のリベンジ成らず・・・前富良野岳 (1625m)
ベベルイ林道伐採作業で通行止め、急きょ前富良野岳へ変更・・・
■ 山 行 日 2014年4月22日(火) 日帰り
■ ル ー ト 秋雲橋~布部川林道~南尾根~頂上 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №10
■ 登 山 形 態 山スキー&ツボ足登行
■ 地 形 図 1/25000地形図 「本 幸」
■ 三角点・点名 三角点・点名無し
■ コースタイム 登り 4時間15分 下り 1時間30分
<登り>
08:10 ベベルイ林道出合P
08:45~52 ニングルの森・管理棟
09:04 尾根取付き
09:20~30 C900 尾根上
11:15 C1400 尾根上スキーデポ
11:55 C1500 西尾根分岐
12:25 前富良野岳頂上
<下り>
12:45 下山開始
13:00 C1500 西尾根分岐
13:10~15 C1400 スキーデポ地点
13:25~30 C1200 シール外す
14:00 ニングルの森
14:15 ベベルイ林道出合(登山口)
★ 途中の異変・・・
富良野方面に向かう時、自宅から通る道はいつも国道452号線夕張・桂沢湖線を使っている。
夕張岳に登る場合も同じ道路を経由しシューパロ湖の北側に架かる「白銀橋」を通って林道を走るが、
新道となった国道452号線から見下ろす「白銀橋(しらきんばし)」の異変に気が付いて車を止めた。
湖は結氷していてその水位はすでに白銀橋の通行路を上回り水没していた。
今年の夕張岳は、この橋を渡らず新道から林道に繋がる道を辿るかと思うと何故か寂しい気持ちにな
った。山開きとなる6月下旬には詳しい情報が流れると思いますが、消えゆく歴史の産物を見送るの
は、本当に悲しい気持ちになった。
国道452号線から望む「夕張岳」(右奥)と「前岳」(中央)そして「滝ノ沢岳」(左)
新シューパロダム完成に伴って放水を始め、三弦橋やこの白銀橋もやがて湖の下に水没する・・・
★ 展望台・・・
展望台からは富良野市街地と芦別岳、布部岳、富良野西岳などが見渡せる絶景の場所だ。
富良野市東富丘地区から望む絶景の旭岳と前富良野岳
★ リベンジ 旭岳 1335mのはずが・・・
フレベツ林道(原始が原入口) 7:25
2月、旭岳の偵察登山 時は、ダム工事のために車で入る事が出来ずひたすら林道をスキーで歩いて
ここまで来たが、工事も終わったようで車も順調に入る事が出来た。ちょうど3キロ走ると旭岳の西尾根
取付き733に通じるベベルイ林道の出合となる。事前のネット情報では、林道の半分くらいまで除雪が
されていて車で入る事が出来た・・・。とあったので、期待をしていたが林道入口には「伐採作業中のため
関係者以外・・・・」という文言の看板があった。しかし、ゲートが開いていたので自己責任で入る事にした。
林道は情報通りきれいに除雪され新しい砕石も敷かれて整備されていた。
1.4キロほど入ると伐採作業をする重機と多くの作業員が居て車はストップ。
一応、降りて作業員にお願いするも断念せざる負えなく敢え無く引き返す羽目となる。
ちなみに伐採工事はかなり大掛かりに行われているようだった。工期がいつまでか聞く事は出来なかっ
たが林道の除雪は733付近までは終わっている様だった。
今シーズンこの林道を使った旭岳はもう無理かも知れない状況である。
計画を「前富良野岳」に変更し、ベベルイ林道と布部川林道の出合に車を止めて出発準備にはいる。
★ 前富良野岳 1625m・・・
前富良野岳と旭岳は、十勝連峰の最南端に位置する富良野岳1912mの更に南西にあり夏道は無い。
以前、前富良野岳に布部川支流二の沢から遡行して藪を漕ぎ登頂した記録を見た事があるが、通常は
積雪期のみ南尾根か富良野岳から南西尾根を使った登頂が一般的と思われる。また、厳冬期の12月
~3月までは林道の除雪もされていないので数キロの林道を歩かなければならない。
自分の記録では、2002年4月9日に初登頂している。
原始が原の一角にテントを張り、当日登った記憶はあるがルートはあいまいだ。
山頂に立った記憶も景色もあったかどうかさえ思い出せず、ついて行くだけで精一杯だったのかも知れ
ない。確か翌日はトウヤウスベ山と大麓山にも登る計画だったが、視界の悪い原始が原からの登行が
難しく敗退した記録が残っていた。
そんな経緯からチーヤンを含めて夫婦で登る前富良野岳が初登頂と言っても過言ではない。
原始が原に続く布部川林道はまだ除雪はされておらず最初からスキーで歩く。
8:00出合のスペースに車を停めて出発準備に入り8:10にスタートした。
写真手前がベベルイ林道入口、車の後ろ側に布部川林道が続く・・・
★ 多くのトレース・・・
天候は高曇り、風はほとんど無く気温も比較的高い。歩き始めてすぐに汗が吹き出す。
林道の積雪はまだ1mほどあるように見えた。ルート上には多くのスキートレースがあり、先週の
日曜日だろうか?取りあえず最初の目標は、原始が原入口に建つ「ニングルの森管理棟」を目指した。
スタートから約1.5キロ30分程で管理棟に着く。
太陽も顔を出し暑くなって来たので上着のカッパを脱いだ。
★ 尾根まで作業道あり・・・
管理棟 8:52発
10分程林道を進むと二股があり両方にトレースがあった。
右を辿ると布部川沿いに原始が原へ、左は今回のルートとなる南尾根に通じているようだ。
地形図には載っていないがこの道結局は900m尾根上に繋がっていて更に尾根上にも作業道が続き
何の苦労も無くここまで来てしまった。
900尾根上 9:20~30 休憩
南尾根上900m付近から
尾根上約1200m付近から南東に望むトウヤウスベ山と大麓山
★ 核心部・・・
尾根上1400m付近 11:15 スキーデポ
1200m付近で森林限界となり少しずつ斜度も増して来るが、1300m付近(下の写真で尾根上が黒く
なっている場所)まではスキーでも登行は楽だった。しかし、1300m付近の尾根上からハイ松が顔を
出し歩く事が出来ないので二の沢側の斜面をトラバースするように辿る事になる。
この日気温も高めで雪面はザラメ状で軟らかくスキーのエッジを利かせて何とか歩く事は出来た。
ただ、登るに連れ更に斜度が増しその分恐怖心も増して来る。一旦ハイ松の切れた尾根上に登り返し
1400m付近でスキーをデポする事にした。
このルート上の核心部と言える場所だ。
しかし、チーヤンはデポに疑問符を付ける。
出来れば旭岳まで縦走しそのまま伐採作業中のベベルイ林道を辿って下りたかったらしい。
作業現場だけ林道から外れた樹林帯に姿を隠し、それ以外はシートラで林道を歩いて下山という思い
があったようだ。
わたし的には、仮に旭岳に行ける状況でも再び前富良野岳まで登り返し往路の往復をするつもりだった
のでシートラはせずにデポの決断だった。 (でも本当は、最初から旭岳に縦走するつもりは無かった)
チーヤンは、泣く泣く承諾はしてくれた。
デポした後、ツボ足で直登する。
時には膝まで埋まる場面もあったが約40分掛かって1500mの西尾根に辿り着いた。
1500m西尾根合流点 11:55
間もなく1500mの西尾根と合流するが、急登でちよっと怖かった・・・
★ 男性的な本峰・・・
西尾根合流点から始めて本峰を望むがすぐ北側の岩峰も影響してか実に男性的な山に見えた
前富良野岳頂上 12:25着
高曇りで視界は比較的良好。風は微風でまったく寒くはない。
北東側に主峰富良野岳を望みその高さと大きさの違いを実感する。
登り4時間15分
予報は曇りだったので眺望は期待していなかったが、360度の展望と風が弱かった事が何より嬉しい。
旭岳までのルートを目で辿り、見下ろす旭岳までの標高差300mと目の前の岩峰、尖った1499ピーク
の通過そして登り返し・・・を考えるととても行く気にはなれなかった。それにはチーヤンも納得してくれて
来期のリベンジを誓ったところだ。
いつものように山頂コーラで乾杯し、登行4時間を凝縮した感動に慕っていた。
主峰・富良野岳を背に前富良野岳1625m頂上にて
縦走を諦めた旭岳を背に・・前富良野岳頂上にて
頂上から辿って来た西尾根を見下ろす・・・
頂上から望む2座が懐かしい・・・
★ 早い下山・・・
下山開始 12:45
南尾根分岐からの急斜度の下りは慎重に一歩ずつ降りた。
腐った雪で何度か膝上までズボッと埋まりコケそうになったが、はやり下りは早いと実感する。
1400mスキーデポ地点 13:10~15
急斜面のここではシールを付けたままスキーを履いて降りる事にした。
二の沢側の急斜面はシールを付けたままでも止まらぬ速さで滑ってしまう。
1200m上部 シールを外す 13:25~30
1200m上部からようやくシールを外してスキーを楽しむ余裕が・・・
ニングルの森管理棟 14:00
登山口駐車地 14:15
いつも感じているがスキーの下りはあっという間だ・・・
頂上から僅か1時間30分での下山だった。
思い掛けない予定変更の前富良野岳だったが、二人とも満足の登頂と無事の下山に安堵していた。
旭岳のリベンジは来期の良き日に計画をしてこの山域の1000m超峰未踏峰に区切りを付けたい。
下山後、ベベルイ林道の入口を見るとチェーンが張られ施錠されていた。
今朝こういう状態なら最初から前富良野岳にしていたと思うが、ダメ承知の自己責任で入った林道で
あることとその様子が分かっただけでも成果はあったので、掛かった時間のロスとは考えていない。
★ 更なる偵察・・・
次の山行計画の中に「夕張・屏風山1261m」があってこの時期の取付き林道の様子が知りたく偵察
に寄る事にした。帰路には少し遠回りになるが出直すよりは遥かに近いので国道273号線を南下して
占冠方面に車を走らせた。
金山峠を越えてから右奥に屏風山らしき岩稜の東面が見えた。
斜面にはまだびっしりと雪が付いていて残雪状態は良いようだ・・・。
計画の取付きは更に先で、湯の沢温泉を過ぎて約2.5キロ南下しぺぺシェル川に架かる「十軒橋」
手前右側の林道(地形図には載っていない)と橋を過ぎてから右側に出合う林道(地形図に載っている)
「ペンケニニウ林道」の二本の偵察だった。
手前の林道は少し入った所で残雪があり車は10数メートルしか入れなかった。残雪はあるが周りは
笹が顔を出し川も勢い良く流れているので上流でのスノーブリッジの存在に不安が残った。
重要な林道はペンケニニウ林道
国道出合から雪は無く工事車両が通った形跡で一時ラッキーかも・・・と車を走らせた。
しかし、僅か1キロほど走ったところでゲートがあり施錠されていた。仮にここから目標にしている
尾根の取付きまで林道を歩くとすればまだ4キロ程ある。
ぺぺシェル川左岸沿いに標高600m付近まで林道が延びていて、そこから屏風山に通じる
南東主稜線へ小尾根に取付き、787を経由して主稜線926を辿るルートを考えていた。
上部の状況は判らないが、今季の挑戦は諦めて来期以降に計画を立てる事にした。
ここは、はやりテントを持ち上げ林道終点でテン泊し翌日アタック・・・の計画が無難と思った。
登行の時期は3月下旬から4月上旬と決める・・・来年が楽しみだ。 以上偵察終了。
帰路、静まり返った占冠の道の駅に寄りソフトクリームを購入。
そしてむかわ町穂別の「樹海温泉はくあ」で汗を流して18:00帰宅した。
ベベルイ林道伐採作業で通行止め、急きょ前富良野岳へ変更・・・
■ 山 行 日 2014年4月22日(火) 日帰り
■ ル ー ト 秋雲橋~布部川林道~南尾根~頂上 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №10
■ 登 山 形 態 山スキー&ツボ足登行
■ 地 形 図 1/25000地形図 「本 幸」
■ 三角点・点名 三角点・点名無し
■ コースタイム 登り 4時間15分 下り 1時間30分
<登り>
08:10 ベベルイ林道出合P
08:45~52 ニングルの森・管理棟
09:04 尾根取付き
09:20~30 C900 尾根上
11:15 C1400 尾根上スキーデポ
11:55 C1500 西尾根分岐
12:25 前富良野岳頂上
<下り>
12:45 下山開始
13:00 C1500 西尾根分岐
13:10~15 C1400 スキーデポ地点
13:25~30 C1200 シール外す
14:00 ニングルの森
14:15 ベベルイ林道出合(登山口)
★ 途中の異変・・・
富良野方面に向かう時、自宅から通る道はいつも国道452号線夕張・桂沢湖線を使っている。
夕張岳に登る場合も同じ道路を経由しシューパロ湖の北側に架かる「白銀橋」を通って林道を走るが、
新道となった国道452号線から見下ろす「白銀橋(しらきんばし)」の異変に気が付いて車を止めた。
湖は結氷していてその水位はすでに白銀橋の通行路を上回り水没していた。
今年の夕張岳は、この橋を渡らず新道から林道に繋がる道を辿るかと思うと何故か寂しい気持ちにな
った。山開きとなる6月下旬には詳しい情報が流れると思いますが、消えゆく歴史の産物を見送るの
は、本当に悲しい気持ちになった。
国道452号線から望む「夕張岳」(右奥)と「前岳」(中央)そして「滝ノ沢岳」(左)
新シューパロダム完成に伴って放水を始め、三弦橋やこの白銀橋もやがて湖の下に水没する・・・
★ 展望台・・・
展望台からは富良野市街地と芦別岳、布部岳、富良野西岳などが見渡せる絶景の場所だ。
富良野市東富丘地区から望む絶景の旭岳と前富良野岳
★ リベンジ 旭岳 1335mのはずが・・・
フレベツ林道(原始が原入口) 7:25
2月、旭岳の偵察登山 時は、ダム工事のために車で入る事が出来ずひたすら林道をスキーで歩いて
ここまで来たが、工事も終わったようで車も順調に入る事が出来た。ちょうど3キロ走ると旭岳の西尾根
取付き733に通じるベベルイ林道の出合となる。事前のネット情報では、林道の半分くらいまで除雪が
されていて車で入る事が出来た・・・。とあったので、期待をしていたが林道入口には「伐採作業中のため
関係者以外・・・・」という文言の看板があった。しかし、ゲートが開いていたので自己責任で入る事にした。
林道は情報通りきれいに除雪され新しい砕石も敷かれて整備されていた。
1.4キロほど入ると伐採作業をする重機と多くの作業員が居て車はストップ。
一応、降りて作業員にお願いするも断念せざる負えなく敢え無く引き返す羽目となる。
ちなみに伐採工事はかなり大掛かりに行われているようだった。工期がいつまでか聞く事は出来なかっ
たが林道の除雪は733付近までは終わっている様だった。
今シーズンこの林道を使った旭岳はもう無理かも知れない状況である。
計画を「前富良野岳」に変更し、ベベルイ林道と布部川林道の出合に車を止めて出発準備にはいる。
★ 前富良野岳 1625m・・・
前富良野岳と旭岳は、十勝連峰の最南端に位置する富良野岳1912mの更に南西にあり夏道は無い。
以前、前富良野岳に布部川支流二の沢から遡行して藪を漕ぎ登頂した記録を見た事があるが、通常は
積雪期のみ南尾根か富良野岳から南西尾根を使った登頂が一般的と思われる。また、厳冬期の12月
~3月までは林道の除雪もされていないので数キロの林道を歩かなければならない。
自分の記録では、2002年4月9日に初登頂している。
原始が原の一角にテントを張り、当日登った記憶はあるがルートはあいまいだ。
山頂に立った記憶も景色もあったかどうかさえ思い出せず、ついて行くだけで精一杯だったのかも知れ
ない。確か翌日はトウヤウスベ山と大麓山にも登る計画だったが、視界の悪い原始が原からの登行が
難しく敗退した記録が残っていた。
そんな経緯からチーヤンを含めて夫婦で登る前富良野岳が初登頂と言っても過言ではない。
原始が原に続く布部川林道はまだ除雪はされておらず最初からスキーで歩く。
8:00出合のスペースに車を停めて出発準備に入り8:10にスタートした。
写真手前がベベルイ林道入口、車の後ろ側に布部川林道が続く・・・
★ 多くのトレース・・・
天候は高曇り、風はほとんど無く気温も比較的高い。歩き始めてすぐに汗が吹き出す。
林道の積雪はまだ1mほどあるように見えた。ルート上には多くのスキートレースがあり、先週の
日曜日だろうか?取りあえず最初の目標は、原始が原入口に建つ「ニングルの森管理棟」を目指した。
スタートから約1.5キロ30分程で管理棟に着く。
太陽も顔を出し暑くなって来たので上着のカッパを脱いだ。
★ 尾根まで作業道あり・・・
管理棟 8:52発
10分程林道を進むと二股があり両方にトレースがあった。
右を辿ると布部川沿いに原始が原へ、左は今回のルートとなる南尾根に通じているようだ。
地形図には載っていないがこの道結局は900m尾根上に繋がっていて更に尾根上にも作業道が続き
何の苦労も無くここまで来てしまった。
900尾根上 9:20~30 休憩
南尾根上900m付近から
尾根上約1200m付近から南東に望むトウヤウスベ山と大麓山
★ 核心部・・・
尾根上1400m付近 11:15 スキーデポ
1200m付近で森林限界となり少しずつ斜度も増して来るが、1300m付近(下の写真で尾根上が黒く
なっている場所)まではスキーでも登行は楽だった。しかし、1300m付近の尾根上からハイ松が顔を
出し歩く事が出来ないので二の沢側の斜面をトラバースするように辿る事になる。
この日気温も高めで雪面はザラメ状で軟らかくスキーのエッジを利かせて何とか歩く事は出来た。
ただ、登るに連れ更に斜度が増しその分恐怖心も増して来る。一旦ハイ松の切れた尾根上に登り返し
1400m付近でスキーをデポする事にした。
このルート上の核心部と言える場所だ。
しかし、チーヤンはデポに疑問符を付ける。
出来れば旭岳まで縦走しそのまま伐採作業中のベベルイ林道を辿って下りたかったらしい。
作業現場だけ林道から外れた樹林帯に姿を隠し、それ以外はシートラで林道を歩いて下山という思い
があったようだ。
わたし的には、仮に旭岳に行ける状況でも再び前富良野岳まで登り返し往路の往復をするつもりだった
のでシートラはせずにデポの決断だった。 (でも本当は、最初から旭岳に縦走するつもりは無かった)
チーヤンは、泣く泣く承諾はしてくれた。
デポした後、ツボ足で直登する。
時には膝まで埋まる場面もあったが約40分掛かって1500mの西尾根に辿り着いた。
1500m西尾根合流点 11:55
間もなく1500mの西尾根と合流するが、急登でちよっと怖かった・・・
★ 男性的な本峰・・・
西尾根合流点から始めて本峰を望むがすぐ北側の岩峰も影響してか実に男性的な山に見えた
前富良野岳頂上 12:25着
高曇りで視界は比較的良好。風は微風でまったく寒くはない。
北東側に主峰富良野岳を望みその高さと大きさの違いを実感する。
登り4時間15分
予報は曇りだったので眺望は期待していなかったが、360度の展望と風が弱かった事が何より嬉しい。
旭岳までのルートを目で辿り、見下ろす旭岳までの標高差300mと目の前の岩峰、尖った1499ピーク
の通過そして登り返し・・・を考えるととても行く気にはなれなかった。それにはチーヤンも納得してくれて
来期のリベンジを誓ったところだ。
いつものように山頂コーラで乾杯し、登行4時間を凝縮した感動に慕っていた。
主峰・富良野岳を背に前富良野岳1625m頂上にて
縦走を諦めた旭岳を背に・・前富良野岳頂上にて
頂上から辿って来た西尾根を見下ろす・・・
頂上から望む2座が懐かしい・・・
★ 早い下山・・・
下山開始 12:45
南尾根分岐からの急斜度の下りは慎重に一歩ずつ降りた。
腐った雪で何度か膝上までズボッと埋まりコケそうになったが、はやり下りは早いと実感する。
1400mスキーデポ地点 13:10~15
急斜面のここではシールを付けたままスキーを履いて降りる事にした。
二の沢側の急斜面はシールを付けたままでも止まらぬ速さで滑ってしまう。
1200m上部 シールを外す 13:25~30
1200m上部からようやくシールを外してスキーを楽しむ余裕が・・・
ニングルの森管理棟 14:00
登山口駐車地 14:15
いつも感じているがスキーの下りはあっという間だ・・・
頂上から僅か1時間30分での下山だった。
思い掛けない予定変更の前富良野岳だったが、二人とも満足の登頂と無事の下山に安堵していた。
旭岳のリベンジは来期の良き日に計画をしてこの山域の1000m超峰未踏峰に区切りを付けたい。
下山後、ベベルイ林道の入口を見るとチェーンが張られ施錠されていた。
今朝こういう状態なら最初から前富良野岳にしていたと思うが、ダメ承知の自己責任で入った林道で
あることとその様子が分かっただけでも成果はあったので、掛かった時間のロスとは考えていない。
★ 更なる偵察・・・
次の山行計画の中に「夕張・屏風山1261m」があってこの時期の取付き林道の様子が知りたく偵察
に寄る事にした。帰路には少し遠回りになるが出直すよりは遥かに近いので国道273号線を南下して
占冠方面に車を走らせた。
金山峠を越えてから右奥に屏風山らしき岩稜の東面が見えた。
斜面にはまだびっしりと雪が付いていて残雪状態は良いようだ・・・。
計画の取付きは更に先で、湯の沢温泉を過ぎて約2.5キロ南下しぺぺシェル川に架かる「十軒橋」
手前右側の林道(地形図には載っていない)と橋を過ぎてから右側に出合う林道(地形図に載っている)
「ペンケニニウ林道」の二本の偵察だった。
手前の林道は少し入った所で残雪があり車は10数メートルしか入れなかった。残雪はあるが周りは
笹が顔を出し川も勢い良く流れているので上流でのスノーブリッジの存在に不安が残った。
重要な林道はペンケニニウ林道
国道出合から雪は無く工事車両が通った形跡で一時ラッキーかも・・・と車を走らせた。
しかし、僅か1キロほど走ったところでゲートがあり施錠されていた。仮にここから目標にしている
尾根の取付きまで林道を歩くとすればまだ4キロ程ある。
ぺぺシェル川左岸沿いに標高600m付近まで林道が延びていて、そこから屏風山に通じる
南東主稜線へ小尾根に取付き、787を経由して主稜線926を辿るルートを考えていた。
上部の状況は判らないが、今季の挑戦は諦めて来期以降に計画を立てる事にした。
ここは、はやりテントを持ち上げ林道終点でテン泊し翌日アタック・・・の計画が無難と思った。
登行の時期は3月下旬から4月上旬と決める・・・来年が楽しみだ。 以上偵察終了。
帰路、静まり返った占冠の道の駅に寄りソフトクリームを購入。
そしてむかわ町穂別の「樹海温泉はくあ」で汗を流して18:00帰宅した。