11月3日(木) 午前
第21回講座「クモからみた虫と自然」
講師:京都女子大学 現代社会学部 学部長 中田 兼介さん
場所:あくあぴあ芥川 3階多目的ホール
今日の講座はたかつき市民環境大学で今まで学習してこなかった「クモ」
について中田講師にたっぷり講義していただきました。
クモの主な特徴は
・クモはカニやエビと同じ節足動物で頭胸部に8本の脚と脚が変形してできた
触肢が2本ある
・オスの触肢は精子を受け渡す役割があるので先端がふくらんでいる
・クモは2022年4月現在世界で50483種、日本だけでも1600種以上みられ、
1日に2種更新されるほど新種がどんどん見つかっている
・クモは孤独な生き物で縄張りを持ち子育てを基本行わない
繁殖の時だけ同種個体と触れ合うが、卵がかえったらすぐにばらばらに散って
しまう
ジョロウグモは例外でオスとメスが同居する
・主なエサは生きた虫で、手に入るものは何でも食べる
メスが求愛してきたオスを食べてしまうこともある
等々、わかりやすく解説していただきました。
また日本や世界の珍しいクモの話など興味深い話がたくさんあり、中田講師も
2時間の講義では話きれないと言われました。
講座生から大変好評な講座でした。
11月3日(木)午後
第22回講座「クモを観察してみよう」
講師:京都女子大学 現代社会学部 学部長 中田 兼介さん
場所:あくあぴあ芥川周辺
中田講師より秋は成虫のクモがあまりおらず子グモなので張っている網も
小さいことが多い。照明の下・手すり・壁などを注視すると見つけられます。
想像しているよりたくさんのクモがいるので楽しんでくださいと言われました。
探し始めると、さっそく出口で発見できました。
クモを透明な袋に入れてルーペで観察します。
今まであまり見ることがなかった壁も注意深く探していきます。
発見したクモはシロカネグモ、コモリグモ、カニグモ、ジョロウグモ、オニグモ、
ハエトリグモ、アシナガグモなど20種以上にもなりました。
中でも白っぽい腹部と黒色の斑紋で笑っているように見えるビジョオニグモと
アリに擬態したハエトリグモの仲間のアリグモが興味深かったです。
講座の最後に中田講師はクモは嫌われている生き物ですが、多くの受講生に
おもしろいと言ってもらえてありがたいです、この体験を身近な人に伝えて
くださいと言われました。
次回の講座 11月10日(木)
午前:「高槻に見る野生動物」
場所:阿武山公民館2階大集会室
午後:「高槻の都市公園、街路樹を巡ってみよう」
場所:阿武山公民館から上の池公園