再び永六輔氏のエッセイに寄せて

一昨日に引き続き再び永六輔氏のエッセイに触れたい。
「期日前投票」のご経験者はご存じだろうが期日前投票に行くとその理由を問われる。
といっても、レジャーのためなのか、商用なのか、というような選択肢の中から該当する項目を選ぶだけなのだが氏はこれが気に召さなかった。
というのもこの選択肢はあくまでも「投票日当日に当地にいない」ことが前提になっており当日当地にいながら多忙のため期日前に投票を済ませておきたいという層に適切な選択肢はなかった。
氏が期日前投票所の担当者に質問したら「今ある項目から近いものを選んでほしい」と言われたという。
たしかに現下の「期日前投票」は「不在者」だけを想定しているわけではないだろう。
ならば期日前投票を行う理由として不在ではない場合も準備したらどうかと思うのである。
わが選挙区は期日前投票に記名捺印を要求するようになったと記憶しているがこれもいささか行き過ぎではないかと思う。
これから期日前投票者の数は着実に増えていくだろうがその割に行政は硬直的で変化即応性に欠けているといわねばならない。