先日渡辺淳一氏の著になる「孤舟」を読んでみた。
定年退職後のサラリーマンの哀感を採り上げたこの作品は小生の現在の境遇とまさに合致するため興味深く読み終えたのだがあまりにも自分が考えていること、やっていることを見透かされているような気がして驚かされることがしばしばだった。
さして再就職する気も無いのに形だけ職探しをしてすぐ諦めてしまう主人公の姿はまさに自分自身の生き写しで苦笑いをするほかなかった。
たしか氏は若くして医学界から文筆業に転進、いわゆる定年退職は経験されてないハズだがこの小説を創り出す構想力は凄い。
定年退職者の環境変化や心理状態についての描写も巧みでこれは取材力に負うものかもしれないが感覚が鋭敏でなければこれほどまでに紡げないだろう。
たしか氏の著書に「鈍感力」というのがあったように記憶しているが本当に鈍感であればこれだけの作品を完成できないし作家業もつとまらないと思う。
氏の言う「鈍感」と世間一般でいう「鈍感」とはミーニングがかなり異なるかもしれない。
定年退職後のサラリーマンの哀感を採り上げたこの作品は小生の現在の境遇とまさに合致するため興味深く読み終えたのだがあまりにも自分が考えていること、やっていることを見透かされているような気がして驚かされることがしばしばだった。
さして再就職する気も無いのに形だけ職探しをしてすぐ諦めてしまう主人公の姿はまさに自分自身の生き写しで苦笑いをするほかなかった。
たしか氏は若くして医学界から文筆業に転進、いわゆる定年退職は経験されてないハズだがこの小説を創り出す構想力は凄い。
定年退職者の環境変化や心理状態についての描写も巧みでこれは取材力に負うものかもしれないが感覚が鋭敏でなければこれほどまでに紡げないだろう。
たしか氏の著書に「鈍感力」というのがあったように記憶しているが本当に鈍感であればこれだけの作品を完成できないし作家業もつとまらないと思う。
氏の言う「鈍感」と世間一般でいう「鈍感」とはミーニングがかなり異なるかもしれない。