高速通信規格「5G」の技術情報を不正に持出ししたとしてソフトバンク元社員が逮捕されるというニュースがあった。
「5G」といえばIoTやDX などあらゆる企業が関心を持っている分野に大きな影響を与える基幹技術であり通信キャリアにとってまさに当面の生命線といっていいだろう。
さらに当該容疑者が犯行の翌月ライバル会社である楽天モバイルに転職していたというからこれは様々な憶測を呼びそうだ。
楽天モバイルは「警察の捜査に全面的に協力していく」とのスタンスだが事前に当該容疑者の技術情報持ち出しを認識していたかどうか、が大きな分かれ目だ。
当該容疑者が一存でソフトバンクの技術情報を持出しいずれ転職先で利活用しようとしていたのならいざ知らず、仮に楽天モバイルが事前に何らかの情報を得ていたとしたら大きな問題に発展していくだろう。
かってソフトバンクは携帯電話ビジネスに乗り出す際、英国のボーダーフォン社を買収して事業の基礎を築いたように記憶している。
ところが楽天モバイルの場合はほとんど徒手空拳で携帯電話事業をスタートしている。
そして未だに事業を軌道に乗せるのに悪戦苦闘の毎日だがそれでまさか不正に手を染めている、なんてことはないでしょうね・・。