グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

インターネット時代の政権運営

2010年11月09日 | 日記
尖閣衝突ビデオの流出は菅政権にとって大きなダメージになっている。
特に今回は国民の多くが流出つまりビデオ公開に肯定的であることが政府・民主党にとって辛いところである。
一体なぜ菅政権は当初見込まれていた公開方針を変更したのだろうか。
たとえ一部でも公開しておればこんな騒ぎにはならなかったに違いない。
世はインターネット時代、本当に隠し立ては難しい時代になった。
また昔のマスメディア時代と違って世論をコントロールすることも難しくなってきた。
中国などは例によって情報統制などで対応しているようだが決して長続きしないと思う。
これからの政権運営は従来以上にオープンで国民に丁寧に対応する姿勢が重要になるだろう。
またあらゆる局面でドミノ現象もおきやすくなっている。
インターネットはまさに両刃の剣である。
為政者須く肝に命ずべし。


就活シーズン突入に思う

2010年11月08日 | 日記
昨日の新聞を見ていたら「就活シーズン突入」の見出しが目に入った。
この場合の「就活シーズン」とはいうまでもなく来年3月新卒者ではなく再来年3月新卒者を想定したものであるがやはりこの状況というのは異常ではないかと思う。
私が大学を卒業する前後はある種の紳士協定が生きており4年生の7月まで企業は学生と採用活動に伴う接触が禁じられていた(少なくとも表向きは)がいつの日かこのルールが吹き飛んでしまった。
昨今の(正規社員)採用人数削減傾向と相まって学生諸君の焦りは相当なものである。
本来勤しむべき勉学活動もそこそこに就職活動に翻弄されるのは学生にとって不幸であるし国家の損失でもある。
一部の企業、業界に採用時期繰り下げの動きが見られるがまだ限定的である。
企業は採用活動全般を見直し学生に勉学の機会を十分与えて欲しい。
採用時期は遅くなっても優秀な人材を確保できるような自社の魅力作りに腐心し結果を出していったらどうだろうか。




民主党は09マニフェストの見直しを

2010年11月07日 | 日記
昨日国交相が八ッ場ダムの中止方針見直しを表明した。
民主党は政権奪取時に自民党政権産物の一掃を目指したが八ッ場ダムの建設中止もその一つだった。
しかし本件については工事の相当部分が進んでいること、地元側もその多くが建設を望んでいることから多くの議論を呼んでいた。
結論からいえば小生は今回の国交相の勇気と英断を評価している。
政権交代があったからといって全て白紙に戻していいというものではなく是々非々の判断が重要だろう。
それより民主党は09マニフェストをキチンと見直し国民・有権者に諮ったらどうか。
今回みたいに五月雨式に、なし崩し的に変質していくことは民主党にとってマイナスである。
前幹事長はよく「09マニフェストは国民との約束」とのたまうが参院選大敗後の今それは正しくないだろう。
民主党は腰の据わった政治を行うためにもう一度綱領なりマニフェストなりを見直したほうがよい。

尖閣衝突ビデオ流出に思う

2010年11月06日 | 日記
尖閣衝突ビデオ流出のニュースに接していささか不謹慎だが思わず笑ってしまった。
与野党の間であれだけ大騒ぎしてようやく関係する議員が6分程度の映像にたどり着いたかと思うとその直後に全国民が今度は44分のも長尺モノを手に入れたからだ。
今回の流出は不注意でも過失でもないし単なる愉快犯的行動でもない。
流出ルートはまだ解明されていないが犯人はビデオ公開を渋る政府に何らかの抗議あるいは「国民の知る権利」への正義感から行動に及んだものだろう。
ユーザー名が「sengoku38」というのも思わせぶりである。
世論もさほど否定的ではなく一部には喝采もあるようだ。
しかし日本は法治国家である。
犯人は国家公務員法違反を免れられないと思う。
またどんな情報セキュリティ対策も人心には無力だということも教えられた事件ではあった。


小沢前幹事長国会招致拒否は四方一両損

2010年11月05日 | 日記
小沢前幹事長の国会招致拒否が永田町で波紋を呼んでいる。
菅首相はまだこの問題の対応を幹事長任せにしているが相手はキャリア、年齢、政治力何をとっても現幹事長より上位にあり党ナンバー2の職にあるとはいえ荷が重い。
ここは代表自ら乗り出して早期決着を図らない限り党としてのガバナンス能力を疑われよう。
前幹事長も一旦は「国会の意向に従う」と言っておきながら安易に前言を翻すようでは国会議員としての信義を問われる。
自らの行動にやましい所がなければキチンと説明責任を果たすのが筋だと思うが。
野党は相変わらず政争の具としてこの問題を弄んでいるように見えるがこれはこれ、姑息な点数稼ぎはひとまず横において大人の対応をしていかないと国民の支持を得られないだろう。
国会停滞の最大の被害者はいうまでもなく国民である。
重要法案の店晒しが続けば国民の困窮は広がるばかりである。
小沢前幹事長の国会招致拒否は民主党、小沢氏本人、自民党外の野党、国民全てにとってダメージを与えている。
一体誰がこの状態を打開するのか・・・。

プロ野球は筋書きのないドラマだ

2010年11月04日 | 日記
今年のプロ野球日本シリーズはセ・リーグの覇者中日とペナントレースでは3位ながらその後のCS(クライマックスシリーズ)で上位チームを撃破してきた千葉ロッテという興味深い組み合わせで行われている。
「下克上」千葉ロッテの勢いは今も止まらず常に先手を取る形で第4戦まできたが昨日の試合は凄かった。
中盤あたりから予期せぬシーンが続出、結末やいかに・・・と見ていたが9回裏、10回裏は本当にハラハラ、ドキドキだった。
結局2度の大ピンチをしのいだ中日がツキと粘りで大接戦をモノにし対戦成績をタイにしたがまだまだ波乱は続きそうだ。
野球はまさに筋書きのないドラマである。
存分に楽しもうではないか。
日本シリーズの影で目立たなかったがうれしいニュースがあった。
以前このブログで取り上げた横浜ベイスターズの身売り話が白紙に戻った。
TBSは多少の本業不振に動じることなくベイスターズ再生に注力し横浜を、そして日本プロ野球を沸かせて欲しい。

不可解なJALの労使関係(その2)

2010年11月03日 | 日記
週刊AERA誌の最新号(11月8日号)特集に「JAL 居座る戦犯」がある。
経営再建の為に退職勧奨だけでなく整理解雇を進めようとしているJALの内部で本来経営責任を負うべき役員が残留(あるいは系列企業に天下り)している実態を指摘したモノだがその中の中心人物が現在労務全般を担当する専務だそうだ。
先般このブログで「JALが立ち直るためにフツーの労使関係構築が急務」としたがAERA誌によれば残念ながら旧来の労使関係も温存されたままのようだ。
これでは難航している整理解雇が仮に実現したとしても恒久的な経営再建は望めないだろう。
なんといってもJALは日本の顔でもある。
海外出張の際何回となくお世話になった航空会社でもある。
真に生まれ変わった姿を一日も早く見たいものである。



菅内閣と支持率

2010年11月02日 | 日記
菅内閣誕生以来激励の意味合いで幾度となく菅内閣に対する苦言を呈してきた。
いつだったか「内閣支持率は限界に近づくのではないか」と危惧したが直近の日経・テレビ東京調査によれば残念ながらとうとう「支持」と「不支持」が逆転し数字が裏付ける結果になってしまった。
首相、閣僚共に職務に不慣れ(ある程度は止むを得ないが)なうえに危機管理能力も足らない。
最近は国会中継やぶら下がりの菅首相の姿を痛々しさ半分、情けなさ半分の気持ちで見ることが多い。
菅内閣(あるいは民主党)の唯一の頼みである世論も今や離反しつつある。
菅首相の発言は原則論、抽象論に終始しマニフェストさえどう変わったのか全く分からない。
何をどうしようとするのか分からないままでは離反も当然だろう。
政権交代前「一度民主党に政権を任せて欲しい」と連呼、豪語していたが民主党政権の出来はこの程度だったのか。
当時「ネクスト・キャビネット」は何を学んでいたのか。
今はただ失望だけである。


ハローウィン飾りつけの流行に思う

2010年11月01日 | 日記
いつの頃からか商業施設でのハローウィン飾りつけが盛んになってきた。
小生が若かりし頃はあまりこの記憶がないのでここ15~20年くらいのことだろう。
街を歩くと大はショッピングセンター、小は個人店舗まで至るところにカボチャのお化けとかわいい魔女たちが見られる。
「果たしてどれだけの人がハローウィンの由来を知っているのか」と思わなくもないがこの際そんな野暮なことを言うのはよそう。
季節感ともに恒例となったデコレーションを楽しむのは悪くない。
ケルト系キリスト教徒は日本人の節操のなさを感じとるかもしれないがことさら「宗教行事への便乗」とクレームをつけることもないだろう。
・・・と言ってるうちにハローウィンは過ぎ去ってしまった。
街はすぐクリスマス一色に染まっていくだろう。