共同通信社が9,10日に行った電話世論調査で内閣支持率が続落しとうとう不支持率と逆転してしまった。
首相や官房長官などは例によって「支持率だけを気にして仕事をしているわけではない」と強弁するのだろうが政治は結果責任、当面支持率を向上させるカードがないだけに内心相当気を揉んでいるのではないか。
コロナ新規感染者数は上昇傾向、緊急事態宣言で何とか求心力を発揮しようとするが頼みの感染対策専門家の意見もどちらかといえば悲観的で政権の加勢にはなっていない。
今になってみれば例のGoToトラベルキャンペーンは当初の方針通りコロナ禍の終息後に実施すべきだったが何を間違ったか、終息を待たずにスタートし反論が出ても「移動によって感染者が判明した事例は極めて少ない」として封じてしまった。
しかしGoToトラベルキャンペーンを実施することによって(直接キャンペーンに参加することがなかろうとも)多くの国民の中で気の緩みが生まれたことは否定できない。
とにかく政府が人の移動を推し進めたのだからねぇ・・・、しかも貴重な税金を使って。
もしそうでないというのなら今日の第3波の状況は説明がつかない。
結局ここ数年間のインバウンド需要急拡大という成功体験がGoToトラベルキャンペーンをここまで引っ張り続けたことの遠因になっているのではないか。
長らく一強体制を続けた前政権の驕りも負のDNAとして影響しているようだ。