グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

米FRB議長の利上げ示唆に思う

2016年08月27日 | 日記
米国連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が26日の経済政策シンポジウムで「米経済は緩やかな拡大が続き、追加利上げの条件が整ってきた」と述べた。
マーケットは昨年12月に引き続きこの9月にも再利上げがなされる可能性ありと踏んでいるようだ。
ふと我が国の超低金利状態とのあまりの違いに驚かされた。
マイナス金利やら、ETFの購入額増加方針など日銀は今も緩和政策を続けているのである。
一体どこまでやるのか、という感じだ。
どうも日銀総裁は物価目標2%の呪縛に捉われているのではないか。
今まで氏の「やれるものは何でもやる」という発言を何度も耳にしたが残念ながら現下のデフレ状況は金融緩和だけで脱却できるものではない。
それを気負って「やれることを何でもやられたら」かえって副作用がひどくなるだけだ。
物価目標もアベノミクスも一度立ち止まって考えなおしたらどうだろう。
貧富の格差や社会保障不安は金融緩和だけでは解決しないのである。
物価目標2%というのは日銀の政策だけではどうにもならない。
日本の現況は医師が患者の薬効が出ていないからと言って処方量をどんどん増やしている姿に似ている。