グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

ニクいテレビコマーシャル

2011年04月10日 | 日記
震災発生後ACの公共広告がテレビに頻繁に流れさすがに食傷気味の今、逆に心待ちにしているコマーシャルがある。
某飲料メーカーが流しているもので同社の商品CFに出演している女優や同社がスポンサーとなっている番組の出演者たちが1、2節毎輪番で被災者応援歌として「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」をうたっているアレである。
このCFには最後にスポンサー名が僅かの時間浮かび上がるだけで商品名や社名のナレーションなどは一切ない。
本職ではない女優達の真摯な歌唱もいい。
被災者へのさりげないメッセージがやんわり伝わり私たちの心も温かくなる。
どうしてこのようなCFがもっと早く現れなかったのだろうか。
筆者の同社に対するイメージが上昇したことは云うまでもない。

農産物の風評被害に思う

2011年04月09日 | 日記

政府は先日例の放射能汚染に関し一部農産物の出荷制限を解除した。
しかし今や、どのエリアの何の野菜のことだったのか全く記憶にない。
あれだけ多くの種類について出荷制限、摂取制限が出された後「その一部が解除」などといわれてももう「何がなんだか」状態である。(笑)
そもそもどの数値がいかほど変化したかなども覚えていない。
凡そそんなものだろう。
大体「○○県の・・・」といわれても農産物の場合その栽培地点(原発からの距離)もさることながら風向きや地形、天候などの条件で計測結果は大きく変わるだろう。
つまりサンプリングのバラつきは相当大きいと思うのだ。
それでただヨウ素がどうだ、セシウムが何ベクレルだ・・・といわれてもねー。
かといってモニタリングが無意味だというつもりは毛頭ない。
計測結果には幅があることを強調したいのである。
最近は行政任せではなくJAなど農産事業者が自主的に計測体制を整え独自に安全度をアピールしている例も見受けられるがバラつきを小さくする意味でこれは有益だと思う。
蛇足だが以前ICタグを利用した野菜類のトレーサビリティ実験を目にしたがあれは一体どんな結論になったのだろうか。
今こそ出番だと思うが・・・。

選挙運動の姿が変わった

2011年04月08日 | 日記
4月10日は統一地方選、わが街でも神奈川県知事選、神奈川県議選の投票日を迎える。
ところが選挙前の光景がいつもとは一寸違う。
選挙カーが地域を隈なく駆け巡りウグイス嬢が候補者名を連呼する、駅頭では候補者自身がマイクで駅利用客に呼びかける、などのいつもの光景を全く見かけないのだ。
今日たまたま通りかかった某候補者の選挙事務所で運動員に「選挙運動はやってないの?」と聞いたところ「時節柄粛々と・・・」とのことだった。
私見だが「今の姿でよい」と思っている。
有権者にとって必要な情報は選挙公報とホームページだけで十分だ。
候補者にとっても今の姿の方が安上がりのハズだ。
困るのは就業機会を失うウグイス嬢と選挙カーのリース会社、選挙ビラの印刷業者ぐらいのものだ。
これからも今のやり方で通して欲しいと思っているのは私だけではないだろう。

義捐金ブームに思う

2011年04月07日 | 日記
震災被災者に対する義捐金がかってない速度で積み上がっているそうだ。
日本もまだ捨てたものではない。
いつまでも残したい、そして世界が羨望する美徳が健在である。
この美徳に水を指すつもりは毛頭ないが一つ気がかりなことがある。
長引く経済停滞で個人所得は伸び悩み傾向だがその中での震災と被災者支援はデフレ不況をさらに深刻化させる恐れはないだろうか。
「自粛」や「節約」「辛抱」も結構だが日本全体が元気になり活気を取り戻せなくては被災者支援も長続きしないのではとも思う。
幸い夏場に向けて計画停電回避のメドが立ったようだ。
これからは節度を保ちつつ適度な消費行動をとることも重要だ、そして被災者支援の継続も。
政府は従来からの「財政再建と経済成長」に加え「災害復旧」という新たな課題を抱え込んでしまった。
現況打開には相当な財政出動が必要だろう。
この際1400兆円とも云われる膨大な個人金融資産も何がしか活用できないだろうか。
今試算されている復興対策費は16~25兆円だ。

東電の事故処理能力を疑う

2011年04月06日 | 日記
福島第1原発のトラブル収束は一体何時になるのだろうか。
近隣の農産物だけでなく今度は水産物まで危険視されるようになってきた。
そして風評被害は(いくら抑えようとしても)広がるばかり、経済損失や補償額は見当もつかない。
本当に困ったものである。
果たして東電に事故処理能力があるのか疑問に思えてきた。
先日も放射能汚染水の漏水対策として「オガクズや新聞紙を試してみる」「入浴剤を混ぜてみる」などの話を聞いてあきれ返ってしまった。
これではまるで素人集団ではないか。
もう少し科学的な手法、例えば非破壊検査や水質分析を用いた漏洩箇所の特定、シーリング技術の採用などが考えられそうなものだが・・・。
最近は中小企業でも結構な技術を駆使していると聞く。
全国の電力会社の中でもあらゆる点でダントツの存在である東京電力が何ということか。
未だに情けない(東電単独の)記者会見を重ねている。
いつかの繰り返しになるがもっと関係者(原発設計者、ゼネコンなどを含む)の知恵を結集し記者会見も合同で行ったらどうか。
それとももうそれすら手に終えない状況だというのだろうか。

入学式の季節

2011年04月05日 | 日記
今朝ほど野暮用で近くの小学校の前を通りかかった時だ。
向こうからドレッシーな装いの親子連れが何組が歩いてくるのが見えた。
そこで初めて今日が小学校の入学式当日であることに気がついた。
一昔も前の話だが愚息の中学在学中にふとした縁からPTAの役員をしていたのでそのころは小中学校の行事に幾分関心を持っていたのだが今はすっかりご無沙汰、感慨を新たにした次第だった。
それにしても晴れやかでそれでいて何処となく照れくさそうな新入学児のほほえましい姿を目にするのは悪くない。
イジメなどのない楽しい学校生活が送れるように願わずにはおれない。
またさらにその先に幸せな社会が待っていることも。
遅ればせながら震災被害地の新入学児にも等しく楽しい学校生活が一日も早く迎えられるように・・・。

サッカー・チャリティ・マッチに思う

2011年04月04日 | 日記
被災地支援を目的としたスポーツイベントが各地で開かれている。
その中の1つだが先日行われたサッカー「日本代表VSJリーグ選抜」ガチンコ勝負は掛け値ナシに楽しめた。
云うまでもなく日本代表も元はといえばJリーグから選ばれ(正確には海外遠征組を含めてかも知れないが)たものだ。
これで日本代表が負けるようではいかにチャリティ・マッチといえども「言い訳できないぞ」と思い内心穏やかではなかった。(笑)
しかし日本代表は期待に違わずいいプレーを披露してくれた。
代表監督の教えでもある「前へ、前へ」を実践し前半を2-0で折り返したときには日本代表の勝利を確信し胸をなでおろしたものだった。
このゲームにはさらにオマケがあった。
44歳だったか?現役最年長選手のJリーグ選抜意地のゴールである。
確かにこれは被災者にも元気と希望を与える一発になっただろう。
決して仕組んだわけでもないだろうが最高の結末だった。
スポーツはシナリオのないドラマ、持っているパワーとポテンシャルにあらためて驚かされたのだった。

計画停電のインパクト(その2)

2011年04月03日 | 日記
我が家では日曜日の朝などに納豆が食卓に上ることが多い。
納豆は日本人が発明した世界最高の健康食品だそうでいつも感謝しつつ味わっている。
その納豆が大震災以降ひどく入手困難になっている。
最近はスーパーに行く度注意して見ているがショーケースには空の棚に品切れを知らせるお詫びが貼り付けてあることが多い。
メディアの報じるところによれば供給不足の原因の1つはほぼ1日間の保温期間を要する生産工程にある。
昔であれば何かを燃やして保温環境を作ったのかもしれないが工場生産の現在では継続した電力供給が不可欠である。
何とあの小さな、安価な食品でさえ目に見えない電力が支えてくれていたのである。
今から振り返ってもたかだか実質10日に満たない計画停電の影響は大きかった。
幸い産業界や市民の節電努力は効果を挙げつつある。
心配されている夏の停電も何とか回避したいものだ、日本経済のために、また日本復活のために。




地方選を前にして思うこと

2011年04月02日 | 日記
大震災報道に気を奪われている間にいつの間にか統一地方選が目前に迫っている。
菅政権の内閣支持率は発足当初こそまあまあだったがその後低落傾向をたどり直近の世論調査によれば確か20%前後だったハズだ。
何ゆえ参院選惨敗後直ぐに政権マニフェストを見直し、出直しを図らなかったかという疑問が今も付き纏うが結局党内抗争に明け暮れ、置いてきぼりを食らった国民の心は民主党から静かに離れていった。
そしてこの大災害と原発事故である。
この非常時に上手い政権運営ができれば奇跡的に失地回復できる可能性が無きにしも非ずだったがこちらの方も東電、原子力安全・保安院のあの体たらく振りに付き合わされ願いは叶わなかった。
4月10日の統一地方選の結果は「推して知るべし」だろう。
今回の地方選は必然的に次回の国政選挙に影を落とす。
夢にまで見た二大政党制は一旦形はできたものの安定することなく無残に砕け散りそうだ。

いつもと違う4月1日

2011年04月01日 | 地方政治
今日は4月1日、新年度スタートの日だが今年はいつもとちょっと違う。
いつもは多くの会社が入社式を行うのだが今年は中止した会社が多いそうだ。
私が以前勤めていた会社は全社員の3分の1が対象になる定期異動(昇進・昇格を含む)をこの日に発令することが定例となっていたがしばらく延期するようだ。
本日は1年の節目となる日だが会社の先行きも不透明だ、止むを得まい。
それでも街は徐々に平静さを取り戻しつつある。
近くを走る私鉄は平日ラッシュ時のダイヤを本来のものに戻した。
東北地方の高速道路も修復され現地への宅配便も営業所止めだが受付られるようになった。
評判のよくない計画停電の方も今週は28日(月)に僅かに実施されただけで済んだ。
日本は着実に復旧に向けて歩んでいる。
あらためて今回の震災・津波で尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りするとともに被災者の方々には健気に、夢と希望を忘れず生きていただきたいと願うものである。